以下の文章はちば山の会会報「ちばやま」2001年2月号 から転載した物です。(一部改ざん)
ちばやま歌集についてのいくつかの考察
歌集編集委員会(文責:趙)
歌集編集委員会では21世紀を迎えた「ちば山」の35歳の誕生プレゼントとして新しい歌集を準備中です。古くから岳人に親しまれてきた懐かしい山の歌を大切にしながらも、会員の皆さんの意見偏見好みに基づいて2001年の世相を映す山の歌の本を初夏までに完成させたい、と活動を始めました。皆さんの意見を伺うにあたって現存する「ちば山歌集」をご紹介しておきましょう。
まず一番左の目次(歌集1)を見て下さい。これは会に一冊だけ残っているB6タテ型の第1?2ページが失われた歌集です。「山」を意識した選曲になってはいますが、「うたごえ喫茶」的なノリを感じます。古いのかと思うと『およげ!たいやきくん』が、編まれてから四半世紀は経っていないことを教えてくれます。この歌集だけはほとんどの歌に手書きの(!)楽譜がついていて時代を感じさせます。
次に中央の目次(歌集2)はやはり一冊だけ会に残されたB5ヨコ型、76ページ、いわゆる「青焼き」の歌集です。曲数も多く山の歌に焦点が当てられた選曲で、今も「ちば山のテーマソング」?と言われる『岳人の歌』に始まって『今日の日はさようなら』で終わるという演出がまた心憎いですね。後ろの方では昭和40年代前半のGSの曲が並びこれが編集された時期か?と思うと『もしもピアノが弾けたなら』や『ふたり酒』が入っていて、昭和50年代にはなってからの歌集のようです。GSは単に編者の趣味だったのでしょうか。
最後に登場する右側の歌集3は、これは皆さんも目にされたことがあるでしょう。 表紙に「SONG BOOK」、裏表紙に味のある男女の描かれた、あの歌集です。B6ヨコ・62ページくらい、歌詞のみ収録。上の青焼き歌集と重複する部分も多くここから派生したのか?とはじめは思ったのですが、この中でいちばん新しいのは『ブルースカイ』(昭和52年)、どちらがどちらを参考に編まれたのかはいまのところ不明です。
これらを「ちば山歌集の伝統」と認識し、ここに現会員の意見と編集委員の趣味を加味して次の歌集は編まれます。近日中に皆さんにアンケートをお届けいたします。山で歌いたい歌、皆に広めたい歌、ちば山と歌集の歴史について、編集委員への注文・・・・・・なんでもかんでも、お寄せ下さい。
歌集1 | 歌集2 | 歌集3 | |||
1 | およげ!たいやきくん | 1 | 岳人の歌 | 1 | 遠くへ行きたい |
2 | 山賊の歌 | 2 | 白いバラ | 2 | 想い出の赤いヤッケ |
3 | ともしび | 3 | 一人の山 | 3 | 一週間 |
4 | シュラジヴェチカ | 4 | 白いおもいで | 4 | 浜辺の歌 |
5 | 一週間の歌 | 5 | 雪山に消えたあいつ | 5 | 我が大地の歌 |
6 | 泉のほとり | 6 | いつかある日 | 6 | 山と仲間 |
7 | フニクリフニクラ | 7 | 嘆きの山男 | 7 | なため |
8 | 山のロザリア | 8 | 四季のうた | 8 | 大きな歌 |
9 | カチューシャ | 9 | 里の秋 | 9 | 北岳の歌 |
10 | 仕事の歌 | 10 | 花のメルヘン | 10 | 山への祈り |
11 | 戦争を知らない子どもたち | 11 | さくら貝の歌 | 11 | アンザイレン |
12 | 希望 | 12 | 空よ | 12 | 山こそ我が母 |
13 | 蔵王の山男 | 13 | 谷川小唄 | 13 | 真夜中のギター |
14 | グリングリングラスオブホーム | 14 | 新人哀歌 | 14 | 谷川小唄 |
15 | かあさんのうた | 15 | アルプの歌 | 15 | 知床旅情 |
16 | 竹田の子守唄 | 16 | 氷壁 | 16 | カチューシャ |
17 | 四季のうた | 17 | シーハイルの歌 | 17 | 剱の歌 |
18 | あのすばらしい愛をもういちど | 18 | 雪山讃歌 | 18 | 山男の歌 |
19 | 乾杯の歌 | 19 | 山賊の歌 | 19 | この広い野原いっぱい |
20 | てのひらを太陽に | 20 | 山の子の歌 | 20 | 穂高よさらば |
21 | 赤とんぼ | 21 | 惜別の歌 | 21 | 山は心のふるさと |
22 | ここは故郷 | 22 | エーデルワイスの歌 | 22 | 雪山に消えたあいつ |
