大菩薩峠ハイキング&ツーリング

〜知られすぎた登山道と知られざるドライブコース〜

「今月の風景」2004年5月は大菩薩峠です。写真が多くなったので容量の関係上、ハイキング&ツーリングレポートはこちらにまとめました。

今回は2003年8月に行った大菩薩峠ハイキングと、2004年5月上旬に行ったツーリングのミックスバージョンでお届けします。

5月 ちょっと寄り道の猿橋
甲州街道を走っていると猿橋という名称を目にすることがあります。中央道の交通情報では「猿橋バス停」が頻繁に登場します。では猿橋を訪れたこと有る方は、どの位いらっしゃるでしょう・・・すいません、私は有りませんでした。もう数十回R20からその姿をちらっと見ていながら。

5月上旬、大菩薩峠に行く前に、ちょっと寄り道してみました。

猿橋は橋脚を使用できないため、両岸から張り出した四層のはね木によって支えられています。

 

橋の下には2、3分で降りることが出来ます。渓谷だけで言っても、なかなかの高さと造形を誇る名勝でした。
しかし、猿橋を訪問して一番驚いたのは、猿橋そのものではなく、この前後に橋が集中して存在するということでした。

猿橋から眺めると、奥がR20。手前が八ツ沢発電所一号水路橋です。

水路橋が重厚で凄そうですが、明治45年竣工で当時最先端だったという鉄筋コンクリート橋です。今でも現役で東京電力が使用し水が流れているといいますから、しっかりした造りなのでしょう。明治の気概というものが感じられます。国指定の文化財になっています。

 

反対側に架かる緑の鉄橋は県道です。合計4本。

猿橋1本だけだったら、まあそんなものかなで終わりそうですが、以外な光景にちょっと得した気分です。

駐車場は猿橋の袂に数台分。あとは徒歩10分程の猿橋近隣公園に十数台分無料が有ります。

猿橋近隣公園のR20入口には市の看板が有りますが、非常に小さく目立ちません。大月市はあまり観光熱心ではないのかな。(でも近年の掛け替えでは3憶6千万かかったとか)

5月 R20甲斐大和〜上日川峠(嵯峨塩裂石線)
甲州街道を勝沼から笹子トンネルに向かって走っていくと、セブンイレブンを過ぎたあたり、道の駅「甲斐大和」のちょっと手前に、よさげな分岐路(交差点信号あり)が有ります。これが嵯峨塩裂石線(仮称)の入口に当たります。

ちょっと前までの地図ではダートとされているので、今まで進入したことはなかったのですが・・・。

全線舗装されたのを機に入ってみました。

道は最初のうち2車線ですが、しばらくすると狭くなり、1.5〜2車線となります。多少擦れ違いに気を付けなければいけない時がある、といった程度で、それほど走りにくくは有りません。ただ、陥没、穴ぼこが多いので、速度超過は厳禁です。

カーブを重ねてぐんぐん高度を上げていきます。

道は渓流沿いに走っているので、見下ろすと涼しげな川の流れが。

見上げると緑が眩しいです。

色とりどりの新緑が迎えてくれました。

しばらく走って振り返ると、おおっ!凄い山奥に来ちゃってます。ここから歩いて帰れと言われたら泣いちゃいそうです。
30分ほどで巨大なダムが見えてきます。

上日川ダムです。ダムの上に来てみましたが、ロックフィルダムなので、見下ろしても全然恐くないです。

ダム湖からは大菩薩嶺が見えます。

道はダム湖沿いに走ったあと、山の中へと入っていきます。

高度が上がり、林床が笹に代わりました。雑木林の新緑も、まだ始まったばかりといった感じです。
上日川峠に到着です。登山者の車が一杯。でも大丈夫。峠からちょっと外れた所に広大な駐車場が有ります。ここからの眺めもいいです。
上日川峠から大菩薩峠に向かって車道が通っています。進入禁止にはなっていませんが、ご覧の通り、車の擦れ違いはほとんど不可。

でも、今回はバイクなのでちょっと乗り入れてみます。

ここから上は自然林のブナ、ミズナラ樹林帯でいい感じなのです。標高は1600メートル位。新緑は始まったばかり、本格化するのは5月中旬以降でしょう。緑が深まった頃もいいですよ。

では、その頃の様子をのぞいてみましょうか。

8月 大菩薩峠登山編
季節は一気に8月に跳びます。

上日川峠(ロッジ長兵衛)から樹林帯を登っていきます。緑が濃くてむせかえるようです。1時間半程登ると峠です。

この道、急坂なんですが、何故か一定の幅で続いています。その答えは峠の山小屋に着いて、初めて判りました。なんと!軽トラがいました。こんな急坂でエンジンとブレーキ・・・壊れないのかな?

