VTR250 初めてのバイクツーリング

2003 春の男鹿半島へ PART2

桜島野営場にて

7時頃目を覚ます。景色はいいし、広いし、下は芝生だし、申し分なしのキャンプ場だった。周囲には遊歩道があり、朝の散歩を楽しむ。適当にテントを乾かして出発。

 

これが男鹿桜島荘。海の見えるガラス張りの温泉も有り、建物もそこそこ豪華。なにより日本有数の絶景がある。もう景色だけで十分勝負できるほどの絶景だ。キャンプ場とも県営で資金の不安も無い。何の不足も無いはずなのだが、この宿、累積赤字4億円とかで2003年11月を最後に営業休止してしまったそうだ。何故・・・。

 

→民間の会社が落札し、新にホテルとして開業するとのこと。キャンプ場は当面県から借りる形で運営するらしい。テントサイト一張り1050円。入浴料800円。(リーズナブルでホッ)。野営場内の露天がどうなるかは不明。野営場の営業は5/1〜10/31とのことだ。

ちなみに、落札したのは株式会社わらび座。秋田県田沢湖町を拠点とし、劇場、劇団を運営する会社である。演劇やっている人なら知っているかもしれないし、小学校などで公演を見ている人もいるかもしれないが、この劇団の目的は「民族伝統をベースに人間の根源に迫り、さまざまな表現様式を通じて人々の心に感動を生み出すこと」だそうで、ビジネスから縁遠そうなコンセプトで、ビジネスとして成功している不思議な会社である。一方で民謡や民族舞踊の研究を行い、デジタルアートの制作もしている。民族的な文化とビジネスの融合。どちらをおろそかにしても多分うまくいかないだろう。演劇に疎い私には理解の範疇を越えている。多分・・・日本で唯一の、誰にも真似出来ない会社なのだった。人がやってない事をやるというのが素晴らしい。

・・・脱線してしまいました。話を元に戻しましょう。

ちなみに男鹿半島東側にあるなまはげキャンプ場(なまはげゆっこ:日帰り温泉施設:上地図参照に隣接)の宿泊料は2400円と高い。こちらの方がお得だ。

男鹿半島西岸〜入道崎

男鹿半島の海はとてもきれいだ。男鹿半島というと東北の最果ての地で、荒々しい日本海と豪雪のイメージがあるのだが、ゴールデンウィークに訪れると春が感じられるのが不思議。新緑がきれいだし、海辺まで緑に覆われている。

桜島荘を後にして海と山の境を走りに行く。
山はちょうど新緑が始まった頃。柔らかい緑に囲まれてアップダウンを繰り返す。

山の中を走っているかと思ってコーナーを抜けると真っ青な海が目の前に広がる。。
真っ青な海と空。アップダウンとコーナーを繰り返すワインディング。もう最高です。

長い直線が続くようになると、入道崎はもう間近だ。ちなみにこのあたりはキャンプ禁止。
入道崎の灯台が見えてきた。広々としたいい所。灯台付近は広い駐車場(無料)があり観光客で賑わっている。ちょっとうるさいが。

八望台

入道崎から山の中のワインディングを東へ向かう。海も山も楽しめるのが男鹿半島だ。
八望台にやって来た。駐車場は広々としていて無料。大きなやぐら上の展望台が作られている。

 

前回のツーリングでも訪れているのだが、男鹿半島の様子が見渡せていいところです。
眼下に二の目潟が見える。これはマールと呼ばれるガス爆発で出来た火口湖で、周囲に顕著な堆積物が積もっていないのが特徴なのだそうだ。一の目潟周囲からは地球深部(マントル)の構成物質(カンラン石)が発見されたそうで火山学的には有名な存在らしい。

寒風山

男鹿半島の付け根まで戻り、寒風山へと向かう。全面芝生に覆われた小さな山。草が黒いのは山焼きが行われたあとだろうか?ミニ草千里といった趣だ。標高355メートルしかないのだが、元火山で噴火口が点在しており、地形が面白い形をしているのはそのせいだろう。
頂上には回転展望台が有り、7分で1周するらしいです。有料なので、すばやく引き返し(展望台登らなくても絶景だし)一寸下の方で景色をパシャリ。

南側は八郎潟が一望出来る。
八郎潟は昭和32年から干拓が始まり、20年の歳月を経て完成したそうだ。入植者には試験と1年間の教育が課せられたという。それ程の国家的事業で入植者は希望に燃えていたと思うが、待ちかまえていたのは元々湖底だったためのヘドロとの格闘や、米あまりによる減反だった。元々の計画がその後の時代の流れに逆行したゆえに苦労し今の八郎潟がある訳だが・・・。今現在干拓が進行しつつある所は八郎潟の反省を踏まえ未来をきちっと考えているのだろうか。琵琶湖の次に大きかったという湖を想像し、風に吹かれながらそんな事を考えた。

