《東京混声合唱団との共演にむけて》


  富混、東京混声との共演にむけた記録


 2007/08/18
通常練習日
    常任指揮者の貞松道人先生から、次回9月1日の練習から共演曲の練習を開始する旨
    団員に発表があった。合わせて先生から次のような発言があった。「プロの合唱団との
    共演、特に今回のような二群の合唱団がそれぞれの旋律を歌う場合のとき、合唱団の
    ピッチの差がありすぎると演奏がとんでもないことになってしまう。我々にとっては初めて
    の経験であり、いつもの定期演奏会の曲の練習のようなわけにはいかない。プロに対して
    失礼にならないように出来るだけの努力をしないといけない」
    「特に高音部において、この曲ではソプラノ全体にB音はあたりまえ、上のパートではC音
    まである。当団の現況ではソプラノがぶらさがらずにB音を歌える状態ではないので、
    なんとしてもB音はピッチをさげずに歌える努力をしてもらいたい。そのための練習指導を
    ちゃんとしていきますので、ついてきて欲しい。それでも高音部の発声がしんどい人には、
    この共演曲についてはアルトパートへの移動も理解してほしい」と。

    この発言を受けて、団代表と和田、竹岸、両ヴォイストレーナーで協議。ソプラノ、アルト
    パートの個人発声指導の開始と、男声パートの個人指導のための外部指導者招聘を
    決める。外部指導者の選任は和田先生のお知り合いのルートでお願いをした。

 2007/09/01 通常練習日
    いよいよ1曲目の「鯨たちに捧げる」の練習開始!
    あいにくテノール・ベースの両パートリーダーが不在であったが、各パートごとの部屋に
    わかれてパート練習を開始。テノール・ベースは効率が悪いが、やむを得ず合同で貞松先生
    のもと練習をおこなった。楽譜の4頁目から13頁目までの10ページを目標としたが、
    ソプラノ、アルトは別として、男声陣は4ページで時間切れとなってしまった。
    もともと早いリズムを苦手とする当団?、予想はしていました。しかし、貞松先生の熱心な
    ご指導のおかげで当初不安一杯であったこの曲を、少しは歌えた気分となっておりました。
    たった4ページだけど・・・・・。
    パート練習のあと、全パートでアンサンブルしました。なんか歌えた気分!!ソプラノの声も
    いつもよりも更に上手に聴こえた。初練習終了。ほんの少しだけれどホッとした顔が見受けられた。

 2007/09/08 特別練習日
    この日は、翌日の市コーラス・フェスティバルの演奏曲のための練習日であった。
    しかし、なんと!!なんと!!  団結成13年目にして初めてテノール専門の発声指導の
    先生にお越しいただきました。これもひとえに東京混声との共演のための基礎強化のため!
    和田先生にご紹介いただきお越しいただいた先生は、山下文裕先生。
    先生自身の強烈?なテノールの美声は、静聴した団員一同、おもわず唖然、息を飲みました。
    これぞテノール!こんな声になりたい。
    いつもより1時間早い6時からの練習には、テノール以外にもベースの有志も参加。
    教え上手?な山下先生のご指導を7時まで受けたのち、個人レッスンが開始。総勢14名が、
    予定を延長してくださった先生のご好意で8時30分まで個別にご指導をいただきました。
    再び山下先生に来ていただける日まで、ご指導、ご指摘いただいた教えを忘れずに個人で
    頑張っていきたいと思います。 ちなみに、テノール西浦さんが個人レッスンともども練習
    風景をビデオに収めてくれました。DVDにダビングしてテノール全員に配布します。恥ずかしい。
    来週9月15日は、ベースの発声強化練習!和田先生のご紹介で雁木先生が来られます。
    どんな先生でしょうか?楽しみです。 ベースの皆さん頑張ってください。

