FIAT X1/9
私にとってトライアルの大先輩である斉藤正明氏の遺品として譲り受けたのが最初でした。
私の所へ来てからは見るみる朽ち果てていき一度は維持をあきらめたのですが、妻からの冷たい目線もなんのその、元気に復活しました。
当然ながらボディーはボロボロでした。部品を外すとほとんどの場合、車体側が壊れました。初期型の部品を手に入れて、板金は近所の板金屋に頼み、機関はいつものシトロエン屋に頼みました。
1300のグリルを付けたので、1500のバンパーは外してみました。
バンパーレスにすると、全く違うキャラクターになります。
これはこれでカッコいいのですが、ヨーロッパ仕様バンパーをつけることにしました。
リヤバンパーは小改造でつくのですが、フロントはそれなりに難儀しました。
ついでのミラーをビタローニにしたのですが、恰好優先のため非常に見えづらい。というか、助手席側は三角窓にOKマークステッカーがあって、ほとんど見えないのでした。
走りは言うことなし、非力で遅くてもハンドリングが楽しい!コックピットに収まり、ストイックな計器越しにフロントウインドウを眺めならが、低めの視線と後頭部から響くエンジン音で速く走っている気分に浸れて、ハンドルを握る充実感に浸れます。
構造がシンプルで世界中を探せば、比較的安い部品の入手も可能で、BXよりも維持しやすいかもしれません。