木の浦キャンプ場

朝方目を覚ますと空が赤い。火事?何が起こっているか理解できない。テントを抜けだしキャンプ場の海の見えるところまで行くと、朝焼けだった。朝焼けってこんなに赤くなるんだ。しかし、海の見えるキャンプ場っていうのはいいねぇ。
木の浦キャンプ場。海が見えて、夕日と朝日がきれいで、広い芝生があって、施設も整っている。こんな居心地のいいキャンプ場なのに、なぜかツーリストの姿は見あたらなかった。ツーリストのたまり場に最適なのに。不思議不思議。
前日に宿泊手続きをしていない後ろめたさもあり(本当はしたかったんだよ)、日の出とともに出発。

県道26号線 (木の浦〜能登半島先端)

早朝。誰もいない海岸線を走る。気持ちいい。
1日目に半島をショートカットして南岸から北岸に出てしまったので、一旦鉢ヶ崎あたりまで戻ってから半島先端部を半時計回りにぐるっと回ることにした。

海沿いの漁村を走る道と、峠越えのワインディングを交互に繰り返す。誰もいないワインディングは快調にとばす。

漁村の中はゆっくりと。夏休みだからそろそろラジオ体操の時間かな。そう思って集落の中を30キロ位でゆっくり走っていると、やっぱり子供がこちらを見ずに飛び出してきた。相手が気づく前に静かに停車。無事故の鍵はこういった繊細な心配りだと再確認。

禄剛崎灯台


禄剛崎に到着。道沿いの大きな有料駐車場に車を止める。早朝なので無料。
7,8分ほど急な坂を登ると、岬の先端にでた。灯台のある広場を海がぐるりと取り囲んでいる。自分以外に人影は見あたらない。

能登半島の先端部。だだっ広い日本海を見わたしながら、遠くまできたものだと思う。海を渡る風が心地よい。この風はどこから吹いてきたんだろう。大陸のにおいがする。
振り返ると、広い広場に俺一人。誰もいませんでした。みんな最果ての地まではついてこれなかったらしい。フッ。(朝早すぎるからだって)

県道26号線 (木の浦付近)

キャンプ場のある木の浦まで戻ってきた。海沿いをアップダウンしながら進んでいく。いいところだ。

すっかり気に入ってしまった。男鹿半島の南岸も似たような雰囲気だったが、私はどうもこういう道が大好きらしい。

千枚田

しばらく走ると海岸沿いの道は国道249と合流する。千枚田ポケットパークの駐車場に車を止めて有名な千枚田を見下ろす。稲穂の先端が少し黄色みを帯びて輝いている。稲の緑色って世界一きれいかも。
輪島市内に入ると車が多くなってきた。国道249号線はこの先内陸に入ってしまうので、海沿いを走る県道38号線に向かう。

県道38号線

輪島市内のごちゃごちゃしたところを過ぎると、車通りは少なくなり、海沿いの崖の中腹をぐんぐん登っていく。おいおいどこまで登るんだい?下を見下ろすと・・・恐えー!
車を止めて、ガードレールから身を乗り出し、がけの下をのぞき込む。真っ青な海。透明度が高く、海底まで見通すことが出来る。だれもいないのが不思議だ。

アップダウンを繰り返しながら、海沿いの崖を道は進む。カッコイイ!

 

ちょっと道は狭いけど行き交う車は僅か。海岸沿いをのんびりドライブ。
マイペースが気持ちいい。県道38号線。今回の一押しだ。

アタケ海岸という素敵すぎる海岸を過ぎると、男女滝という滝沿いに道は内陸へ入り、国道249号線に合流する。しばらくして能登金剛方面の標識が出てくるので、従って進むと県道49号線に入る。
能登金剛

能登半島きっての有名な景勝地。遊覧船が出ていたりしてにぎやか。時間があればゆっくりしていってもいいと思うが、ちょっと商業色が強いこともあり、節約モードの僕は早々に立ち去ることにした。
義経の舟隠し。観光ガイドなどに必ず出てくる有名なスポットだが、訪れたときは僕一人だった。嵐の時はどうなっちゃうんだろう。