鳥海ブルーライン

国道7号線を南下する。気温は14度。あったかい。
道の駅ねむの丘に入り、展望台から象潟(きさかた)の風景を一望する。江戸時代までは海に小島が浮かび仙台の松島に並び称される景勝地だったのだが、1804年の大地震で隆起して今のような姿になったのだという。水田の間のぼこぼこと盛り上がった古墳のような森はその頃の島の跡である。ここが海の底だったなんて信じがたいが、象潟町は海からうまれた町なのだそうだ。

鳥海ブルーラインは例年GW前に除雪され、雪の回廊が開通する。しかも先だって無料化されている。青空に浮かぶ雄大な雪の峰を見上げたら、そりゃ登るしかないでしょ。
鳥海ブルーラインを登っていく。登るにつれて雪が出現。

見下ろすと、おおっ!絶景です。冬から春まで一望出来ます。
5合目の駐車場は高い雪の壁に覆われていた。ついさっきまでは海辺にいたのに。ちなみに海から山頂までは直線で16kmだそうだ。

ブルーラインの鉾立口から頂上までの所用時間は登りで4〜5時間程度とのこと。

雪の回廊を下っていく。暖かい日が続いたせいか雪の壁はそれ程高くはない。

 

西浜キャンプ場

ブルーラインを降りてきたところが遊佐町の鳥海温泉郷。西浜キャンプ場にチェックイン。夕食は道の駅「鳥海」の食堂にしてしまった。たまたまシルバーのVTR乗りの方と会ってお話する。(めずらしい!1年程たった今でも、ツーリングに来ているVTR乗りの人を見かけたことはない。最初で最後のVTR乗りの知り合い?どうしているかな?)
キャンプツーリングでは早めに宿泊地が決まると落ち着いた時間を過ごせる。(逆に暗くなってもキャンプ地が決まっていないと最悪な結果になりがちだ)。テントを張り終えた後のひとときが極楽なのだ。夕方はあぽん西浜温泉に浸かり、ゆっくり過ごす。夜になり、キャンプ客は増えたが場所が広いので快適さは維持出来た。星がきれい。国道バイパスから距離は有る(100メートル位)のだが、意外に夜はトラックの通過音がうるさかった。出来るだけ西側にテントを張った方が快適だと思う。夏休みは海水浴客で混むだろう。通年営業で1泊600円。

国道345号線〜国道344号線〜国道47号線 鳴子温泉

翌朝キャンプ場を出発し、国道345号線から344号線に入り、出羽山脈を越える事にした。さすがにけつが痛くなってきた。早く帰りたい。

国道344号線は一部狭いところも有ったが、大半は改良されていて交通量も少なく、快適な峠道。国道47号線は幹線道路で交通量はそこそこだが、新緑が凄く綺麗だった。
鳴子温泉まで来たところで疲れ切ってダウン。けつが痛い。温泉浸かりたいが、GW中だし旅館は敷居が高い(一見の一人旅ではいい顔されるとは限らないし、そうでなくても忙しい時に手間とらせるのも悪いし)と思っていたが、47号線沿いに目立つ看板が有りました。
建物はあまり立派でなく(失礼)アパート風。でも目立つ看板=通りがかりの人を歓迎しているに違いないと、勝手に解釈して訪れてみたら・・・、内湯は殺風景な建物からは想像出来ないようないい湯!湯ノ花で真っ白になった木造の湯船に惜しみなく注ぐ硫黄泉。極上でした。

難関の東北自動車道と都内通過

さて、あとは帰るだけ。本当は鬼首温泉の吹上高原キャンプ場あたりで一泊したいとこだけど・・・。

古川ICから東北自動車道に乗り、一路東京を目指す。行きと同じで風が強く疲労困憊。PA毎に休憩する。首都圏に入ると断続的に渋滞し、流れに乗ったりすり抜けたりを繰り返す。ほんとはすり抜けしたく無いのだが、延々前に同じバイクが居続けると後ろの車の人も飽きちゃうだろうし。

最大の難関は都内通過だった。首都高は風が強く荒川沿いの高架部分は吹き飛ばされそうな気がする。あきらめて東領家から下道へ。が、

・・・忘れていた、自分まだ免許取ったばかりの初心者ライダーだったんだ。都内の幹線道路を走る技術は持ち合わせてなかった。環状7号線に山手通り。とにかく右折が恐くて出来ない。左折を繰り返して右折する。車線変更もままならず、なかなか家に近づけない。泣きながら時間をかけて家にたどりついた。

次のツーリングは都心を通らないようなコースにしよう。そう思った私はGW後半戦に奈良の大台ヶ原を訪ねることになる。その様子は「今月の風景 大台ヶ原」にてどうぞ。結局GWでVTR250は3000キロを走ることとなった。

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