東京ディズニーランドのRagtime

1983年4月18日、東京ディズニーランドが開園した。
開園当初から園内のワールドバザールでは、
BGMにラグタイムが流されている。ガンサー・シュラーの楽団や、
New Orleans Ragtime Orchestraのレコードが一日中、
買い物客であふれるバザール内で聴かれる。
アトラクションでも、コカコーラ・リフレッシュメント・コーナーに
一台のアップライトピアノが置かれて、日中はラグタイムが奏でられていた。
85年には、The Bycycle Pianoが、スタートした。小型の特注アップライトを
載せた三輪車を演奏者が運転し、ラグタイムを弾きながら、
園内を走り回っていた。


1983年04月18日
コカコーラ・リフレッシュメント・コーナーのピアニスト達
右から、Kevin Ruggles、Andrew Fielding、清水のりよ。
Kevin は85年にも、Bycycle Pianoの奏者として来日した。

1983年04月18日
清水のりよ
 彼女は70年代から御茶ノ水、赤坂などのシェーキーズでピアノを弾いていた。ディズニー開園では、オーディションで採用された、ただ一人の日本人。コカコーラ・リフレッシュメント・コーナーのピアノは、晴れた日には屋外に出して演奏された。惜しくもわずか半年あまりで、アトラクションは無くなってしまった。
 Del Woodのホンキートンクピアノのスタイルを得意としている彼女は、今でもカントリーやディキシーバンドで元気に演奏している。最近はあまりラグタイムは弾かなくなってしまったが、彼女の甘いボーカルのファンは多い。

1983年05月13日
左から一人おいて、池上悌三、Abdrew Fielding、理香、東海林幹雄、少子 (赤坂・類にて)
 Andy Fielding(Andrew F Zarchy) はロス生まれで、現在50代の中堅ストライド・ピアニスト。ディズニーランドには指導のため開園の約一年前から来日していた。Arbors Recordsから CDをリリースしている。彼の父親は、トランペッターの、
Zeke Zarchy。
 池上悌三氏はジャズ評論家。理香さんはディズニーランドの通訳。東海林幹雄氏はラグ・ピッカーズのピアニスト。

1985年05月07日
The Bycycle Piano
 初代演奏者の、Johnny Lee。西海岸のディズニーランドで演奏していた。唄もうまく、エンターテーナーである。家を持たないジプシーと、自分では云っていた。

1985年05月17日
Johnny Lee

1987年01月25日
Steve Merritt

1990年12月19日
Patty Lund
この他にも、87年のMark、88年のPaul 91年のJuleなど、様々なピアニストが演奏している。
また94年には、ChrisCarablessも来た。



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