 
2007/09/15 通常練習日
    団発足以来13年、本日ほど発声練習に充実した日は無かった・・・。
    先週のテノール山下先生に続き、本日は二期会のバリトン・雁木悟先生をベースの発声指導に
    お迎えいたしました。7時から30分間、テノール・ベース全体の発声練習のあと、9時20分までの
    長時間をベース団員一人一人の個人レッスンをしてくださいました。
    ベースパートリーダーの山崎氏が、「こんな機会は無いので時間一杯指導いただきたい」と、言うほど
    ベース団員にとっては貴重な時間となりました。成果は今後のベースに期待しましょう。
    雁木先生からは、「ベース全員が良い声をしていた、ちゃんと発声ができた声の人が揃っていた。」
    とのことでした。意外?  一名だけ、トップテノールの声の主が混じっていると判明。次回より
    トップテノールに移籍。(テノールパートリーダー岡田氏了承済み)
    アルトの有志が、6時30分から7時まで和田先生のヴォイストレーニングを受けました。
    その後、9時20分までソプラノ団員の個人発声指導を和田先生から受けました。
    本日ほど多くの団員が個人レッスンをプロの声楽の先生に受けた日はありませんでした。
    これも東京混声合唱団との共演があればこそ? これをきっかけに発声の基礎練習を行う
    団員が増えて、個人個人のレベルアップにつながれば嬉しいことです。
    
    本日は、常任指揮者貞松先生が、この9月より「ウィーン少年合唱団」に入団されるご子息の
    響くんをオーストリアまでお送りに行かれて不在でした。
    ソプラノ・アルトのパート練習では、1曲目「鯨たちに捧げる」を最後まで譜読みをされたとのこと。
    テノールは、前半部分を完了。後半の英語の部分以降は次回の練習時に。
    ベースは、終始、発声指導のみの練習日となりました。

 2007/09/20 臨時ソプラノパート練習実施
    15日の練習から間もない平日、ソプラノの有志からパートで補習練習をしたいとの声があがり、
    パートリーダーからこの日の臨時パート練習の
実施にゴーサインが出された。
    パートマネージャーを通して電話連絡をおこなったところ、突然のことにもかかわらず、当日は
    16人もの団員が集合した。東京混声との共演曲に対する団員の士気の高さと不安?を表して
    いるかのようではあるが、何と1曲目「鯨たちに捧げる」を全曲通された由、英語の歌詞の部分に
    ついても、東京混声の以前の演奏CDから聴き取ったイントネーションを書き写したプリントをパート
    リーダーが用意し配布をされたとのこと、午後7時から始まったこの日のパート練習は終了時刻の
    9時まで大変有意義な成果のある臨時練習となったことがうかがえる。
    余談ではあるが、
練習会場借用費用も出席者で出し合ったとの報告があった。

  2007/09/29 通常練習日
    この日も練習前に和田先生の個人発声練習がおこなわれた。6時20分から開始。ソプラノのメンバー
    から5人程度が光栄にも先生の個人指導を受けた由。
    7時からの本練習では、20日ぶりにウィーンから帰国された貞松先生の現地でのお話しのあと、各パート
    に分かれて8時30分までパート練習をおこなった。男性パートもようやく1曲目の後半の英語の歌詞の部分
    を走破?とりあえず最後まで辿り着きました。団員各々が、練習テープやそれぞれ工夫をされて予習をされて
    きたことが伺えました。たいしたもんです。
    練習後半では、全パートでアンサンブル練習をおこないました。それぞれ努力して練習してきた成果?か、
    貞松先生からは「一応音楽にはなっているような・・・」との弁。これから貞松マジックにて、皆様に聴いていた
    だけるような内容へと音程、ことばの指導、曲想をつけていただきます。これからが長い!
    《余談》この日午後2時から、すばるホールで南河内シニア団塊世代支援「みなみらんぼうトークコンサート」が
    開催され、当団の有志がコンサートの最後の部分でみなみらんぼうさんと一緒に「道程」という曲を歌いました。
    リハーサル風景を掲載します。
     

     

  2007/10/06 通常練習日
    この日も1曲目「鯨たちに捧げる」の練習。前半は、パート練習、後半はアンサンブル。

  2007/10/11 臨時ソプラノパート練習実施
    この日もまた、ソプラノ有志のパート補習練習が実施されました。
    ソプラノの皆さんご苦労様でした。


  2007/10/20 通常練習日
    この日は、常任指揮貞松道人先生が所用でお休みされたことから、前から購入していた
    信長貴富編曲の宮崎駿ジブリ映画音楽集の楽譜から、「もののけ姫」のパート練習を行いました。
    気分転換??少々「鯨」からは趣を変えてみました。決して油断をしているわけではありません。

  2007/11/03 通常練習日
    前回に続き信長貴富編曲の宮崎駿ジブリ映画音楽集から「君をのせて」を練習しました。
    「鯨」はお休みしました。またまた束の間の休息?です。
    この日の練習終了後、午後10時から指導スタッフと役員で今後の練習スケジュールの確認を行いました。
    その会議の結果、4月27日の東京混声合唱団との共演曲の練習については通常練習のほかに2回は
    強化練習を行う必要があることを確認しました。
    1回目は、本年最終の通常練習日12月15日の翌週、12月23日(日)の午前10時から午後5時まで、
    まる一日の強化練習の実施となりました。


