小さな家というコンセプト、大きい家というコンセプト
小さい家というコンセプト
小さい家を建てて、すてきに住まわれている人々がいます。家をステイタスとして考えず、ライフスタイルとして、小さい家に愛着を持ち生活しています。
小さい家が愛される理由はたくさんあります。特別なことをしなくてもその存在だけで、環境にやさしく、エネルギーはあまりかからず、面積が小さい分地球にかける負担も少なくてすみます。そうじも楽だし、家族のコミュニケーションがよくなります。
しかしあまり考えずに小さい家を造るとただ狭いだけの使いにくい家になってしまいます。 それでは小さい家を造るコツはなんでしょうか?
私の個人的な考えですが、物を持たない生活が出来るかだと思います。
ほとんどの人は1年に1回使うか使わないものを多く持っていると思います。そのようなほとんど必要ないものを持たない生活ができるかです。(これは結構たいへんです)
そうした生活をしている方は、流行に左右されません。物を手に入れるときはかなり慎重にいい物、ほんとうに好きなものを厳選して、手に入れるようです。もちろんそれは年月に耐えうる(性能的にもデザイン的にも)ものです。
小さい家に住む人は、生活を質素にし、ものの消費を減らす、そんな生活を楽しんでいます。
大きい家というコンセプト
大きい家は維持にお金がかかります。しかし、小さい家にはない生活が出来るのも事実です。
大勢のお客さんを気兼ねなく呼ぶことも出来るし、家族が増減することも許容します。また今までの思い出の品々をストックすることも気兼ねなく出来るでしょう。
現実にある年月の経った現存している古民家はある大きさ以上のものです。そうした残っている古民家をみていくと大きな家のコンセプトが活きたすばらしい住宅だと実感できます。
大きな家を建てるには当然のことながらお金がたくさん掛かります。逆説的にいえばお金のある方が大きな家を建てるということも言えると思います。
予算の制限のある小さい家よりも、しっかりとしたコンセプトをたてないと贅肉だらけのただ大きいだけの家になってしまう可能性があります。
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