今月の風景

2002年 12月

〜 身近な、でも極上の温泉 〜

那須湯元温泉 鹿の湯

 

 

極上の温泉を味わってみませんか!

全国各地に日帰り温泉施設ができ、手軽に温泉に浸かることが出来るようになりました。ツーリストにとっては旅先で風呂に入る手段を悩まなくても済むようになって、とっても便利な時代です。
でも、最近出来た日帰り温泉のほとんどは、わざわざ入りに行く程のものではない、ただお湯が張ってある銭湯みたいな存在であることも確か。

極上の温泉は違います。湯触り、疲れのとれ方、なにより湯に浸かったときの心地よさが全然違います。あれはお湯(H2O)ではない・・・。なにか特別な液体なのです。人によっては「温泉力」と表現したりします。

でも、そんな温泉力の強い温泉、しかも日帰り温泉というと東北や信州の山奥に行かないと味わえない・・・かと思っていたのですが、実は(自分にとってですが)身近な首都圏にもあったのです。しかも気軽に入れる共同湯で。感謝!

 

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12月初旬の日曜日、早朝、東北自動車道で北へ向かいました。
多少なりとも高速代を節約しようと、矢板インターで降りて県道30号線を北上、那須温泉を目指します。 


桜並木ならぬ雪並木、真っ白で幻想的でした

真っ白に雪化粧した森の中を、カプチーノで上っていきます。
温泉街の外れの駐車場に車をとめ、谷を見下ろすと、
川から白い湯気が立ち上ってきていました。
湯気の先には、木造のひなびた湯屋が、
雪景色の中にたたずんでいます。

 

鹿の湯です。

中に入って料金400円を払います。や、安すぎる、なんて良心的なんだ。この価値は数千円するぜ!でも、数千円では貧乏旅行者の俺には手がとどかないから、安いままでいて欲しい。などと勝手な事を考えながら、渡り廊下を歩き川を渡って浴場へ向かいます。廊下の窓から川をのぞきこむと川底は湯ノ花で真っ白。わき上がる湯煙といい、何十年もの歴史を感じさせる古びた木造の建物といい、いかにも湯治場らしくいい雰囲気です。

硫黄の臭いでクラクラしながら脱衣所で服を脱ぎいざ扉を開くと、そこはもう別世界。中には4人ほど浸かれる小さな浴槽が温度別に幾つかあります。ちょっと熱めですが、少しずつ体をなじませ、深めの浴槽に体を沈めます。白濁した湯に包まれて、もう最高です。癒される〜

但し!白濁したお湯は湯触りこそ優しいものの、温度が高いし硫黄泉で刺激が強いため、長湯は禁物です。湯当たりしたり、のぼせたりしないよう程々で上がりましょう。私も後ろ髪を引かれる思いで鹿の湯を後にしました。

せっかくなので、鹿の湯の100メートル程上流にある殺生石をたずねてみました。雪の積もった木道は意外にも歩きやすく、子供が駆け回っていました。芭蕉は

殺生石は出湯の出ゆ山陰にあり、石の毒気いまだ衰えず・・・

と奥の細道に記しているそうですが、訪れたときは噴気も硫黄臭もほとんど無く、静かなものでした。火山性の活動が収まってきているのでしょうが、温泉もおとなしくならないか、ちょっと心配してしまいました。


県道466号線 良道でした(デモ凍結が恐くて恐る恐る走った)

そのまま帰るのも走り足りないので、温泉街を降り、セーブオンのある交差点を右折して、那須の山裾に沿って走ってみることにしました。交通量も少なく雪が心配でしたが、別荘地で除雪が行き届いているためか、なんとか大丈夫でした。県道466号線はアップダウンとコーナーが続き、森に囲まれながらも開放感もあって、なかなかの良道でした。

しばらく走ると、標高はそれ程下がっていないのに雪が無くなってきました。牧草地の脇に車を止め、振り返ると那須岳は雲に覆われていました。那須岳には雲がかかりやすく、雪が降りやすいのだろうと思いました。

夏ならば、ボルケーノハイウエイとか那須甲子道路とか走ってみたいところですし、出来れば那須岳にも登りたい(ロープウェイがある=割と楽に登れそう)ところですが、季節は冬。早めに引き上げることにしました。帰路は高速使わず下道で節約して帰りました。

鹿の湯はかなり人気がある公共の温泉です。夏休みや紅葉などシーズン中は、那須IC〜湯元温泉まで大渋滞となることもしばしば。たどり着けないことさえ考えられます。訪れるなら、シーズンオフか午前中しかありません。車は鹿の湯ないしは、殺生石手前の町営無料駐車場に停めることができます。行き方については、那須ICから登ってきて湯元温泉街を100メートル程過ぎたところの、川を渡るヘアピンカーブが目印。殺生石の駐車場のすぐ近くにあります。

念のため申し上げると、冬の那須は気温が氷点下でほぼ積雪&凍結しています。突然の吹雪で豪雪と化すこともあります。スタッドレスタイヤが必要です。

さて、「今月の風景」は自然の風景を掲載しようと思っていたのですが、季節柄あまりよい写真が無く、建造物になってしまいました。

季節は冬。山は冬枯れているか雪景色。でもカプチーノにはスタッドレスを履かせていないので、雪国に行くことはあまりありません。12月初旬の那須あたりが、ギリギリ行ける範囲でしょう。今回も気温が2、3度低かったら無理だったかも・・・・・。夏になったら、行ってみたいところ、記事にしたいところは沢山あるので、頑張りたいと思っています。

明日は大晦日。ゴールデンウイークのツーリングレポートは未完成だし、夏のツーレポは着手もしていないし、1年位メールの返事も書いてないし(ゴメンナサイ)、年賀状も書いていないし、時間が全然足りません。果たして俺は旅にでれるのか?
とりあえず今月はここまで。ごきげんよう!

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