天空の城砦
Takeda, Hyogo Pref.
■スケジュール
福知山、和田山と途中2回乗換します。
道中は東海道線とは一味違ってリラックスムードがどこか漂っています。なごやかな路線とでもいえるでしょうか。数あるJRの路線のなかで、この経路から見る車窓からの眺めが気に入っています。
それは宝塚を過ぎたあたりから左右に拡がる山々であったり、その間を縫うように流れる川のささやき、そして山々を越えたあたりの町の駅から乗車する人々のな中にある雰囲気なのしれません。
この時期、部活でしょうか。高校生の元気のいい声が車内に広がっています。どこか素朴で自分のその頃を思い出させてくれるような....。
■和田山
とくにこの駅に何があるというわけではありませんが、山陰本線と播但線との乗換駅として重要な役割を果たしています。ローカル線ならではの雰囲気が漂っていてどことなく魅力のある駅です。
駅の改札を通って、1階に下りるとすぐ右手に喫茶店がありますが、ここでは京王百貨店でかつて駅弁ランキングに輝いた駅弁(弁当)を販売しています。帰りに立ち寄って、さっそく「何がお奨めですか?」と聞いてみたところ「炊き込みごはんができたところなので、ぜひ」と言ってくれました。よって釜飯の炊き込みご飯に決定(900円)。陶器の器に入っています。美味しかったです。この喫茶店で頂きました。
駅前の道を左手に歩いて3分ほどいくと田中屋というお店があります。ここに立ち寄るのは今回で3回目ですが、はじめてたまたま買ったのが「城もち」でした。これが超美味でお奨めです。ほかにはもちもちとした触感にあんこが入った「鮎のささやき」などもありますが、どれもおすすめです。
竹田城跡
■昨年に続いて2度目の訪問
あの竹田城に再び行ってきました。
前回と同じくJRの青春18切符での旅です。
すっかりおなじみのこの切符、朝の6時10分の出発でしたが、明らかにこの切符で乗っている同世代以上の年齢層が多いことを感じます。
特急も走っているのですが、あえてゆったりと福知山線、山陰本線と乗りつないでいくと、普通ならではの、土地の匂いであったり、人の息遣いのようなものを間近に感じることが出来ます。いまの忙しい時代だからこそ、鈍行の旅から日ごろ味わうことの出来ない魅力を、青春18切符の旅で覚えることでしょう!
【写真説明】
(上)竹田城がすぐ上に見えています。
この道を通って、登山がスタートです。
(下)竹田城から見た竹田駅。
1両編成の列車が姫路方面へ走っています。
お寺のお墓までひとつひとつくっきりと読み取れます。
■このベンチからの眺めは最高です。
風でも吹いていればいいのですが...。
太陽の日差しを避ける木陰があればいいのですが...。
しかし、それ以上のものがここにあります!
■親子連れでしょうか。
恐る恐る下を覗き込んでいました。
■見事な石垣です。南北400m、東西100m。
完存する遺構としては全国屈指の規模で、国の
史跡に指定されています。
■竹田駅にて
汗びっしょりになった身体をタオルで拭いていたところ、こちらを見つめる視線が。
双子の女の子でした。「おじちゃん!」と声をかけてきました。
「歳いくつ?」と聞いてみると、指では2本ですが、ひいおばあちゃんいわく「3歳ですよ」。
これからお出かけのようです。
しばし列車が来るまでの間、楽しいひとときを過ごしました。
最後は「また来てね〜」と手を振りながら見送っていました。
「また来るよ〜」
夏の旅のワンシーンでした!