家づくりを始める前に
家を建てる。これは一生に一度あるかないかの大イベントです。家を建てようと思ったときから、引越して生活が落ち着くまでの間の約一年は今までで一番忙しく、たいへんな時期だと思います。
初めての事ばかりで、その短期間の間に、意見を調整し、決定し、あきらめ、折衝していかなければなりません。中にはあまりにも悩んで、体調を崩す人もいるくらいです。
ではどうしたら楽しく、夢のある家造りが出来るのでしょうか。そのコツをいくつかお教えしましょう。
・計画の時間は十分にとる
家を建てたいと思ったときから、だれでも「いつまでに」という時間的なリミットを考えるようです。アパートの更新前までとか、子供の入学等事情はいろいろあると思います。
それが悪いわけではありません。しかし最低でも1年位の時間を考えてください。どこに家造りを頼むか検討する期間を充分とらないと、かならず後悔します。
・家づくりの答えはひとつではない
家を建てると宣言したときから、いろんな人がアドバイスしてきます。また、住宅メーカーや、工務店等プロの人たちもいろんなアドバイスをしてきます。それだけではありません。住宅雑誌やインターネット、TV等のマスコミもいろんな情報を流しています。
情報の中から、何が自分にとって大事か、よく考えてみましょう。家づくりの答えはひとつではありません。これは非常に大事なことです。
・流行に流されない
住宅産業にも流行があります。流行のなかにもそれが定番になるものもありますし、だれも口にしなくなるものも有ります。
今現在の流行語をあげるとすると
高気密高断熱
外張り断熱
防犯
オール電化
ソーラー発電
健康住宅
セントラル換気
上記の言葉は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。上記以外にもいろんな新しく、便利で高価なものが次から次へと世に出ています。メーカーはこれからの住宅には当然とばかりにそういった新しい物をどんどん薦めてきます。
しかし流行に流されないで下さい。家づくりにはそれ以外にも目には見えないけど大事なものがいっぱい有ります。
・夢のある住まいは物や設備の豊かさとは別
豊かな暮らしや、夢のある住まいとはかなり精神的なものだと思います。
窓から一本の大好きな木がみえるとか、朝日を浴びながら食べる朝食とか、そういったことが大事なような気がします。家を造るとき、外国製のシステムキッチンとか、完全空調の部屋とか具体的なものを求める人が多いのですが、もっと別の角度から考えてみてはどうでしょうか。
そのほうが予算的にも楽になるはずです。
繰り返しますが、家造りの答えはひとつではありません。自分たち家族なりの家造りを考えていきましょう。
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