  2007/11/17 通常練習日
     共演曲の練習に戻りました!1曲目「鯨たちに捧げる」の練習を行いました。
     次回練習から2曲目「さまよえるエストニア人」の練習開始が言い渡されました?!
     自主練習・・・・譜読み・・・・。


   2007/12/01 通常練習日
     いよいよ2曲目「さまよえるエストニア人」の練習がスタートしました。
     前半はパートに分かれて、後半は全体練習を。ただし、練習した部分は曲の頭からでは
     なく、途中からでした。具体的には36ページ以降で、ここはこれまで2群の合唱パートで
     歌っていたものが一つの合唱団となってエンディングまで歌い盛り上がっていく部分。
     前半の難しい部分は、12月23日の一日強化練習日まで大切にとっておきました。

   2007/12/15 通常練習日

     この日は、団員が新しい仲間を見学に連れてきてくれました。職場の同僚とのことですが
      ニューヨーク州出身のJ君で現在は富田林市内の小中学校でALTをされているとのこと。

     また、彼はアメリカでの学生時代は混声合唱団に所属されていたとのこと、今回も彼の
     「どこかで合唱をしたい!」という合唱大好きアクションからのことでした。
     音楽は国境・言葉を越えて・・・・。うれしい出来事でした。
     当団にとっては、千載一遇のチャンス!共演曲1曲目「鯨たちに捧げる」をご存知の方には
     お分かりかと思いますが、1曲目の後半部分には英語の歌詞があり、悩みあぐねていた我々
     には、お鍋のシーズンにネギを背負ってやってきてくれたJ君は、サンタさんであり救世主であり
     ました。
     来週の日曜日は、本年最後の練習日であり、午前10時から午後5時までの1日強化練習です。
     J君も当団に籍をおいてくれるとの次回もやってきます。楽しい音楽と英語の授業が始まります。

   2007/12/23 特別1日強化練習日&忘年会
     2007年最後の練習は、常任指揮者貞松先生のご勤務先の小学校で特別に強化練習として
     実施しました。この日は以前から共演曲の2曲目を最後まで音取りを行うと宣言?しておりましたが
     予定通りパート練習も実施し、ついに全2曲すべての譜読みを行うことが出来ました。
     これからは、確実な音程とリズムを揃えていくという作業がはじまります。
     前回やってきた外国人団員J君も参加し、彼からは1曲目の英語歌詞部分の発音の指導を受ける
     ことが出来ました。もともと日本語歌詞の曲に英語の歌詞を載せた曲のため、音符に英語の単語が
     乗せにくく彼は大変悩んでくれました。英語の音節の数と音符の数が異なるからです。
     日本でも、「さくら」と発音して歌う場合には普通3個の音符が並んでいるはずですが、2個の音符や
     1個の音符で「さくら」とは発音しにくいですね。
     
何はともあれ、最後まで通せたことは団員全員がホッとしました。
     午後6時から開始した忘年会も多数のメンバーが参加し、にぎやかな会となりました。
     件のJ君も参加し、母国語の歌を披露してくれたり、イタリア語やフランス語・ラテン語の歌詞の歌を
     披露してくれたものですから、当団男性有志も炭坑節やら河内音頭など国際合唱祭と相成りました。
     お酒が入っていなかったら、まず見ることの出来なかったひと時でした。

   2008/01/12 通常練習日(新年歌い始め)
     新年初練習!3週間ぶりの練習です。先生方(貞松・井関・竹岸先生)もお元気そうで良かったです。
     この日は、当団の女性団員の新調白ブラウスの衣装採寸なども行い、東混共演への意識も高まり
     新年の期待に心を弾ませた練習となりました。
     練習曲は、2曲目を全体練習として実施。2曲目はようやく前回に最後まで音取りが出来たばかりで
     したが、先生のご指導は音程とともにリズムの縦のあわせに時間をかけられました。また、我々の
     コーラスAと東混が歌われるコーラスBとの接続部分の歌い方にも指示がありました。
     きっと先生は年末年始に譜面をみて、いろいろと研究していただいていたのだと感じました。


