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第5章 ファイルとプリンタの共有

ネットワークを使うと、ファイルとプリンタを共有することができます。 ファイルの共有とは、相手のマシンのファイルを自分のマシンのファイルのように使うことができる機能のことです。 これをつかうと、すべてのマシンから1つのプリンタへ印刷することができるようになります。 これから、この方法を説明することにしましょう。でも、今までの準備が完了しているなら、 ファイルの共有するのは非常に簡単なことです。

ネットワークダイアログボックスから「サービス」->「Microsoft ネットワーク共有サービス」 を追加してください。これだけです。もしくは、「ファイルとプリンタの共有」 ボタンから、インストールすることもできます。
ファイルとプリンタの共有
チェックを入れることで、自分のマシンのファイルやプリンタが、 相手のマシンから利用できるようになります。

ただし、相手のマシンのリソース(ファイルとかプリンタとか)を利用するだけであれば、 インストールする必要はありません。

このままでは、なにを共有するかわからないので、共有するファイルやプリンタを、それぞれ設定しましょう。
共有フォルダ
この、Mydirというフォルダを共有しましょう。右クリックして「共有」を選択します。 すると、プロパティボックスが出ます。
フォルダのプロパティ
「共有する」を選択してOKを押せば、共有できる状態になります。それぞれについて、 少し説明しておきましょう。

共有名 相手のマシンから見たときの名前
コメント 詳細表示の時に表示されるコメント
アクセスの種類 読み取り専用…見ることはできても、保存はできません。
フルアクセス…閲覧から保存まで、何でもできます。
パスワードで区別…パスワードによって、読み取り専用かフルアクセスかを区別します
パスワード 読み取り専用もしくはフルアクセスで接続するためのパスワードを要求するようになります。 空白にすれば、パスワードは要求されません。

左のように共有の設定をすると、相手のマシンからようやく自分のマシンが見えるようになります。 それは、右のように見えます。上がネットワークコンピュータをダブルクリックしたとき、 下がその中のマシンをダブルクリックした後です。
共有の設定 ネットワークPCから見えている様子

ちゃんと見えますか。見えませんか。「ping」のコマンドがつながっていれば、 ちゃんと見えるはずですが、Windows95はネットワーク更新のタイミングがまちまちなので、 なかなかつながらない場合がときどきあります。 メニューコマンド「表示」->「最新の情報に更新」を実行して、フォルダを閉じたり開いたりすると、 見えるようになると思います。それでも見えなければ、もう一度再起動をして、 起動した後もしばらく待ってから「ネットワークコンピュータ」を開いてみてください。

ファイルの共有の小技として、こんなのがあります。共有名として最後に"$"の文字を付け加えておくと、 不可視属性の共有フォルダが生成されます。見えないだけで、アクセスはできるます。 セキュリティのものではありませんが、うまい使い方があると思います。 たとえば、ある人にだけ教えておいて、その人だけのファイル交換用にするとか…。

基本的に、プリンタの共有も同様です。上の説明がフォルダになっていたのが、 プリンタになるだけです。 ただし、共有プリンタ(ネットワークプリンタ)を他のマシンから利用できるようにインストールするのは、 少し面倒です。それは、次の章で説明することにしましょう。

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