施工と監理をわける理由
工務店やメーカーの設計施工の最大の問題点は監理があいまいになることが多々あるということです。
もちろん施工会社の中には社内検査等がしっかりしていたり、監理の部署がかなりの権限をもっている会社がないわけではありません。
しかしそれを厳しくすればするほど短期的にみれば会社の不利益になってしまいます。住宅は車等と違い工場で全て造られるわけではありません。いろんな要素を加味しながら現場で造っていくものです。当然その中で、うまく収まらなかったり、変更したい部分も出てきます。
施主の疑問に思っていることも「この程度が一般的です」という一言で片付けられたりすることも多いようです。
監理が施工と別れていれば話はまるで違います。この場合の監理者は施工会社の紹介や下請けでは意味がなく、施主が直接発注していないと意味がありません。
施主が直接発注した監理者は、当然施主側にたち、専門家の立場でアドバイスし、施工ミスや施工不良に対して公平な立場で指摘することが出来ます。
また現場の進行中には自分の思っていることと違ったり、変更したい部分も出てきます。施工側は施工のしやすさや工程の都合でのアドバイスになってしまいますが、設計事務所の監理ではそうした変更に対して、現場が進行しているときでも、本当に変更したほうがいいのか等時間をとって検討出来ます。
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