3.全国大会〜@国立競技場編
上京後、さっそく全チーム国立競技場へ移動し、リハーサルもなく入場行進。僕は、「そうか〜、ここにいてるチームって、みんな地区予選勝ち抜いて来たんや〜。」とか「23万人の中から優勝が1チームっていうと実感わかへんけど、この中に絶対優勝チームおるんや〜。」などと、至極当たり前の事実に結構感動していた。もっとも、大前くんはこのとき「優勝はもらった」とあくまで冷静だったらしいが。すごいぞ。さて、ここで行われるクイズの形式は「究極のジャンル早押し通過クイズ」。普通の通過クイズとちょっと違うところは、まず問題のジャンルが発表され、そのジャンルに自信のあるチームだけがクイズに参加するという点。それなら、勝ち抜けが8チームしかないのだからガンガン参加すればいいと思われるが、さすがにそこは工夫がしてある。ジャンルクイズに参加して通過されてしまうと3人のうち1人がマスクをしなくてはならず、しかも3人ともがマスクをしてしまうと解答権なし、つまり失格となってしまうというもの。しかも、ジャンルクイズのお手つき・誤答も即失格というこの厳しいルールにほとんどのチームがビビってしまい、最初のジャンル「深夜放送」など、参加したのはたった2チーム。これはさすがに1対1の通過クイズなのであっさり高知が抜ける。その後はさすがにジャンルクイズの参加チームは徐々に増えていったがどうもピンとくるジャンルがない。実はクイズが始まる前に100のジャンルを書いた紙が配られていたのだが、「呪い」「反則」など、広すぎて何の問題か分からないものとか、「ディズニー」「スーパーマリオピーチ姫」など、狭くても苦手なものばかり。たま〜になんとかなりそうなジャンルに参加してもスルーになったり。(例えば「小文字のhで表される単位は何?」なんかも、1×失格がこわくて押せなかった。)そうこうしているうちに大門、秋田が抜けた。しかも、なぜか途中で国立競技場の電光掲示板が故障して、表示が出なくなってしまう。(放送ではテロップでジャンルが表示されている。幸い全然違和感はないが)うーん、あと1つでもう半分かと思っていると、次のジャンルは「あいさつ」。これは2人が「行こうか」と妙に自信ありげ。しかしどこのチームも同じことを考えているのか、半分以上のチームが参加してきた。まあこれだけチームが多ければ阻止される確率も高いか、とある意味気楽だった。が「中国語で『再見』は何?」という問題に正解したのは大前くん。実は彼はNHKのいろんな語学講座を見ており、中国語講座の最後に必ずこのあいさつをするので知っていた、とのこと。おお、念願の通過席だ。ついさっきまではどこが通過席に行ってもまあ阻止されるやろう、なんて考えていたのに、いざ通過席に立つと、なぜか「ここで正解したら勝ち抜けや。」とプラス思考になっていた。さて運命の通過問題。「貸しビルにフロアを借りてお店や事務所を開く人のことを英語で何という?」・・・誰も押さない時間が凄く長く感じた。このとき僕の頭の中に、ビルにぶらさがっている垂れ幕に「テナント募集中」と書いてある光景が思い浮かんだ。僕が大前くんに「テナントかなあ・・・」とささやこうとした瞬間、大前くんが押して正解した!勝ち抜けた!自然とガッツポーズが出た。喜び勇んで、すでに安堵の表情をした3チームがいる勝者席へ行く。それまでの張り詰めた気持ちが一気にゆるむ。「おお、ここまで来たらTVで目立つぐらい映るやん!」と思った。ここからはまさに高見の見物。田辺、米子東、泉陽と西の高校が次々勝ち抜けていくのを喜んだりしていた(過去5回は東の高校ばかりが優勝していたし、僕は夏の高校野球の1回戦でも必ず西のチームを応援してしまう人なので)。泉陽が「玉ねぎの花の色は何色?」という思いっきり地元問題で勝ち抜けたのは笑ってしまった。しかしこのルールは阻止されると全チームが一旦後ろに戻るうえだんだん参加チームが多くなり通過しにくくなるため、スピーディな展開とは無縁。しかも途中で「マスクを1つ外してもよい」という指示も出て、いいかげん待っている側も(多分参加しているチームはそれ以上)疲れてくる。やっとという感じで最後の席にすべりこんだのは恵那。勝ち残った中では唯一の女性チームだ。僕は、このベスト8の中では秋田と田辺が強そうだななどと思っていると、留さんが「おめでとう。この中から日本一が出ます。」と言ってくれて、僕はまた感激していた。しかし次の一言「日本一を決める場所は3776mの頂上です。」にはマジでびっくりした。それまでの決勝は東京のスタジオ、という先入観みたいなものがあったうえに、あんな不便で過酷な場所で果たしてロケが出来るんだろうか、と疑問に思ったからだ。
その後宿泊先のホテルで一服してからロビーに行くと、膳所の3人がいた。敗者復活で大分女子とともに勝ったらしい。今回は近畿が多くて良かったなあ、ところでどんなクイズしたのと聞くと、何とカラオケで敗者復活をしたとのこと。僕らは放送を見るまで分からなかったが、まだ全然カラオケがブームになっていない時代に、採点機能付きの機械で敗者復活をしてしまうのはまさに先見の明だと思う。