春の東北旅行 残雪と新緑の十和田・八甲田 〜3日目〜


本州最果ての地 尻屋崎
翌朝、再び無料の奥薬研温泉で朝風呂を頂く。新緑に囲まれた岩風呂で手足を伸ばし、少し長湯をしてしまった。腰の痛みもやわらいだ

いつもの自分なら、ここから下北半島一周を目指すのだが、腰痛が酷くなって運転できなくなっても困る。以前走った時、下北半島一周はかなり長くてしんどかった。それだけに走りがいのある旅になる。楽しみは数年後にとっておくことにして、そろそろ帰路につくことにしよう。

下北半島東端の尻屋崎へ向かう。本州の本当の最果ての地である。訪れるのは初めて。下北半島でも大間崎なら北海道へのフェリーがあって、幾度か訪れる機会もあったのだが、尻屋崎は特に何があるわけでもなく、北海道に渡れる訳でもない。地の果てを見に行く、そういう目的が無いと訪れることもないところだ。

海沿いを走る。前方に車が一台走っている。距離は1キロ程だろうか。少しずつ近づいているようだ。少しアクセルを緩める。車間距離1キロ。せっかく地の果てをはしっているのだから、一人でのんびり走りたい。

尻屋崎は岬全体が放牧地になっている。入り口は自動開閉のゲートになっていて、夜間は閉鎖される仕組み。ゲートをくぐって森を抜けると、緩やかな起伏が芝生と防風林に覆われた岬の地にでた。馬は数頭見かけただけ。馬たちは広い岬を転々としているようで、探さないと見られないようだ。
残念ながら、曇り。風に吹かれながら芝生の上を歩く。なんかしみじみしてしまうところだ。北海道が遠くに見える。

尻屋崎を後にして下北半島の西岸を南下する。尻屋崎から六ヶ所村までの区間は人口密度が極端に少なく、道の両側は鬱蒼とした森がひろがっているが、その森にも所々人の手が入った形跡がある。最果ての原野だが、人の領域になっているのが不思議だ。
再び田代平へ
ゴールデンウイークだから、三沢市街に入ると渋滞しているだろう。地図を見ながら町をさけて慎重に田舎道を選び、県道40号線にでて再び田代平を目指す。森に覆われた山裾を駆け上がると、一転して開放的な風景が。今日初めての青空が眩しい。

田代平には壮絶な開拓の歴史があり開拓者にとっては厳しい荒れ野だったそうだが、観光目的で訪れる分には雄大でのどかな地だ。
蔦の森で
再び、残雪の八甲田山を目指して登っていく。

蔦温泉にやって来た。木造の大きな建物が歴史を感じさせる。休日で混雑していたが、なんとか駐車場に車を止めることができたので、日帰り入浴させていただく。湯は無色透明で、特に特徴があるわけではない。
蔦温泉のいいところは、周囲を取り囲む森の美しさにあるようだ。
温泉をでて、蔦 野鳥の森の遊歩道を歩いてみた。まだ新緑が始まって間もないはず(車で数分走れば雪原だ)なのだが、やけに緑が濃く感じられる。

ブナの葉はまだ新緑の透き通るような色なのだが、よく見るとまだ若葉なのに人の手のひらの半分ほどの大きさになっている。葉の成長がとても早いのだろう。自然の勢いを感じさせる森だ。


森の生命力の凄さを感じる


緑のトンネルが素晴らしい

駐車場まで戻ってくると、時刻は3時半。そろそろ次のキャンプ地を探さなければということで、国道103号線を下っていく。
奥入瀬を抜け、十和田湖の辺りまで来ると、天気が悪いせいか既に薄暗くなってきた。雨足も激しくなってきたので、十和田湖のほとりのキャンプ場を訪ねた。

キャンプ場は森に囲まれ、湖に面した絶好のロケーション。雨のため空いていて相客は20組ほど。ただ、コンビニも温泉も近くに無く、国道に近くてうるさいのが難点。料金も1500円位と高めで一瞬迷うが、管理されたキャンプ場の安心感には代え難い。雨の中だがテントを張り一泊することにした。

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