住宅のコンセプトを考える 千葉県市川市-麻生英之建築設計事務所


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激安物件に注意 


 これから土地を探して、家を建てる人は土地と建物の両方の金額を検討しなくてはならないので大変です。予算は限られているでしょうから、土地の予算がオーバーすると、建築の予算が少なくなってしまいます。

 現実問題として、条件のあった物件はなかなかでてきません。いくらでも在庫のある商品と違い、土地は同じものがひとつとしてないわけですから、正解はありません。
 そして土地を探しているとびっくりするくらい安い物件が目に留まることがあります。そしてその中には思わず飛びつきたくなる物件もあると思います。ほとんどの安い物件には理由があります。その問題点を考えてみましょう。
 

1.建築条件付

東京近郊で目に留まるかなりの物件が建築条件付物件です。建築条件付とは土地を買ったら指定の工務店で家を建てなくてはならないという条件が付いた物件です。土地が割安でも、施工のほうでは金額や性能に疑問が残ります。施工することが決まった物件では、設計や施工にそれほど企業努力する必要がないからです。結果的には満足のいかない住宅になってしまうこともあります。

2.道路の問題がある物件

道路の付き方は土地の値段にかなり影響します。建築基準法では道路に2M以上接道していないと建物を建てることは出来ません。激安物件の中にはこの条件を満たしていない物件もあります。確認申請時のみ隣地を借りたりして、建築可として販売されているものです。確認申請は取れても、施工中に重機が入らなければ当然かなりの割高にもなりますし、銀行が担保としてお金を貸してくれるかもわかりません。また、前面道路の幅も金額に影響します。基本的に基準法では幅が4M以上ないと道路と認めてくれません。4M以下の道は中心から2Mセットバックして、将来4Mになるようにしなくてはなりません。道路の問題は結構重要です。そもそも道のように見えて法律上道でないものも存在しています。

3.崖地の物件

崖地の物件もかなり割安です。眺望や日当たり等悪い事ばかりではありませんが、安全に建てるには基礎部分にかなり予算を掛けなくてはなりません。古い擁壁は現在の基準を満たしていない可能性もありますので、事前に注意が必要です。

4.その他

市街化調整区域内の土地、計画道路のかかる土地、高圧線が上に通っている土地、競売の土地、借地等いずれも市価よりも安い物件です。このような物件の問題点は簡単には説明できません。時間を掛けて検討することが必要です。



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