今月の風景

2004年10月

角間渓谷

〜信州紅葉だより〜

 

10月下旬、紅葉の季節がやってきました。紅葉が良く色づくためには、昼は日光が良く当り(光合成が活性化)、夜冷え込む(色素の生成が活発になる)必要があるそうです。

今年は台風の連続襲来によって昼は雨、夜は暖かと、条件はイマイチ。とはいえ、せっかくのシーズンですから紅葉狩りの旅に出ました。

上田市からほど近い真田町。国道144号線から分岐して細い道に入り、角間山(標高1981m)と鳥帽子山(標高2081m)に挟まれた渓谷に向かいました。

角間渓谷は、直線距離3キロで標高差1000メートル程という急峻な渓谷のはずですが、この辺りからは穏やかな山並みが見えるだけです。平日ということもあってか、車通りの少ない、のどかな田舎道が続いていました。

山の頂きの辺りは見事に紅葉していました。南向き斜面のいかにも日当たりが良さそうな地形です。

国道から2キロ程走ったところで、道は狭くなり、渓流沿いの森の中へと入っていきます。
道端で見つけた、鬼が城の看板です。急峻な崖を縫って遊歩道が作られているようです。
でも遊歩道には、あまり人が歩いた形跡がありません。落ち葉に覆われていて殆ど消えかかっているような気が・・・。寂し気な観光地です。
急峻な崖の間を進んでいきます。
狭い道に入って3分程走ると県道の終点です。この先は立ち入り禁止の林道となっています。

終点は20台分程の駐車場になっていました。駐車場には車が1台だけ。ジャスト紅葉シーズンの割には、ちょっと寂しい?

でも、静かでいい雰囲気です。

駐車場脇に角間渓谷遊歩道の案内看板がありました。

ここは真田十勇士「猿飛佐助」修行の地だそうです。真田町は真田家発祥の地ですから、なんとなく納得。まあ、猿飛佐助は後世に作られた架空の人物ですけどね。

じゃ、行ってみますか。この地図では、どの位時間かかるかさっぱり判りませんけど。

いきなり現れたのが、歴史を感じさせる苔むした石の階段でした。これはナカナカ、どうして、いい感じじゃないですか。観光地って感じではないですね。
見上げると、ドヒャー、

急な階段は真っ直ぐなのに、先が見えません。いったい、どこまで続いているんだろう。

急な階段を上っていくと、頭上に覆い被さるように巨岩が姿を現しました。階段を巨岩が転がり落ちてきそうです。アブナクナイデスカ、コレって。

 

振り返って見下ろすと、下はやっぱり見えません。

もっとも駐車場からは歩いて5分程で、さほどきつくはありませんでした。階段が狭くて暗いので、長く感じたようです。

お堂inオーバーハング。

岩屋観音です。ひなびた感じが、なんともいえず、いい感じです。

新緑が鮮やかー!眩しい!!

思わず、そう思ってしまいましたよ季節は秋なんですけど。しかし新緑の時にも見てみたいですね。秋にこれだけ鮮やかなんですから、新緑の時には、どんな緑を見せてくれるのでしょう。

で、写真から傾斜を読み取っていただきたいのですが、結構凄いところを歩いているのですよ。危険は感じませんが。

これが猿飛岩です。2つの岩の間を飛び越えて、修行をするのだ。さあ。
無理だって。猿飛岩の下はこんな感じでした。岩の間隔は上から下までほぼ同じで、岩の高さは十数メートルはあるでしょうか、佐助はなかなか激しい修行をしてた様です。

紅葉がきれいでした。真っ赤にはなっていないですけど、オレンジ色が鮮やかです。

葉が落ちて明るくなった雑木林を歩いていきます。積もった落ち葉が踏み跡を隠して道が判らなくなり、何回かルートを外れてしまいました。といっても2、3メートル程です。動き回れるエリアが狭いので、迷う程ではありません。ちょっとした冒険気分で楽しかったです。
岩屋観音から15分程歩くと、東屋が現れました。その向こう側には紅葉の山並みが!
うわぁー、凄い!山を埋め尽くす色とりどりの紅葉。東屋からの眺めは、とてもきれいでした。
振り返ると、切り立った高い崖が目に入りました。あの崖下の道を、バイクで走ってきたのか・・・。
見下ろすと、かなり高いところまで登ってきているのがわかりました。そんなに長い距離を歩いた感じはしなかったのですが。
東屋から先は下りとなります。落ち葉に覆われた急坂を降りていきます。青白い沢の流れが木々の間から見えています。
東屋から5分程歩くと渓流に出ました。
渓流沿いの林道は、気持ちの良い緑のトンネルとなっていました。この道を少し歩いて、角間渓谷遊歩道の探索は終了です。

所要時間は、写真を数十枚撮りながらゆっくり歩いて40分程でした。遊歩道の高所感や見渡す景色のスケールは素晴らしく、その割には時間も体力も使わなかった気がします。遊歩道がコンパクトにまとまっていたからでしょう。

素晴らしい散策が出来ました。

渓谷を抜け出してから振り返ってみました。

角間渓谷は全国的な知名度こそないですが、とても良い所でした。また来たいと思いました。

いやぁー、今日はいい旅になった。遊歩道も面白かったし。こんな気持ち良い体験はなかなか出来ないぞっ、もうお腹一杯だぜ!と、思っていたのですが・・・

実は、ここを上回ると言ってもいい程の旅体験が、この日この後に待っていたのです。続きは、ただ今作成中のツーリングレポート「ビーナスラインを越えて」第3弾をご期待ください。

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