早すぎる桜を散らしかねない、前日の強風とこの日の雨。天気は悪いが、追加公演となるこの三月二十二日のライヴ。はてさてどうなることやら?
*ACE氏のMC中の言葉はかなりうろ覚え。雰囲気はこうだったという事を念頭に置いてさあ、どうぞ!*
三月二日の初日と較べたら、若干人の入りが少ないような気もしたこの日。やはり平日だから?今回もほぼ定刻通りに開演、メンバー登場。
衣裳も初日と同じ。赤尽くめ。演奏曲目も(多分)一緒だったように思う。二曲続けてMCへ。
先ずは自己紹介から。振り付きで「face
to ace」と一言。爆笑!!やっぱりイイキャラクターだわ〜!笑いが収まらぬ客席に向かって「いつまでも騒がない!」と叱責。でも顔は恥ずかしそうだった。照れてたのか?
「三月二日この場所でツアー初日を迎えて、又ここに戻ってきました……という意味で、ただいまっ!」客席から口々に「おかえりー!」ライヴ仕様のノリの良さは初日と変わらず、いやパワーアップしているかもしれない。
「おー、いえー!」と低いテンションの声。答える観客はハイテンションで「オー、イエー!」
「かもーん!」またも低いテンションの声。しかし観客はハイテンションで「キャーー!!」
「MCって……。今私が喋っているのがMCですが、「おー、いえー」とか「かもーん」とか言ってさ、こう熱く観客を盛り上げるようなタイプだったり、色々なタイプがあるわけだけど、私のはどれにも当てはまらない」どうしたもんかねえといった風。それでも構わずに淡々と進行するACE氏。このローテンションの「おー、いえー」はライヴ中使い勝手が良かったらしい。忘れた頃に口にしていた。
「本日は、え〜……お花見の予定を変更していらしてくれたんですか?まあ、あいにく今日は雨ですけど、ココ(会場のこと)にはこうして屋根が有りますからね、茣蓙でも敷いて、まぁ宴会気分でパァーッといきましょう!あ、でもカラオケはやめて下さいよ。あっち(客席)とこっち(ステージ)で音出してたらね、分かんなくなるんで」非常にACE氏らしい、まったりとした口調と間にまたも笑いが起こる。何本かライヴを終えているのでトークにも慣れたんだろうか?滑り出しは好調だ。
「この会場、渋谷AXは代々木体育館のでっかい駐車場に出来たんですが。代々木体育館にはちょっと思い出がね、あるんですよ。
代々木体育館の中にスケートリンクがありまして。そこに学生の頃……高校時代にね、冬になると毎週滑りに来ていたんですよ。クラスメイト十人で、朝十時くらいに原宿駅に集合してね。まあ、皆さんもご存じの通りワタクシは男子校でしたから、クラスメイトと言っても野郎ばっかりで。(笑)でも、ナンパ何かしないで、ひたすら滑る!
ただ、それまでスケートってやったことが無くて、ずっと手すりに捕まってヨタヨタしてたわけよ。で、「これじゃいかん!」と考えて、スケートの上手い奴が、まあ仲間内には居てそいつが来ると「うあぁ〜」ってこう捕まって滑って(笑)
そんな私もそのうちに滑れるようになり、いつしか“氷上の狼”とか……“銀盤のスナイパー”なんて呼ばれるようにもなり」
客席からは笑いと共に「スナイパー!」なんて声も飛ぶ。……ココは寄席か?
「嘘だよっ!!……まあ、そうした屈折した青春時代を過ごしたわけで。でも、俺なんで滑れないのにスケートの集まりに参加したんだろ?屈折してたよなあ」
初日にトークは短くテキパキと!と決意表明をしたにもかかわらず漫談は続く。
「そうそう、代々木体育館といえばね。やってますね春高バレー。数年前には『月刊バレーボール』で連載をしていたモンだから見ていてねえ。八王子実践(女子バレーの優勝常連校)が早くも敗退しまして……」
バレーボールネタで一区切り付いたのかようやく次の曲へ。マイクを持つ手がだいぶ慣れてきたようにも見える。でも、何だか身振りが不自然というか、芝居が掛かっているというか……。やっぱりまだ慣れていないのかな〜?
数曲の後メンバー紹介へ。
ギターのシマッチことシマダオサム。話を振られてもリアクションが弱く、苦笑するACE氏。「絡みにくくてすいません……」そう謝られてますます苦笑するACE氏。ひとつ自分のバンドのPRでも……とマイクを渡されたシマッチ。訥々とした喋りは聞いていてハラハラする。大丈夫か〜?
ベースのヤンズ、ことヒデちゃん。「彼はねえ、凄いよぉ。ベース上手いし、歌も上手いし。動けるし」それを聞いた客席から「歌ってー!聞きたいー」と声が掛かる。
ちょっとムッとした口調を作ってACE氏「ダメ、聞かせない。俺が地味になるから」(笑)
ドラムのダイコウワタル。「彼は本当にイイキャラで、この良さは言葉では伝えられない。だから……体験して下さい。みんなプロミュージシャンになってですね、ドラムに彼を雇ってください。で、一緒にツアーを少なくとも七〜八本して。その際にですね、ギターにはシマッチもセットで。そうすると絶妙な会話が聞けますから」会場の皆にプロミュージシャンになるように強制発言。無理だよ、それは(笑)
既に約束事となっているらしいキーボード台の上に立つACE氏。「ああ〜嬉しい。立ち位置バミってある」
キーボードの本田海月。このツアーはどうよ?との質問に本田氏「楽しいね。こんなに楽しいツアーって久しぶりだね」おお〜!嬉しい事じゃないか!
「うん、そうだね。とは言ってもツアー自体が久しぶりなんだけどね」(笑)
「いま気付いたんだけど、いやさっきから気付いてたんだけど、もう、本日のライヴも終盤戦です。」メンバー紹介を終え、ステージセンターへ戻ったACE氏がそう告げた。当然お客さんは「ええー!?」と不満の声を上げる。そんな声を受けたACE氏、少し眉をひそめて「そんなー、知ってるくせにぃ!」と睨む。……そんな彼を可愛い〜♪と思ったワタクシは、やはりイッチャッテルんだろうか?
「じゃ、終盤戦各自頑張って、盛り上げていきましょう……おー、いえー」
そうして各自盛り上げて、非常に盛り上がった、とっても楽しいライブとなりました。おしまい。
…………アンコール登場時の、そりゃあ格好いいACEさんのスーツ姿を、どうにかしてイラストにしようと頑張っているうちに、絵はまとまらないわ、記憶は薄れてくるわ、自分に対して逆ギレする危険性が高まったので、どうしようもなくなりました。こ、こんな半端モンをUPするのは心苦しいけど…(涙)ま、しゃぁないか。って、開き直りかよっ!(一人ボケツッコミ)
|