今月の風景

2002年3月

八方尾根からの展望(冬編)

 

八方尾根、兎平展望リフトから五竜岳を眺める。
雪に覆われた穏やかな雪原と、
そびえ立つ急峻な峰のコントラストに、思わず息をのむ。
普通の、雪山登山なんかしない人間が、
これだけ北アの峰に近づけるなんて!

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お久し振りです。
もう春ですね。気分的にはまだ冬なんですが・・・

一週間ほど前、帰宅途中にふと桜の木を見上げたら、
つぼみが膨らみ始めていて、今年は早いなー、しかし、
僅かな春の兆しを察知する俺って、おっさん化してる?
などと、思っていたのですが、

今日見たら、桜の花は散り初めていて、
木々は小さな緑の葉をつけていました。
窓の外を見ると、雑木林は淡く緑色に染まり、
新緑の季節の到来を告げています。
その雑木林も、あと1週間後には鮮やかな新緑に、
2週間後には力強い緑に覆われることでしょう。
1年で最も自然の躍動感を感じられる季節。
なんですが、は、早すぎる・・・。

季節の展開についていけない俺。
身を削って働いて、でも、この先どうなるか判らないのがつらい。ヘロヘロです。気づかないうちに2月が過ぎ、2月の風景も落としてしまいました。すいません、愚痴って。

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3月のテーマは雪山を見に行こうです。
先日行って来たばかりなんですが、
すっかり季節外れになってしまいました。
ちょっと冬に戻ったつもりで、
ご覧いただければと思いますです。季節は冬です。

 

3月中旬、例によって、早朝の中央高速を西へ向かう。
カプチーノは走行19万キロを超えたが、まだまだ元気だ。
談合坂でも時速130から軽々と加速していく。
一応、気をつかって坂の途中から速度を緩め、パーキングは通り過ぎる。
ちなみに、発売当初の車雑誌のテスト(リミッター解除)で最高速は176キロだったそうだ。660CCの割には速い。さすがにパワーは落ちてきて、いま試したら多分160位だろうか。

甲府盆地に入って南アルプスが見えてきた。美しく、雄大な風景だ。眺めているだけでも楽しいが、今日は雪山に入ってみようと思う。南アルプスはちょっと近づけないので、北アルプスに向かう。

アルプスや八ヶ岳や蓼科の展望を楽しみながら中央高速&長野高速を走り、豊科ICで降りて安曇野へ。雪もすっかり溶けて春の陽気。碌山美術館の標識を見つけ、ちょっと寄っていきたい気分になる程(冬に行こうとは思わないよね)だが、時間が遅くなると雲が出てきてしまうはず。先を急ぐことにする。

2日続けてポカポカ陽気が続いたせいか、道路の雪もすっかり溶けて安心して走ることが出来る。例年なら大町を過ぎると圧雪路になっても不思議ではなく、夏タイヤのカプチーノでこの辺りを走るなんて到底無理なのだが、あまりにも暖かかったので(ラジオでは4月上旬の陽気と言っていた)来てみたのである。はたして、狙い通り!

と、思っていたら木崎湖の先の日陰で浅雪に遭遇。部分的に雪が残っているが30メートル先は乾燥路だったので、あまり心配せずに突っ込む。ちょっとの我慢だ。リアが左右に振れ、バックミラーを見ると、後続の車が思いっきり引いている。それはそうだ。あんたは正しい。念のためチェーン脱着所に待避。この先雪道だったらチェーンつけるか、引き返すかしなければ。でも、こんな暖かいのに雪が残っているわけないし・・・・・。車を止めて、歩いて先の様子を見に行く。どうやら雪はそこだけのようだ。斜面から雪が崩れてきて道に積もったのだろうか。

とはいえ、ちょっと凍結が心配になり、念のため気温が上がってくるまで北上を中止。氷結した青木湖のほとりでお休みタイム。この湖、夏も冬も美しいと思うのだが、何故かマイナーな存在のような気がする。素朴で静かなのが良い。

