住宅のコンセプトを考える 千葉県市川市-麻生英之建築設計事務所


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市川市東菅野の家


 築30年の鉄骨3Fの戸建住宅のリフォームです。
初めてご家族にお会いしたときには、事前にご家族で話し合われていて、今回の工事で何を優先的にやりたいのか、ひじょうに明快でした。
具体的には

  1. 屋上防水、鋼製手摺、笠木のやり変え
  2. 外壁、外階段、門廻り、カーポートの補修、改修、
  3. 3F若夫婦世帯の居室のエアコン、WC、洗面の取替え、改修
  4. 敷居がささくれ、またじゃまなので撤去したい。
  5. 出来れば3Fのキッチンも変えたい。
  6. 出来れば屋上に行く階段を内部階段にしたい

上記ご希望に対して、6に関しては現在の法規上難しいというお話をさせていただきました。
その上で、全体を見させていただいて、上記要望のほかに下記の提案を行いました。

  • 1階から2階には今後のことを考えて手摺を設置
  • 3Fの天井裏を見させていただくと、断熱材が入っていない状態で、夏はひじょうに暑いとのことなので、その対策を考える。
  • 門廻りにタイルが張ってありましたが、それが所々剥がれ、少し危険な状態に思われたので、タイルは剥がし、外壁といっしょに塗装
  • 3Fのキッチンや天井を変えるのであれば、思い切って間仕切りの位置も変え、キッチンと和室の広さを変えるとことにより、快適な空間になるのではないかと思い、その提案をさせてほしい。

 まず予算によって出来るか、出来ないか判断したいということなので、自分達の要望の1,2,3に関してまず予算をだし、その予算次第で上記提案をしてほしいということになりました。
その後工務店に見積を提出してもらい、その上で下記の提案を行い了承をもらい、進めていきました。

改修前 改修後
和室6帖と、ダイニングキッチン5.25帖に分けられた空間でした。
若世帯3人でいるには、ダイニングキッチンも和室も中途半端な広さに感じられました。
ダイニングと和室の間の壁を撤去し、キッチンと和室約8帖の空間に変えました。キッチンと和室の間は半分は閉じ、半分は造付カウンターでオープンにしています。
天井を張り替えることになったので、断熱材も入れることが出来ました。




改修前
屋上
何度か雨漏りしている屋上は防水が限界にきていました。
鋼製の手摺も錆びてぐらぐらしている部分もありました。
外部階段
鋼製の階段も一部錆で欠けているいる部分がありました。
3Fキッチン部分
一般的な使いやすそうなキッチンですが、シンクの前は出窓前の柱状部分に瞬間給湯器がついて、ちょっとじゃまな印象でした。
和室窓
部分

夏は断熱材がなく、非常に暑いため南側の窓には厚手のカーテンが閉まりっぱなしになっていました。その窓前部分は工夫して収納になっていました。
洗面部分
現在使われていない給湯器が横に付き、収納の付いていない洗面器が使われていました。
洗面周りには特に収納がなかったので、前の台の部分にいろんなものが載っていました。



改修後
外観




色は大きい見本を造ってもらい、実際に外壁に張ってみてみんなで眺めて決定しました。窓廻りのシールは全てやりかえ、クラック等も直し、吹付を行いました。
屋上



屋上はシート防水の絶縁工法で改修しました。
鋼製の手摺は全てアルミに変え、笠木も新しくやり変えました。
3F和室



キッチンの造付カウンターからみた和室です。6帖から8帖に広くなりました。
天井は米松合板、壁はルナファーザーで仕上げています。
ルナファーザーとはドイツの壁紙で張った後に塗装で仕上げ、6回くらいまでなら再塗装が可能です。
床は広がりが感じられるように縁ナシ畳を選択しました。
3F和室



南側の窓は端の部分だけ開閉できる窓を残し、ランバコアの板で塞ぎ、そこに造付のTV台と収納をレイアウトしました。
改修前はTVも電話も6帖の和室の中に出てその分狭い印象になっていましたが、全て窓際に収まり、すっきりしました。
和室よりキッチン方向を見る



和室からキッチン方向を見ています。(まだ畳を張る前の写真です)和室とキッチンの仕切り部分は、天井と同じ米松合板で仕上げ、半分は造付カウンターで仕切っています。カウンターの下はキッチン方向からゴミ収納に利用しています。
キッチン
正面




Fキッチンはクリナップのシステムキッチンです。部屋の奥行きの関係で600タイプを使用しています。瞬間給湯器は先止め式のものに変更し、出窓の横に配置したので、圧迫感がなくなりました。
施主さんと相談し、お湯と水の2本の水栓をだしています。水だけの水栓はどんな浄水器も付ける事が出来る利点があります。お湯の温度は給湯器で調整します。
2本の水栓はグローエというドイツ製のものを選択しました。
キッチン
背面




3Fキッチン背面方向です。奥が上から下までの食器収納庫、真ん中がが家電収納庫、一番手前が造付カウンターです。
通路部分がそれほど広く取れない場合、引戸の収納はひじょうに有効です。
3F洗面



洗面は奥行き40センチのTOTOのスリムシリーズがぴったり収まりました。
洗面の上は造付収納で、鏡の部分を開けると収納になっています。



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