   2008/01/19 通常練習日
     この日は終始1曲目の全体練習でした。
     「蜜蜂」の冒頭の練習で当団常任指揮者貞松先生からこんなアドバイスをいただきました。
     「リズムに乗って歌う気持ちでは遅れてしまう。歌い手自らがリズムを作って歌っていくこと。」
     私たちが作る冒頭のリズムが、曲全体にも影響を与える大切さを痛感。
     とても印象に残りました。
     この日の先生からの指示は、リズムを主体にそのほかアクセント部分や強弱の指示など多岐にわたりました。
     また8分休符、16分休符のあとの入り方・歌い方(遅い!)に、覚えの悪い我々に辛抱強く、あれやこれやと
     理解できるように易しく噛んで教えてくださいました。
     とにかくリズム感が無いというか、早いテンポに付いていけない?というか、注意が持続できないというか・・・・・。
     
とにかく一同がんばります!

  2008/01/26 臨時ソプラノパート練習実施
    この日もまた、ソプラノ有志のパート補習練習が実施されました。約20人のメンバーが集まりましたとのこと。
    高い音があり、ソプラノには随分プレッシャーをかけているみたいです。他のパートもそれぞれ頑張らねば・・・・
    ピアノを弾きに駆けつけていただいた井関先生、ありがとうございました。

  2008/02/02 通常練習日
    ようやく演奏会のチラシが届きました。また、この日は、演奏会のチケットの先行販売が開始されました。
    一般のチケット販売は次週2月9日から開始されますが、すばる友の会会員並びにと東京混声と共演する
    当団等はこの日から購入が出来るようになりました。チケットの販売関係などはいずれ「裏話」欄に掲載します。
    この日の練習は、1曲目を細部にわたり先生からご指示をいただきました。

  2008/03/02 特別1日強化練習日
    この日は昨年の年末以来となる1日強化練習となりました。来週9日の日曜日には、4月27日の東京混声合唱団
    富田林特別演奏会で指揮をされる山田和樹先生が私たちの指導のために富田林に来られることから、私たちとしては
    最後のあがき?ではございませんが、少しでも上達して先生をお迎えすべく強化練習に励みました。
    午前10時から始まった練習は、午後5時まできっちりとかかりました・・・・


  2008/03/09 山田和樹先生をお迎えしての特別練習
    待ちに待った山田和樹先生の練習日。私たちは1時間前に集合して発声練習を行いその時を待ちました。
    すばるホールのお気持ちにより、練習会場は本番同様に大ホールの舞台を利用して行いました。
    山田先生のホールへの入場の際には、割れんばかりの拍手をお贈りしてご入場いただく手はずでした・・・・
    団代表が山田先生をエスコートしてホールに入場すると、なんと・・・舞台の上で団員達が別の何かで盛り上がっており、
    先生の入場が拍子抜け・・・。 こらー!
    舞台上には、山田先生に同行されていた山田先生のお父様が登壇されておられ、偶然にも当団のベース団員F氏と
    中学生時代の仲の良かった同級生であることが判明し、再会に盛り上がっていた最中でありました。
    うれしいハプニングのあと、練習のスタート。
    まずは、2曲目の後半部分を山田先生の指揮で歌いました。この時点で、先生には当団の弱点がいくつもお解りになった
    ことと思います。リズム感の悪さ、覚えの悪さ?申し訳ない限り・・・・
    当団テノールパートリーダーO氏の伝言板書き込みを引用掲載をしたためますと
    ○ジャズのスイング ウラ拍を感じながらジ−パンの似合う曲
    ○楽譜に書いてあるすべてを表現する 
      三善アクセント テヌ−ト マルカ−ト
    ○タイを見たら休符と思え 
    ○歌は目で歌う 大切なフレ−ズの前では目を輝かせて
    ○日本の語感を表現する 日本語を生かして 
      子音の強調 特に「H」
    ○指揮者への瞬間的な反応をよくして 
      沸騰したヤカンを持ってこようか?
    ○ひびきを大切に ほほに手を上げて上にあげる   「くじらたち・・」P9
    ○クレッシェンド いかに弱い時間を持続させるか  書かれているところはまだ弱い 後で抑えきれず大きくなる
    ○鯨がザブ−ンと海の中にもぐっていく様子  
      英語後半部分P18のリズム
    ○人の名前「ヤン」 遠くに呼びかけて・・・
    ○「低音は強く 高音は弱く」を意識して 
      「おさない日に・・」P21 
    ○楽しさを感じて 一曲目冒頭  
      テンションを保って「行ってるさ」P30
    ○二曲目後半「生きているときも・・」P36~
     暗譜 ひびき ジャズのリズムを感じて
    ○レガ−トで音色も変える 「いまこそ・・・」P39
    ○二曲目最後、音をのばして切るとき、いい顔をしてね 
    等々です。次回、山田先生との再会までの大きな宿題です。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

