希有馬屋
やわらかフィギュア
バリエーションその2

統一帝国製完全機械化兵
T-X
とおやま  かつら
(遠山桂)

フィギュアレポート
タイトル長っ


買えました。気に入りました。写真撮りました。載せます。
ま、他でもメジャーなサイトさんでいっぱいレビューされてますから ちょろっとね。

<かの地にて>

このフィギュアは コミックマーケット71、2日目の2006年12月30日 サークル希有馬屋さんで頒布されました。少数ながら通販も予定されているらしいです。

ちなみに遠山桂さんというのは、タイトルにもありますが、統一帝国製完全機械化兵ということで、サイボーグです。兵器です。ここじゅーよーです。誤解されるとこのサイトの品位に関わりますのでー。

設定的ないろいろは希有馬屋さんのサイトで解説してくださっています。


購入時の状況ですが、開場10分後ぐらいに一般入場列に並び、わりとあっさり入場できましたので、希有馬屋さんに直行して販売列に並んだのが10時30分ごろでした。

この時点で前には概算1000人ぐらい並び、すでに購入した人もかなりいるはずですから、もう買えないかなと思っていました。

並んで30分ぐらいたったころ、購入数を一人一個に制限するという措置が取られました。いよいよ危なそうです。寒かったこともあってか、あきらめて列を抜ける人もちらほら見かけます。

私の後ろにも列は増えていきましたが、2〜300人ぐらい増えたところでそれ以上は伸びなくなりました。列を打ち切ったようです。


そのまた30分後、同時に頒布されていた本のほうが完売したと伝えられました。この時点でまだ最初並んだところから半分ぐらいしか進んでいません。

それでもわずかな望みを捨てずに耐え、12時30分ごろ、なんとか手に入れることが出来ました。私の後ろのどのあたりまで入手できたか不明ですが、全員には行き渡っていないと思われます。

31日にも他のサークルさんに委託して頒布するという事でしたが、そちらは見ていません。



<降臨>

くだらない苦労話は まあこのぐらいにして、本題に入りましょう。

とりあえずはこの写真。


T-X大きさ比べ
T-Xsize


でかいです。となりのPETボトルは容量500mlです。これで、製作にまつわる裏話などを書かれた冊子が付いて頒価6000円です。めがっさ安いです。頭が下がって地面についてしまいそうです。

ただし、ちょーっと手間がかかります。希有馬屋さんのサイトや、アイテムに添付されてくるチラシ、フィギュアに同梱された説明書、すべてでしつこいほど注意されているのが臭いと装甲パーツからボディーへの色移り対策です。

私の場合、開封が1月3日でした。いつもならもっと放置する、もしくは買っただけで満足して開けもしないことも多いダメな私ですが、部品の破損はともかく、不足していることもあるらしいということでしたので、確認がてら開けました。

臭いはボディーの胸部に充填されたジェルから出るものだそうで、もう買ってから日がたっていますので強くはありませんが、これ、酢酸の臭いですのでやはりあまり気分のいいものではありません。乾燥するまで放置せよとのことですが、とはいえ、この真冬に日の当たらない風通しのいい場所ってどこだ…。

窓を開け放すわけにもいきませんから、換気扇が回り、消臭機能も一応付いているトイレに放置します。んーまあうちの親は見ても気にしないでしょうが、お客さんが入ったりしたらちょっとパニクりそうな状況ではありましたか。


幸いパーツに過不足、破損はありませんでした。ボディーは2日間放置して臭いも鼻を近づけて嗅がないとわからない程度になりました。もうひとつ、胸部のPVCから油が浮き出ることにも対策が必要で、ウエットティシュで胸をやさしーく拭いてあげるのですが、下乳や横乳を拭くときの そこはかとない背徳感はなんだか快感ですぅ。☻


色移り対策、装甲パーツの裏打ちにかかります。解説書ではセロハンテープを張るだけでじゅうぶんと書いてありますが、セロハンテープは長期間のうちには変色、粘着剤はがれ・ずれ、など起こりますから、ここはマスキングテープを使いましょう。

いや、マスキングテープって刹那的に使うものだから、長期使用はそれこそ何が起こるかわかりませんけどね…。


私、プラモデラーの端くれではありますが、ここ十数年、まともに模型を作っておりません。つまり、道具はそこそこありますが、古いし多くは行方不明です。ということでマスキングテープ、買いに行きました。

で、見つけたのがフィギュアのボディーと同じPVC製の物。紙だとやはり不安でしたから、少し高いけど即買いです。一緒に源義経の兜のプラモも買いましたが… 関係ないですね、はい。本当は1/100ルナマリア機、キャラスタンド付きを買おうと思ったのに置いてませんでした。関係ないですね。


マスキングテープを胸装甲、肩装甲の内側に貼り付けます。ボディーに移るのはクリアレッドの塗料だそうですから、赤い部分に大きく貼り、実際に装着して接触部と見栄えを確かめながら余分なテープを切り取っていきます。


裏打ちしゅーりょー
T-XProtect

肩装甲は内面塗装はありませんでしたが、マスキングが不十分だったのか、わずかながら内部に塗料が飛んでいましたので念のため全面マスクしました。

腰装甲は内側は黒なので裏打ちは不要ですが、赤塗装が内部に回り込みそうなエッジだけナイフで塗料をそぎ落としました。ちょうどケツペタ…おしりのまあるいところ…にそのエッジが当たるので、処理はしておいたほうがいいと思われます。

セロハンテープとちがってこのテープは黄色いですからフィギュアに装着したとき少しく目立ちます。まあ女性の肌に触れる部分が布で裏打ちされているのは当然ですから、そう思ってみれば不自然ではないでしょう。おっとこれはメカです、兵器です。ふんふんっ!!