 

さて、やってきたのは八方尾根スキー場。今日は日本列島が高気圧にすっぽり覆われるのを狙って来てみたのだ。

一人でスキー場に行くのはなんだかなぁ、と思わんでもないが、最近はスキーもボードもすっかり下火で、中小のスキー場は次々倒産し、往年の賑やかさは無い。で、集団で来ている人も少なくなり、割と一人で来ている人が多いのだ。年齢、性別問わずって感じで。

まあ、私はスキーをしに来た訳ではないので、でも、一応スキーヤーの格好に変装して、140cmのロシのショートガービング(カプチに積めるのだ)を手にリフトに向かう。

白馬三山が目の前に!素晴らしい!スキーヤーだけに独占させておくのがもったいない位だ。

一押しなのが、この兎平展望リフト。スキー場の最南端の外れにあり、ゲレンデの喧噪を外れて、静かに雪原の空中散歩を楽しめる。

五竜岳が間近に見える。俺はただ、安楽にリフトに乗ってボーッとしているだけなのだが、見える風景は厳しい北アルプスの冬山である。リフトに乗っているだけのお手軽さと、見える景色のギャップに少しとまどいつつ、それを楽しむ。

黒菱平。標高1700メートルまで上がってきた。かなり高所に来た感じがする。実は昨年の夏にカプチで黒菱林道を登ってここまで来たのだが、残念ながら曇りで引き返してしまった。今年の夏にまた、来てみたい。

さて、ここからあと1本リフトに乗り継げばゲレンデ最上部なのだが、下を見下ろしたらちょっと膝が震える感じ。雪質が良いので、こぶが無ければ拙い私の腕でもなんとかなりそうだったのだが、昼を回ってこぶが大きくなってしまっている。もっと早く上がってくればよかった、と思うが後の祭り。高所恐怖感と上級者コースのこぶこぶにびびって、本日はここまで。

飯縄、戸隠、妙高といった山並みを遠望することができる。上の方は雪質も良く大パノラマを楽しみながら快適なクルージング。久々にスキーの快感を味わう。ゲレンデ下部はもうベトベトで滑るのが辛くなるほど。今日が快適な雪質で滑れる今シーズン最後の日だったのかもしれない。

 

温泉タイム!

スキーは早めに切り上げ、露天の温泉である小日向の湯にやってきた。スキー場からは車で5分ほど。規模こそ小さいものの、割と宣伝されて白馬観光名所の一つになっている。今回は2時位だったためか、相客は数名ほどと静かで良かった。

雪の壁に囲まれた露天風呂はちょっと秘湯に来たみたいで、いい感じである。単純アルカリ泉だが、ほのかな硫化水素臭が、お湯の新鮮さを物語っている。ドボンと浸かって極楽極楽。

営業時間10〜18時、冬季休業(例年は4月からとのことですが、今年は既に3月中旬より営業していました)。入浴料400円。

 

帰りは県道31号線オリンピック街道で長野に向かう。山の中だが、整備された綺麗な道で、交通量も多い。

今日は冬の間行けなかった雪国を、春風と共に制覇することが出来た。カプチに冬タイヤを履かせることなく、雪の白馬を満喫することが出来て大満足。

実は、今度の旅はぶらっと旅立った、訳ではなありません。3月の白馬は雪道の方が普通だからです。数週間前から天気と気温をチェックして道路の融雪具合を予想し、前日の天気予報を綿密に検討して快晴を予想した上で出発しています。

しかし、スキー場って、リフトで安楽に冬山散歩が出来て、私みたいな体力なさげな人には結構便利な存在かも。いや、本当はXCスキーでもやればもっと自然にお近づきになれると思うんですけどね。あれは疲れそうだし。楽な方がいいや。
では、今月はこの辺で。

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