住宅のコンセプトを考える 千葉県市川市-麻生英之建築設計事務所


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O邸マンション改修工事


 事務所から徒歩7分くらいのところのマンションを買われたご夫婦から、HPをみたとのメールをいただき、スタートした改修工事です。
 改修を行うマンションはまだ完成して10年ほどしかたっていない免震マンションで、L型に広いバルコニーを持つ最上階の物件でした。ご夫婦は明確に自分達の変えたい項目を整理していて予算のなかでどこまで出来るのか知りたいとの相談でした。
具体的には下記内容の内装改修です。

  1. 居室全体の床を無垢フローリングに、壁を珪藻土に変更したい。
  2. 和室、壁紙、襖、障子、タタミ張替え、
  3. 全体的に自然素材のイメージにしたい。
  4. 廊下から居間の扉のデザイン変更。
  5. 洋室に壁一面の本棚を設置。
  6. 窓に防犯フィルムを施工、出来れば木製ブラインド設置
  7. WC、洗面、壁紙貼変更、浴室の鏡取替え他

上記ご希望を聞いた上で物件を見させていただきました。購入された物件は眺めのよいバルコニーが快適そうな3LDKのマンションでした。
初めて見た印象は一般的なマンションと同一の内装で、床はこげ茶のフローリング、壁、天井ともビニールクロス、巾木や枠は既製品を使用していました。なんとか居間だけでも雰囲気を変えたいと思い、下記の提案を行いました。

  • 居間の窓枠は撤去して米松の無垢材に変更。ブラインドにするのであればカーテンボックスも撤去
  • 巾木も合わせて米松に変更。
  • キッチンカウンターは集成材をこげ茶に塗ったものだったがそれを削り再塗装。
  • 和室は居間と隣接しているのでふち無タタミに変え、襖や壁紙も無地に変更。

 リフォームの場合はやはり予算内でどの程度まで出来るのかなかなか判断出来ないので、上記内容でまず工務店に予算をだしてもらうことになりました。
 今回よかったのは水周りに段差がついていたので、既存フローリングの上に無垢フローリングを張ることが出来たので、その分解体の手間は省くことが出来ました。工務店の当初の見積は予算内でほぼ上記内容を含めることが出来ました。

その後Oさんご夫婦からせっかくだからキッチンも変えたいというご希望が上がりました。キッチンはどうしても前に使った人の痕跡が残っていたので私も気になっていました。
いくつかのメーカーの特徴をお話して、ショールームに行って頂き、見積をとっていただきました。キッチンに関しては改修の工事のように予算内では収まらなかったので、見積調整を再度行い、最終的にはいっしょにショールームに行き決定しました。
キッチンも変更出来ることになったので、カウンター周りも変更しました。工務店の努力もあり、その部分は無垢の米松カウンターに変更することが出来ました。




改修前
リビング
ダイニング

大きなバルコニーに面したリビングダイニング。
ごく普通の内装でした。
当然ですが10年たっているのでそれなりに汚れた状態です。
和室
居間に隣接した和室。収納も多いのですが、柄が目に付きすぎていました。
キッチン
既存キッチンの扉の色はエメラルド色でした。
当初のご希望はこの色を変えられないかとのご希望でした。
ワークトップの高さは80センチでこれも変えたい部分でした。



改修後
リビング
ダイニング



床はナラ無垢フローリング、壁は珪藻土、窓枠や巾木は米松に変更しています。だいぶ印象が変わりました。
間取り自体は変えていませんが、キッチン部分の間仕切はL型開放に変更して、給湯器リモコン、インターホン等は右側の壁に移動しています。
リビング
ダイニング



木製ブラインドをつけた状態。つける前と後ではやはり空間の印象はだいぶ変わりました。
キッチン


キッチンはクリナップのシステムキッチンに変更しました。以前は高さが80センチだったのですが、85センチ変更しています。
コンロ前は以前はタイルだった部分は掃除しやすいキッチンパネルになりました。
キッチン
カウンター



キッチンを変えたおかげでキッチンカウンターも無垢の米松材に変更することが出来ました。端部はR加工してもらってやわらかい感じになっています。
キッチン背面
枠周り詳細



キッチン背面収納もシステムキッチンと合わせて取り替えました。枠と内壁は新規に施工しています。引き出しがあたる部分の枠は大工さんに削ってもらいました。
施主のOさんには北欧の家具のようだとほめていただきました。
和室


タタミは縁なしに変更、壁紙や襖も無地に替えすっきりした印象に。
木の部分は洗いをかけて黒ずみを落としています。
洋室本棚


壁一面の本棚。
上部には梁型があり、その部分は奥行きを浅く施工してもらっています。中段は可動式でになっています。



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