1997

第五回シングルトン・スキーラリー

妙高近辺で開催されるスキーラリーに参加しました。

このスキーラリーはレースの前夜渡された地図に記載されているチェックポイントを通って、ゴールを目指すオリエンテーリングの山スキー版のようなものです。3人一組でチームを作り、地図、コンパス、高度計を頼りに最適ルートを見つけます。もちろんかなりのアップダウンがあり、地図を読めないチームは、遭難します。

ちば山だけではチームが作れず、丹治さんの紹介により「大黒屋ホッピーズ」の一員として参加しました。

 1997年3月15日友人(杉谷)の引っ越しの手伝いを終えた私はその足であさま号に乗車、妙高高原に急いだ。その日は前夜祭が催されている。 約1時間遅れて到着、久々に左高さんと会った。今回のチームメイト「大黒屋ホッピーズ」の面々も揃って私を迎えてくれる。明日のルートの打ち合わせをするチームもあれば、ただ飲みまくっているチームもある。当然我々は何も考えずに飲みまくっている。

 翌16日、小雪降る中スタートしたのは21チーム63人。我々は林道を進み沢の手前を登るルートに決定。黙々と林道を進んだ後は標高差700mの登りが待っている。口から心臓が出るほど疲れるが、休ませてはもらえない。

 第一チェックポイントはなかなか見つからない。チェックポイントを探す振りをして休もうとすると、既に第一チェックポイントを通過しているチームがいて、とてもあせる。

 やっとたどりついた第一チェックポイントで焼き鳥をもらい、食べながらシールを外す。休む間もなく第2チェックポイントへの滑降!!あまりの他の惜しい斜面に歓声を上げてしまう。

 第2チェックポイントは5位ぐらいで到着した。たこ焼きをもらい、食べながらシールを付け、すぐに出発、2位になった。

 私たちの前のトレースは一直線に第3チェックポイントへ、、と思いきや、ジグザグの急登が待っていた。リーダー(塩見さん)は猛烈なスピードで高度をかせいでいる。その遙か後ろを無言で追うのが私の仕事、更に振り向けばもう一人のチームメイトが疲れ果てた顔でついてくる。下を向いて黙々と歩くその姿は「もうかんべん」と言った調子だ。

 第3チェックポイントでチョコをもらい、現在のトップチームは出発したばかりだ!と知らされる。それを聞いて「早くシールを外して!出発するんだから!」、、と私たちに檄を飛ばすリーダーに逆らう元気は残っていなかった。疲れ果てて、背中を丸めて出発する私たちに「がんばってください!」、、と声をかけるオブザーバーの目は「可哀想に、、、」といった苦笑いが浮かんでいた。

 そこから先はそれなりのスピードで樹林帯を下る。だんだん木が密になりてこずるが、トップのチームが手こずっている姿が見えた、、、そして夢中で追い抜いた。

 最後の平地でラストスパーとしたつもりの私だったが、駆け足の遅い私は雪の上でも遅いらしく、さっき追い抜いたチームの1人にあっという間に追い越されてしまった。でも3人がゴールしないとゴールにならないのがこのレース。

 そしてそのままゴール!、、、信じられない!? 優勝してしまった、、、、

 優勝タイムは3時間55分、、、! ほとんど休み無しで頑張った結果だ!!

 ゴールしたまま雪原に倒れ込み、みんなと勝利を分かち合う。喜びでいっぱいだ!賞状なんて、小学校の図工でもらったとき以来だ!!ウレピー

 帰りの電車で祝勝会を開き酒を飲みまくった。

 

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