前から
T-XProtectF



後から
T-XProtectB

<かくて扉は開かれん>

このフィギュアの売りは、いまさらいうまでもありませんが、大きさとやわらかさです。ですが、やわらかさ については残念な結果になっています。個体差もあるらしいですが、うちの子は右胸がPETボトルぐらい、左胸はPETボトルのふたぐらいの硬さです。

ドライヤで温めればやわらかくなるとされていますので、夏になればやわらかくなるかもしれませんが、たぶん足もいっしょに柔らかくなりますね。

胸部、つまり腰から上、首までが、ソフビの皮にジェルを注入して作られていますから、背中や肩も柔らかいです。といってもこれはソフビのやわらかさですね。

ただ、触ったときの、手に吸い付くような感覚は人肌に近いし、ソフビの暖かな色合いは人肌の表現に向いていると思います。今後、足は暑さ対策のABS、胸と顔は色合い重視のソフビ(顔は無理かなー)、ボディーと髪はPVCといったハイブリッド素材のフィギュアが多く出てくるとしたら、その先駆けとして記録すべきフィギュアなのかもしれません。

(髪は…今あるのよりもっと繊細なドールヘアとそれを柔軟性を保ったまま任意の形にセットする方法が開発されれば言うこと無しです。)


希有馬屋さんのサイトでは、今回のプロジェクトについて2006年夏ごろから事細かに報告されてきました。はじめは クベルタ10-9 製作計画でした。最終的にT-Xとティファナというカラバリができて3種類となり、コミケット会場ではT-Xのみが頒布され、クベルタとティファナは店頭販売となったのですが、このクベルたん、希有馬氏のイラストがかあいくて気に入ってるのでフィギュアもほしかったのです。

でも1月1日そうそう買い物に出かける気力はありませんでした。それと、フィギュアになったクベルたんはイラストとは雰囲気が変わっていますから、フィギュアとしてはT-Xのほうが好きですね。


最後に、これから組み立てる方にアドバイスを。あ、装甲つけない人には関係ない話かも。

このフィギュアの組み立てで、一番難儀なのは頭の取り付けです。首がやわらか素材なため、力を入れて差し込むことが出来ません。胸部にあまり強い力を加えると破損のおそれもあるわけで。

なので、まずは素体の胴体に首を何度か取り付け、取り外ししてなじませると同時にその感覚を覚えておけばいいかと思います。


それと、パーツの組みつけの順番です。別に変わっても問題はありませんが、最も組み立てやすい順番ということで。

胴体に足をつける。あとでもかまいませんが、このほうが保持しやすくなります。

腰装甲をつける。腰のリボンは胴体に接着されていると思います。このリボンのダボ穴を腰装甲の突起に強く差し込まなければいけません。ですから腰装甲が最初です。

胸装甲をつける。装甲の浮き上がりが気になるならドライヤで温めて修正です。でも隙間からポッチが見えるほうが何かと楽し気ですよん。

お好みの腕にお好みの手をつけ、これを胴体につける。手首のリングの左右と向きに注意です。特に右手首のリングはポーズによっても向きが変わります。

肩装甲をつける。腕に肩装甲の輪っかをはめ込みます。輪っかが折れやすいようなので注意。肩装甲には左右がありますのでこれも注意。

頭をつける。そう、頭は最後なのです。だから、装甲を全部つけたあと、安定して保持できるところがないのですね。練習しましょうといったのはこのためなのです。

あとは、手のポーズを調整したり武器を持たせたりベースにセットして立てたり、心ゆくまで堪能いたしませう。


<もふもふ>
んーでは、桂さんのマイベストかわいいアングルと

Cute



ちょっとだけサービスカット♡

service service!!



そしてマイベスト凛々しいアングルを。

Handsome


これしばらく待ち受けにします。^^;


<謝辞>

市販品に比べても、遜色ないどころかむしろ最高レベルのフィギュアを破格の廉価で提供し、またじゅうぶんな休息も取らぬまま不良品対策に誠心誠意尽くされている希有馬氏に、心よりの感謝と尊敬の意を表します。

それと、列に並んでいたとき、本はほしいけどフィギュアには興味がないからこの値段は出せない、といっていた希有馬さんの長年のファンの方がいらっしゃったこと、こんなところでですが、報告しておきます。


20070106

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