 2008/03/15  通常練習
    この日は、先週の山田和樹先生からご注意いただいた部分を中心に、貞松先生から根気強く?ご指導
    をいただきました。
    先週の山田先生からのffの要求が残っているのか団員一同、出し惜しみせず?よく声が出ていました。
    特に、この日練習2時間前集合してパート練習を行っていたアルト・・・良かったです。
    うれしい便り・・山田先生とすばるホールのご好意により、再度の山田先生の出張指導が4月19日に行われ
    ことが決まりました。
    もうひとつうれしい便り・・・当団ベース団員B氏のご子息が、東京混声合唱団の発足のきっかけである東京芸術大学
    の入学試験に合格されたとのこと。Bさん!Bさんの息子さん!本当に良かったですね!!おめでとう

 2008/04/05  東京混声合唱団メンバーをお迎えしての特別練習
    先月の東混・山田和樹先生の練習に続き、再び東京から東京混声合唱団のメンバーの方をお迎えして練習をつけて頂きました。
    今回は、当日のピアニストの前田先生と、各パートから1名の4名、事務局のくじ目様の計6名をお迎えしました。
    ご指導は、ベースメンバーであり、東京混声合唱団のコンサートマスターの山田茂先生が担当されました。
    練習前には、プロのメンバーの方々との練習に際して、やや緊張をいたしておりましたが、少しばかりのお褒めの言葉もいただき
    
山田先生、メンバーの方々の温かなご配慮のもと、有意義な練習を行わせていただきました。
    特に歌詞にでてくる鯨
になって、悠々と、歌う歌い方については、何度も注意を受けてしまいましたが・・・・
    今後、この歌を歌われるアマチュア合唱団の皆様のご参考に、今回の練習で山田茂先生よりご注意いただいた部分を
    掲載いたします。内容は、当団テノールパートリーダーのまとめによります。
    <鯨たちに捧げる>
    ○序奏(1~4小節):自分が鯨になって楽しくうれしそうに(決して難しくなく・・・)
    ○5小節~ 男声が鯨 言葉がないところに実体を作ってください 
     休符の中に水の波動が感じられるように 女声に聞かせるつもりで
     女声は彼ら(=鯨)の即興演奏をちゃんと聞く「えっクジラが?」お互いに聞きあって
    ○5~11小節 「知らなかったなあ。へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜」と重なっていく。
    ○リズムがずれているのは「呼応」する感じを表現している。
    ○11小節男声 うれしさをともなったディナミ−ク  強い・弱いは「表情」
    ○17小節 音形そのものが鯨が踊っている感じ
    ○25小節テノ−ル:鯨の言葉 走らないで 「おいどうだ」という感じ
      「・・・エッ」 鯨の体形のイメ−ジ残る感じで 細くならないで
    ○32小節 うれしさを強調 疑問ではない
    ○33~34小節 「ネ、ネ」攻撃的ではなく きちっとリズムに入れて・・・
      わざとリズムがずれているのは、楽しさの表現(他の箇所共通?)
    ○38小節 くじらたち 声を客席に向けて響かす 会場の中に響く空間を作り出す
      「くじらたち」のff「たち」は「みんな!」という感じで
    ○P12 言葉の姿をつくってほしい 特に母音で始まる言葉(「うた」)をしっかり
      「つくるなんて」「おぼえて」という動作を客席にむかって作る
    ○79小節~「きいたこと」ミステリアスではなく 下にもぐってはいけない
    ○英語の歌詞は鎖で繋がっている(綾戸千絵)
    ○98小節~ 男声「Not a bad song」f大きさを考えて うれしい感じを込めて
    ○124小節~ とてもいい和音の動き 宝石のように空間が変わって行く
       頑張らずハ−モニ−の中で和音を支えるところに注意