 

大菩薩峠です。ここから雷石、賽の河原を通って大菩薩嶺に向かいます。歩いて40分程の道程です。

見晴し最高!富士山は雲に隠れてちょっと残念でしたが、先程通ってきた上日川ダム、甲府盆地、遠く南アルプスが一望の下に。
大菩薩嶺は標高2057メートル。堂々の百名山にお手軽に登れます。山頂はコメツガの森の中。

ここから上日川峠に戻る道は一般人にはちょっとハードな下り。難易度は低いのですが、落差が激しく、私の場合は膝にきました(この下りが原因で1週間後の月山登山で足がつった)。足腰に自信がない方は元来た道を戻るのが私のお勧めです。

塩山市公式HP

 

5月 上日川峠〜塩山市裂石(R411)(嵯峨塩裂石線)
さて、季節は5月に戻って、上日川峠からの下りです。

(実は8月に撮影した写真の一部が何故か見つからなかった・・ので今月の風景作成が遅れた)

ここからの下りがまた凄いんです。道は1〜1.5車線と狭く、勾配も車道としては最大級に急で走りにくいんですが(狭い道苦手な人は引き返した方が無難かも)、見下ろす谷の深さが半端じゃありません。

まだ緑を楽しむには少し早かったかもしれません。もう少し季節が進むと、山全体が深い緑に覆われます。おすすめです。
温泉ブレイクその1
塩山側に下っていってR411に突き当たったら左折、更に1、2分下ったところにあるのが大菩薩の湯。公共の日帰り温泉施設で、印象はごく普通。3時間600円。この日は休館日でしたが、休日は混んでいます。

塩山市公式HP

逆に、上日川峠から引き返し、大和村(R20)方面に下っていったところにあるのが、やまと天目山温泉。料金は700円。休日は混んでいます。

大和村公式HP

5月 西沢渓谷
午後の時間が余っていました、近場で新緑が楽しめそうな所ということで、西沢渓谷に行ってみました。

一旦R411で塩山市街に降りてからR140で秩父方面に登っていきます。R140は高規格で整備されていますがスピード出す車(トラック含む)が多くてちょっとってなーって感じです。

超豪華大規模な3/4ループ橋(なにしろ一旦川を左側に渡った後、高度を上げながらもう一度右側に渡っていく・・・つづら折れでエエやん金かけすぎやと思うが)の袂が西沢渓谷との分岐になっています。

橋の下に無料駐車場が有ります。ここにバイクを置いて出発。最初の20分は林道歩き。長く感じます。所々森林軌道の跡があります。
二股吊り橋までやって来ました。スタートから30分経過。
ここで見られるのが大規模な砂防ダム。この辺りはびっくりするほど砂防ダムが連続しています。ダムが埋まったらどうするんでしょう?
吊り橋から15分ほど歩くと、ようやく西沢渓谷らしい景色が見えてきます。ここから先は10分間隔位で名勝が続きます。スタートから45分経過。

が、このコースの全行程は3時間35分。この先3時間近く歩かなければなりません。景色は美しく、十分満足したので帰ることにしました。紅葉のとき再訪したいと思います。

温泉ブレイクその2
日も傾いた頃、山梨県笛吹川フルーツ公園にやって来ました。甲府盆地東部を見渡す見晴らしの良い公園ですが、びっくりしたのはその規模の大きさ。芝生面積の広さにはたまげました。

行き方はR140から道路標識まかせでOK。

さて、笛吹川フルーツ公園の中を通っていくというと、山梨通で察しのいい方はどこに向かっているかお気づきでしょう。

ほったらかし温泉です。笛吹川フルーツ公園の中を抜けて車で5分ほど登ったところにあります。

新しい方に入りましたが、露天風呂の総面積は小学校のプール並。眺望と規模に圧倒されます。びっくりです。

湯の方はほとんど水みたいで循環バリバリですが、もうそこは割り切って、広々とした湯船にてのんびり眺望を楽しんでくれってことでしょう。維持費すごくかかりそうですが。

 

夕景を楽しみながら山梨を後にしました。近すぎて、あまり旅してるって感じはしませんでしたが、楽しめました。

大菩薩の持ち味は展望の良さ。空気の澄んだ晴れた日に出かけると、素晴らしい風景があなたを待っていることでしょう。西向きの展望が良いので(午後になると逆光になる)午前中には山頂に立ちたいところです。

では、良い旅を!

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