○モニター応募のいきさつ このたびは、私をモニターに選んでいただき、まことにありがとうございます。 私は、現在家に合計2台のパソコンを持っています。一つは、PC98921Xa12/C12 という、Windows95が発売されるほんの少し前に発売された、CPUにPentium120MHz 搭載のパソコンです。以前まで、このマシン1台で、Windowsパソコンとして、 使用していました。 しかし、昨年の秋頃に、このマシンの能力の限界を感じて、パソコンを一台自 作しました。このマシンには、Celeron266MHzを使用しています。このAT互換 機に比べて、PC-98はかなり能力が劣っています。すでに、メモリやグラフィ ックボードなどは、増設してしまったので、一度CPUにIDT WinChip2 200MHzを 載せたのですが、いまいち、早くなったような気がしません。そのとき、4月 号のモニターで、HK6-MD333があったので、応募したといういきさつです。 ○謝罪 そのとき、自分はすごく驚きました。箱には対応するマシンのリストが書かれ ていたのですが、その中に、私の使用しているPC-9821Xa12が入っていないの です。対応しているパソコンは、Xa10,Xa13,Xa16,Xa20など、CPUのベースクロ ックが66MHzのパソコンだけでした。私のマシンはCPUがPentium120MHzなので、 ベースクロックが60MHzです。メルコのカタログや、ホームページで確認して からモニターに応募したつもりなのですが、少々勘違いをしてしまったようで す。ここで、謝らせていただきます。申し訳ありません。 しかし、Xa12には、ベースクロックを変更することができるジャンパが、Cバ ススロットの下にあるということを、私は雑誌などから知識として得ていて、 IDT WinChip2 200MHzは、ベースクロック66MHz、クロック倍率3倍で動作して いるために、ベースクロックを66MHzにあげるという作業は、以前にやってい ました。ですから、もしかしたらこのまま動作するのではないかという希望も ありますので、このまま増設作業にはいることにしました。 ○内容物 箱を開けて、中身を確認してみると、いわゆる変換用下駄にAMDのK6-2 333MHz のCPUが装着されたセットと三洋製のCPUクーラー、電源ケーブル、シリコンの 入ったチューブ、そして、マニュアル類(ドライバディスク含)が、それぞれ 別々の袋に入っていました。下駄とCPUクーラーは緩衝材の中に一緒に入って いました。マニュアル類の入った袋の中には、ドライバディスク、ソフトウェ アのマニュアル、ハードウェアのマニュアル、安全に使うための注意書き、ユー ザー登録はがきと、保証書が入っていました。 ○ハードウェアの増設 早速箱を開けて、ハードウェアマニュアルに目を通しました。ハードウェアマ ニュアルは、イラストが多く、作業内容が事細か区書いてあるように思えまし た。私は、CPUのアップグレードをするのはこれで2度目なのですが、初めての 人でも、簡単にできそうに思えました。ですから、そのままパソコンの箱を開 けて、ハードウェアマニュアルに従って、増設作業に入ることにしました。 まず、以前につけていたCPUをはずし、そこに下駄を取り付ける作業です。CPU 交換の経験のある私には、簡単な作業でした。ソケットのそばにあるレバーを 引いて、以前使用していたCPUを取り外し、下駄を装着します。ただ、下駄を 取り付ける際に、2つほど難点がありました。一つは、下駄をスロットに挿す とき、その部分が見えにくいために、なかなか挿し込めないということです。 これは、ハードウェアの仕様上、仕方ないことかもしれません。もう一つは、 スロットの脇にあるコンデンサが、やや邪魔になるということです。Xa10やXa13 でも、同じマザーボードを使っていると思うので、共通の事だと思います。こ のことを一言書いておいてほしかったと思います。 ○ハードウェアの増設の続き 次に、放熱用シリコンを塗ると書いてありますが、これは先に塗っておいた方 が、塗りやすいのではないかと思います。私は、マニュアルの順序に従ったの で、このとき塗りました。 マニュアルの順序に従って、取り付けを行ったので、次は、電源ケーブルの接 続を行いました。付属の電源コネクタをHD用の電源コネクタに接続し、そのコ ネクタの一つを下駄にあるコネクタに接続し、その後、クーラーをCPUの上に 装着し、クーラー固定用の止め金具を装着しようとしました。しかし、電源ケー ブルが邪魔で、なかなか止め金具を装着することができませんでした。結局、 電源コネクタをはずして、止め金具を装着してから、電源コネクタを挿入しま した。最後に、クーラー電源を接続して、ケースを閉じて、増設は完了しまし た。 後は、ソフトウェアのインストールですが、これは簡単で、マニュアルにある インストールのページを見ながら行いました。DOSモードでインストールプロ グラムを実行するだけなので、非常に簡単でした。また、インストールプログ ラムにアンインストーラーもついていたので、使用をやめるようになっても、 簡単に削除することができます。 ○増設後の感想 装着が全て終わり、電源を入れると、今まで「ぴぽっ」となっていた起動音が、 「ぴゅっ」という音に変わりました。そのまま前にインストールしてあったWindows98 が何事もなかったかのように起動し、依然と同じように、使用することができ ました。 体感的には、WinChip2 200MHzのときよりも、何倍も早くなったような気がし ます。滑らかに飛び出してくるスタートメニューは、以前よりも素早く表示さ れ、おのおののアプリケーション、特に、ゲームが格段に滑らかになりました。 実際の性能を調べるために、EP82改/かずさん作HDBENCH Ver2.61でベンチマー クをとってみると、CPUが浮動小数点が10596から20476へ、整数が12100から25346 へ、ともに約2倍になり、ALLは7764から11616へ、約1.5倍になっていまいた。 また、グラフィック性能も、わずかながら上昇していました。 ○考察 私のPCは、すでにHDやメモリが増設してあっただけでなく、PCカード標準装備 だったので、内部のスペースがほとんどなかったため、装着するのにとても苦 労しました。しかし、それはどんなハードウェアであったとしても共通の難点 であり、このハードに限ったことではありません。ですから、古いPentiumマ シンを簡単にアップグレードするためには、良い方法の選択肢の一つとして考 慮すべきであると思います。