家づくりの要素(人、土地)
家づくりは人の要素と土地の要素を合わせて考えます。
人の要素は施主の趣味やライフスタイル、生活習慣、家族構成、好み等と、どんな家に住みたいかという思いです。
土地の要素は気候、風土、隣地や道路との関係、方位、形状等があげられます。
建売住宅はまず土地があって建てられるものです。人の要素を最大公約数的に想定して考え、nLDKで表されるチラシ等にいかに見栄えよく、魅力的に映るかを考えて造られています。当然住む人の個性やライフスタイルは反映されません。
規格化住宅やプレハブ住宅は、施主が展示場という仮想空間でいかに商品を良く見てくれるかが重要です。土地の要素はそれほど重要視されません。
人も土地も同じ事項は一つとしてなく、その二つの要素を加味すれば出来る家も当然違いがあるはずです。
メーカー等の設計の人で、ほんの数分しか敷地を見ていない人や敷地の写真しか見ずに設計している人もいるようですが、それでいい家が出来るわけがありません。
自分の希望ばかり考え、土地の要素を考えない施主が大勢います。結果的に風景になじめないしっくりしない家になってしまいます。平面も、窓の位置も土地の要素を考えずに決めることは出来ません。
お隣から、どう見られるか、こちらからお隣がどう見えるか、等設計の途中でも土地の要素を加味して進める必要があると思います。
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