    <さまよえるエストニア人>
    ○一曲目と違うイメ−ジ うれしい曲ではない
    ○場面転換が鮮やかに見えるように歌いたい
    ○短い言葉はすばやく客席に声を届ける(表出する)「ヤンよ」くらいつこうとしない
    ○P20~ 広い庭園 大きな広がりのある帆をイメ−ジして
      ちっちゃな「みつばち」(10小節)は音形で表現されている
      →楽譜に書かれていることを見えるように表現すること 文字どおり/音形どうり
    ○16~17小節 男声ハミング 言葉がないときに何かを表現している
      「父を失った」ということを先に感じ取って歌う うれしいことではない
    ○P22 B.F. 尋常ではない心の動揺を音のズレに表現
    ○25~30小節 「・・そういうことがありました」そんな音の壁をつくる
     (一人一人が頑張らなくてよい みんなで・・・)
    ○P26 一つ一つの音形に不安な心境の動きを感じて  不確かな「わかんないよ・・・」
    ○P29 f「二度と・・・」 声をステ−ジにとどめず客席に映像を作ること(=芸術)
       力の使い方 身のかわし方 すぐに気持ちを客席に持っていく
      イワシ:水の中でくるりと向きを変える(鯨と違う)
    ○P30「ここを・・」先に気持ちを向こう(客席)に持っていく
    ○P32 広い帆をイメ−ジして 目の前に広い海を描けるように
    ○P34 男声合唱いいところ たくさんの「樹木」(一本の木) 
    ○P35 72小節 女声 楽しい幸せな状況 悲壮感ではない
    ○P36~ 音楽がとっても楽しそうだ(ピアノ伴奏を聴きながら・・・)
     せっかくピアノが音楽の流れを作ってくれている。
     その上にコ−ラスが客席に言葉の姿をつくっていくような感じで歌う
    ○もう悲しくない。我々の理解の及ばないいろんな苦しい体験をした人たち。
     たけど今からは、楽しく生きていこうよ=賛歌の歌
    ○85小節テノ−ルB.F. すでに「うた」が聞こえている感じ(耳をそばだてて)
    ○90小節「いまこそ・・・」Legato 音色も変えるニュアンスで
    ○P40~ ff−f−fffの違いを意識して
     「気持ちはわかるが伝わらない」ではダメ
     気持ちを入れたら、すうっと客席の向こうに像を作る
     (わあっと音がステ−ジのところで残っていてはいけない)
    ○最後112~3小節 口をあいたまま音を切る。
      残った音(余韻)がお客さんに伝わる音。
   以上です。

   PS。今回ソプラノメンバーとして来阪された太田真紀さんは、我々と同じ富田林市出身で、地元の話題で
   少々盛り上がりました。太田さんのおかげで東混をより親しく感じることができました。
   太田さん、これからも東京でがんばってください!

    

    

    

    

    

   
   
   


 2008/04/19 山田和樹先生(2度目)をお迎えしての特別練習
   
   東京からおそれおおくも2度目となる山田和樹先生をお迎えしての最終練習となりました。
   ほぼ全曲の部分の発音やアクセントの指示、声色、フォルティシモの違い、歌詞の表現方法の細かなご指示を
   いただきました。

   来週はいよいよ、東京混声合唱団のフルメンバーの皆さんとの前日リハーサル・当日本番を迎えます。
   10月から開始して約6ヶ月少々が経過しましたが、とうとうゴールが見えてきました。例年ですと毎年開催する
   定期演奏会のための練習で、組曲を含め20曲前後の曲を練習していますが、この半年は今回の共演曲2曲のみの
   練習を続けてきました。曲が難しいことはもちろんですが、東京混声合唱団さんと一緒に同じ曲を歌うことは私たち
   アマチュアにとっては、感無量の喜びではありますが、反面不安一杯であり、とにかく一生懸命練習してまいりました。
   この共演曲は、2群の合唱団のために作られた曲で、多くの部分で東京混声合唱団さんが歌う部分と当団の歌う部分が
   別のスコアとなっており、片方だけで練習してきた私たちにとっても前日のリハーサルまでどのような演奏となるのかが
   まだわかりません。はやく聴いてみたいものです。(東京混声合唱団の演奏CDはいろいろな曲をよく聴いてきましたが、
   私たちの声と東混の声が交わった演奏を聴くなんて・・・・うれしすぎる!)
   さて、泣いても悔やんでも、もう本番!ご指導いただいたことをよく身につけて楽しくダイナミックに歌いたいと思います。
   とんだばやし混声合唱団の通常練習はこれで終了。あと本番までの1週間は、団員個人個人の復習だのみ。さて・・