なぎさドライブウェイ

有名な千里浜なぎさドライブウェイに行ってみた。千里浜ICと今浜ICの間の海岸8キロほどが県道になっている。おくればせながら私は初めて。
砂浜に道路が走っていて、ちゃんと道路標識もある。砂浜だけど、ちゃんとした道路。ちょっとイメージとは違った。
夏は・・・ただの混雑した海水浴場でした。すっげー人が多く、車を止めるところも無い。早々に退散。
多分、オフシーズンの秋、冬に来た方が、雰囲気があると思う。

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 さて、だいぶ南まできた。能登半島の旅もそろそろ終わり。素晴らしい旅だった。金沢まで来たら兼六園とか、名所旧跡はいっぱいあるのだが、既に満足感100パーセント。もう帰るのだ。

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 出来ればこのままサラッと家に帰りたい。とりあえず国道471号で小矢部市へ。471は狭いところも若干残るが、ほとんど整備された山間の道で、交通量も少なく快適だった。田園風景が美しい。
 地図をみて帰路を考えるが、これといって良いルートが見つからない。安房峠経由は混むかもしれないし、既に満足感が100パーセントに達しているので、いい道を走るのはもったいない。満足感のメーター振り切れちゃうと困るし。やっぱり富山、糸魚川経由というのがスピーディーで無難なルートだと思うが、行きと同じになってしまう。
 いろいろ考えた末、未だ通ったことのない五箇山トンネル経由で五箇山へ向かった。
五箇山

 五箇山、白川郷が世界遺産となり、国道156号も様変わり。昔は狭いトンネルと急カーブが続く道だった。ダムのほとりのヘアピンで高度を稼ぎ、複雑な入り江をトレースし、トンネル内の直角なカーブの前や、狭い橋のたもとでは対向車を待っていなければならなかった。いかにも山奥って感じがしたものだ。それだけに、延々と山道を走って白川郷にたどり着いた時には辺境の地に来たという特別な感慨があった。
 今は立派なトンネルと橋ができてバイバス化。時折見かける朽ち果てた古い橋やトンネルから、すれ違いに苦労した昔を伺うことが出来るのみ。国道156号線は走って感慨を抱く様な道では無くなってしまった。高速が出来るから国道はそのままの姿が残るのではと思っていたのだが、そうでは無いらしい。その高速の工事も一段と進んでいるようで、景色も変わってしまった。思い出は、遠い彼方・・・。

天生峠
白川郷から国道360号で天生峠を越えることにした。こんな険しかったっけ?原生林に渓谷に飛騨の山並みと景色こそ良いものの、記憶を上回る険しさ。見通しの悪い細かいカーブが続き疲れた。やっぱ清見村経由にしとけば良かった(って自分で昔ワインディングガイドに書いたじゃん)。不思議なのは対向車がやたら多かったこと。30秒に1台すれ違う感じ。県外ナンバーが多い。ここは典型的な酷道です。普通の人が通る道ではありませんよー。

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高山から国道361号線で開田村方面へ。ちなみに361号線の美女峠は道が狭いので、国道41号で高山から少し南に下った久々野から361号線に向かった方が走りやすい。

国道361号もここ10年位ですっかり様変わり。大規模な橋とトンネルがどんどん出来てバイバス化。去年と比べても大分感じが違っている。本州最奥部を通る、人気の少ない、人に知られてもいない、ちょうど良い感じの、ひなびた国道は姿を消してしまった。残念無念。

確かに一部の狭いところ、すれ違いがしづらいところとかは、改良して欲しかったが、なにも山奥にそこまで大規模な建築物を造らなくてもと思うのだが・・・・・。

こんな感じで道はどんどん変わっていく。なんか、渋滞箇所とか酷道とか変えて欲しいところは変わらずに、山奥のいい感じのところ、変わらなくて良さそうなところがどんどん変わっていってしまうような気がする。

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国道19号にでて木曽路を北上。塩尻から中央高速へ。帰りの中央高速は当然大渋滞。千キロ近くを走ってきた身にはつらすぎる。まあ二日で千キロ走ること自体間違ってる気はする・・・と今回身にしみて感じた(^_^;)。(皆さんはもっとスケジュールにゆとりをもって旅してくださいね)。帰宅は10時頃。帰宅してみるとそんなに疲れた感じはしない。カプチーノ君がすっかり体に馴染んでるおかげか?

2日で能登半島を回ってきた。もう一日あればゆっくり出来たとは思うが、でも充実した長い旅だった。なんか一週間ぐらい旅したような気がする。

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