ひいきキャラ特集第3回<影丸隼人>
「ドカベン」ひいきキャラコーナー第3回!
影丸くんについては、ひいきというよりも「影丸くん=いい人」論を主張したい!
というだけなのですが(笑)。なかなか奥が深いキャラですよ影丸くんって。

コミックス25巻の「こうして生まれたライバル達」に載っている水島先生の影丸くんについてのコメントで、
”勝負に情けをかけず、徹底してクールに描いているのは「ドカベン」の中で、この影丸くらいのものでしょう。善人ばかりの「ドカベン」の中に貴重な存在として、大事にこれからも育てていきます。”
・・・という記述がある。え、「善人ばかりの中で貴重な存在」ってことは、影丸くんは善人じゃないってこと?そんなあ〜・・・となんだか不満に思えてしまったので(あとクールというのもちょっと疑問がある)、反論というほどでもないが、影丸くんのために少し弁護してみたい。
まあ、高校での再会時は塀の上からいきなり山田にボール投げつけたりして、やな奴度全開の不敵な男、といった印象が強かったのだが、改めて中学時代から彼の行動を追ってみると、意外といい人なのだ。マジで。


いい人だ!!影丸くん!!

「だいじょうぶかい」「うん。ありがとうお兄ちゃん」とほのぼのな初登場時 だってまず、初登場時に車にひかれそうになったサチ子を助けてるし。
ガードレールに突っ込んでくる車にひかれそうになるサチ子。 そこに颯爽と現れサチ子をかかえてジャンプ!電話ボックスの上に着地し(←なんつージャンプ力だ)、「だいじょうぶかい」と優しく声をかける影丸くん・・・いい人じゃないか!!

また、岩鬼との柔道の試合には負けたが、兄と影丸家との縁談話のため家族からプレッシャーをかけられながらも真剣勝負をした岩鬼を「男の中の男」とたたえていた(←お姉さん談)というあたりも、いい人だ!まあ、たたえつつも岩鬼に対してはその後もライバル意識は捨ててないようだが(笑)・・・
極めつけは、「大甲子園」でのエピソード。 青田高校との地区予選決勝戦。サヨナラホームランを打つが負傷した腕の激痛のため倒れそうになる中西球道を、抱きかかえて助ける影丸くん。・・・ホームラン打たれた相手に、この優しさ!そして、「中西しっかりしろ、おれに勝った千葉の代表だろ。このくらいで気絶するようじゃ甲子園で優勝はできんぜ。明訓の山田を倒せんぞ」と激を入れる。嗚呼、なんと爽やかな友情!こんなシーンを描いておいてどこが善人じゃないというのだ水島先生!!(笑)


あと、勝負に情けをかけないクールな人ってところにもツッコミ。

関東大会での対明訓戦。記憶喪失でスタメンを退いていた山田が九回の土壇場で代打で登場した際(山田が記憶喪失ということは知らないのだが怪我とでも思っていたのだろう)、必殺技・背負い投げ投法は使わずに普通に投げ、同点ホームランを打たれてしまう。で、記憶喪失も治り万全になったこともわかった延長戦。「山田。この時を待っていたぜ。いわゆる九回のホームランはお情けよ」・・・え、「お情け」?まあ、単なる負け惜しみともとれるが(笑)。

で、この時は見事山田を抑えるのだが、最後に再び山田の打順になった時、監督の出す敬遠のサインを無視して勝負。チームの勝利より自分の意地を選んでしまったのだ。(←前の打席で勝ってるんだからそんなにこだわらなくてもいいと思うが・・・「勝ち逃げ」は嫌なんだねきっと)クールじゃなくて、熱い人じゃん!!しかも、最初は敬遠かのようにボール球を投げているが勝負球のときは「やまだ〜」と掛け声を出して、駆け引きも何も無い真っ向勝負になってしまっている(笑)。

こうして山田には打たれてしまったが、ホームに突入する岩鬼に対しても「柔道時代の借りを返す」とバックドロップ投げをかけてしまったせいで落球。結局、意地のためだけに試合に負けたようなものだ(汗)。キャプテンならチームのために冷静になれよ!と突っ込みたくなるほどだよ・・・(笑)。


ちょっと意外な一面?


柔道時代、シナトラ達アメリカチームと対戦する地区選抜メンバーに加わる際、「残りのひとりはこの影丸でどうだい?」とキザなポーズ(右図参照)で現れる(笑)。そして、「影丸くんなら言うことなしだ」と言うわびすけに一言「ありがとう」・・・ちょっと拍子抜けするほど素直な台詞(笑)。「よっしゃ、仲間に入れたる」と言う岩鬼にも「ありがとう」。なんか、けっこう丁寧な人だね影丸くん!(笑)




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久々の登場でカッコつけてみた影丸くんを見てちょっと戸惑う面々?(笑)