23 | 七つの子 | 23 | 山男の歌 | 23 | 山の子の歌 |
24 | 椰子の実 | 24 | 山のロザリア | 24 | 新雲稜の歌 |
25 | いつかある日 | 25 | 星影さやかに | 25 | 坊がつる讃歌 |
26 | 遠き山に日は落ちて | 26 | ともしび | 26 | 正調山男の歌 |
27 | しれとこ旅情 | 27 | 雪の降る街を | 27 | 夢の中へ |
28 | 山男の歌 | 28 | 青春は雲のかなたに | 28 | 雪山讃歌 |
29 | 心に夜はない | 29 | アルプス一万尺 | 29 | いつか或る日 |
30 | 茶摘 | 30 | エーデルブルース | 30 | 信濃の恋歌 |
31 | どこまでも幸せ求めて | 31 | 夏の思い出 | 31 | エーデルワイスの歌 |
32 | 忘れな草をあなたに | 32 | 山男は人間の子 | 32 | 家路 |
33 | 小さな日記 | 33 | ピッケルの嘆き | ||
34 | 山の友よ | 34 | シーハイルの歌 | ||
35 | 山をしたいて | 35 | 四季のうた | ||
36 | 穂高よさらば | 36 | 岳人の歌 | ||
37 | 信濃の恋歌 | 37 | 茶摘 | ||
38 | 北上夜曲 | 38 | 山小屋の灯 | ||
39 | あざみの歌 | 39 | 赤とんぼ | ||
40 | 忘れな草をあなたに | 40 | 北帰行 | ||
41 | 星に祈りを | 41 | 椰子の実 | ||
42 | 赤い花白い花 | 42 | 彷浪の歌 -そんなにお前は- | ||
43 | 山は心のふるさと | 43 | もしもピアノが弾けたなら | ||
44 | この広い野原いっぱい | 44 | 北穂小唄 | ||
45 | 山小屋の灯 | 45 | おお牧場はみどり | ||
46 | 坊がつる讃歌 | 46 | いい湯だな | ||
47 | すばらしい明日 | 47 | 山男小唄 | ||
48 | 北帰行 | 48 | 山家そだち | ||
49 | 天祖山讃歌 | 49 | 蔵王の山男 | ||
50 | 山の讃歌 | 50 | ひとりの山 | ||
51 | むかしむかし | 51 | 中央フリーウェイ | ||
52 | 越後のはなし | 52 | ブルースカイ | ||
53 | マカルーに春はない | 53 | 時代遅れの酒場 | ||
54 | 山こそ我が母 | 54 | 白銀は招くよ | ||
55 | 山家そだち | 55 | 星影さやかに | ||
56 | 山男小唄 | 56 | アルプス一万尺 | ||
57 | 山へ行く道で | 57 | 牧場の朝 | ||
58 | 山恋 | 58 | 見あげてごらん夜の星を | ||
59 | 山のけむり | 59 | 岬めぐり | ||
60 | わかって下さい | 60 | しあわせの歌 | ||
61 | おぼえていますか | 61 | 風 | ||
62 | 別涙 | 62 | 夢路より | ||
63 | 思い出 | ||||
64 | すみれ色の涙 | ||||
65 | もしもピアノが弾けたなら | ||||
66 | ブランデーグラス | ||||
67 | 夜霧よ今夜もありがとう | ||||
68 | 小さなスナック | ||||
69 | いつまでもいつまでも | ||||
70 | 白いサンゴ礁 | ||||
71 | 別れの朝 | ||||
72 | 神様お願い | ||||
73 | エメラルドの伝説 | ||||
74 | 亜麻色の髪の乙女 | ||||
75 | 長い髪の少女 | ||||
76 | 北国の二人 | ||||
77 | 想い出の渚 | ||||
78 | 夕陽が泣いている | ||||
79 | あの時君は若かった | ||||
80 | モナリザの微笑 | ||||
81 | 花の首飾り | ||||
82 | 僕のマリー | ||||
83 | 青い鳥 | ||||
84 | 帰ってこいよ | ||||
85 | すきま風 | ||||
86 | そんな夕子にほれました | ||||
87 | ふたり酒 | ||||
88 | 五木の子守唄 | ||||
89 | 竹田の子守唄 | ||||
90 | 島原の子守唄 | ||||
91 | 今日の日はさようなら |