九州最南端への旅
 真冬の鹿児島〜川崎・バイクで自走・Part2


鹿児島上陸
大阪と志布志を結ぶ「さんふらわーさつま」は沿海フェリーとしては大型で、コンピューター制御で船底のフィンを動かして横揺れを抑制するという最新の機能を備えている。確かに揺れは少なく、初めのうちは快適だと思ってバイキングのディナーを食べまくったりしていたのだが・・・

2等船室に籠もって寝ているとディーゼルエンジンの振動は結構な物で、結局酔っぱらってしまった。つ、辛い、海に飛び込みたい・・・。

ついに鹿児島が見えてきた。大阪から志布志15時間の船旅だった。昨日の朝、家を出てきた事を考えると、それ程遠くも無いのだが、川崎から1500キロという距離を考えると、バイクで帰れるかちょっと不安。
さんふらわーさつまの雄姿。
船酔いの苦しさを考えると、しばらく乗る気はせず。帰りは自走にしよう。

都井岬にて

国道448号線を南下し、野生馬で有名な都井岬へ。鬱蒼と生い茂る常緑樹の森がスッとひらけると、草原に馬の親子が草をはんでいた。
さすが南国、生い茂る緑は冬を感じさせない。冬にも関わらず、緑豊かな森に囲まれた地を走ることが出来るのは、やはり鹿児島ならでは。

ちなみに都井岬の御崎神社付近はソテツ自生地として特別天然記念物となっている。庭園のような美しさ、なのだそうだが素通りして見逃してしまった。シマッタ・・・。

バイクを止めた先に馬の親子が・・・
親馬に近づいて見るが、逃げる様子も無く、落ち着いている。鼻筋をなでてみるが、警戒している風でもなく、目を細めて気持ちよさそうにしている。子馬の方は振り向きもせず、一心不乱に草をはんでいるのであった。

鉄の馬とのご対面。こちらにあまり関心は無い様子。

それにしても、馬が人を全く恐れず、おとなしいのが印象的。のんびりとした所だ。

昔から岬馬は人の手を介さず、野生状態で飼育されてきたそうだ。日本に8種類しかいない貴重な在来種で、岬馬と放牧地は昭和28年に天然記念物に指定されているとのこと。

国道448号線 大隈道を南下

国道448号線で大隈半島を南下する。人家も少なく、快適なツーリング。大隅半島の地形は意外に険しく、高い山が急激に落ち込んで海へと繋がっている。その中腹を這うようにして、ワインディングは南へと伸びていた。

道端にバイクを停めて下をのぞき込む。青々とした海と白い砂浜。夏になったら混雑とは無縁の海水浴が出来そう。

日が傾いて来た。午前中に都井岬を出発し、飯も食わずに走りっぱなしなのだが、大隅半島恐るべし。かなり走りごたえのある所だ。ガソリンが少なくなってきたが、元日なので給油所が無い・・・。

いつの間にか、奇妙な地形の場所に入り込む。緑に覆われたグランドキャニオン?九州最南端の知られざる風景にとまどう。どうやら行き過ぎた様だ。一旦佐多町役場の辺りまで引き返して、更に南下する。

佐多岬ロードパークウエイ

佐多岬ロードパークウエイ(400円)を通って終点にたどり着く。ここが車で行ける九州最南端だ。

大きなカジュマルの木の側にバイクを停めた。

佐多岬ロードパークウエイの終点から佐多岬までは森の中を歩いて15分ほど。

亜熱帯植物が生い茂る森はジャングルの様で、なかなか楽しい。

賑やかなジャングルの森は、突如として鋭く海に落ち込んでいる。まさに大地の終わり。ここが九州最果ての地なのだ。

ようやく佐多岬まで来た。九州最南端だ。緊張感が解けて脱力し、座り込む。

そういえば朝から何も食べていなかった。志布志のコンビニで買ったおにぎりを頬張り、しばらく時を過ごす。冬とはいえ南国の風は優しく、心地よい。

再び佐多岬ロードパークウエイを通って帰路につく亜熱帯植物をかき分けるワインディングは極めて個性的で美しい。

鹿児島湾のシーサイドにて
海沿いの269に出て鹿児島湾を北上する。素晴らしいシーサードラインだが、桜島は霞に阻まれて見ることが出来ず。残念。

大隅半島南端の山並み。標高は700メートル程だが、地形は変化に富んでいて、山も険しい。丘陵地帯の上に登ると、北海道の様な風景もある。小さな半島だが、1日で回りきれない程、見応え、走り応えのある所なのであった。
日が暮れてきたのでキャンプ場を探す。神川キャンプ場というのがツーリングマップルお勧めとして掲載されていたので、訪れてみると、ライダーの先客がいた。国道脇で、あまり良いキャンプ場とは思えなかったが、やはり、仲間がいると心強いので、ここでテントを張ることにした。

九州といえば温泉でしょう、ということで、近くのネッピー館へ。源泉風呂と循環風呂に分かれていて、まあまあ満足。

テントに戻り、夕食を済まして就寝。冬なのでさすがに寒いが、アルミのポールに触って手が張り付いちゃうという程の寒さではない。普通に冬のテント泊が可能なのは、九州南端と四国南端位か。まあ、世の中には雪中キャンプを楽しむ強者もいるわけだが。

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