1979年01月01日
Yokosuka-City Ragtime Band


 おそらく日本で初めて名前にラグタイムを付けたバンドであろう。
 1976年頃にピザパーラーチェーン店、ヨコハマ・シェーキーズ、横須賀シェーキーズなどを拠点にしていたミュージシャンがニューオーリンズジャズを目指して結成した。後列左から坂本誠(Bj)、秦野春樹(Ss)、斎藤哲男(Bs)、前列左から深沢芳美(P)、深沢俊道(Ds Leader)の5人編成が標準。Joplinなどのラグタイムを数曲、レパートリーとして演奏した。
 78年10月9日から20日間、米国へ楽旅、ロサンゼルス、ニューヨーク、ニューオーリンズを回った。
 ニューヨークでは著名なJimmy Ryan'sの店で演奏、同店のハウスバンドを率いていたロイ・エルドリッジを聴いた。
ニューオーリンズのプリザベーションホールでは、ハンフリー兄弟、ナービン・キンボール、エマニエル・セイルス、シング・ミラーなどを聴き、幸運にも公園でオリンピア・ブラス・バンドに遭遇した。アップタウンのクラブ、TIPITINA'Sでは演奏もした。
 シェーキーズの営業方針転換などからバンドは惜しまれて解散、各人はそれぞれの演奏活動をしている。(監修:深沢芳美

1973年06月03日
New Orleans Rag Pickers


 ジャズ喫茶・水道橋Swingに集まってくるミュージシャン達が、それまでハウスグループとして活動していたバンドを1973年に改名した、New Orleans スタイルのJazz Band。76年頃に、New Orleans の Tulane大学から譜面を持ち帰って Ragtime Orchestraの演奏を始める。当時のメンバーは9人編成で
木田三七雄(Ds Leader)、加藤晋一(Cor)、須藤真(Cl)、太田弘(Ts)、中村正彦(Tb)、東海林幹雄(P)、寺田文夫(Bs Tu)、日向義樹(Bj)、武藤ともえ(Vo)
 逝去などで旧メンバーが欠け最近は余りラグタイムはやらなくなったが、バンドの精神は The Rag Pickers に受け継がれている。
 この写真は最初のアルバム「I Shall Not Be Moved」のカバーに使われたもので、後にデキシーセインツの結成で退団する、後藤雅広(As)、多田明夫(Bs)が録音に参加している。

1984年07月07日
熊坂 明


 1924年4月5日東京都生まれ。東京文理大学地理学科卒業後、プロ活動を始めスイング・ユース、ブルー・コーツに参加、ダークダックス専属バンドの指揮編曲なども手掛け、北村栄治オールスターズにも参加した。80年に熊坂明とTheRagtimeEnsembleを結成、
 都内ライブハウスを中心に、地方公演なども行った。初CD、「PleasantMorments」にその演奏が聴かれる。2000年1月1日没。

1966年01月01日
安達 智


 1938年9月7日生まれ。長らく New Orleans Rascals のピアノを担当した。Bob Greene に師事して、Jelly Roll Mortonのスタイルを研究し、Philips、RCA などにソロを数曲残している。
 本職は弁理士で、日本弁理士会副会長も務めた。
 没年は2003年6月11日。64歳。
写真提供:小林 順。



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