春だ! 伊勢志摩日帰りツーリング

遠出するぜ!
遠出するぜ!紀伊半島一周するぜ!!。3月16日金曜日の夜、仕事を終えた私の心のテンションは上がりっぱなしでした。会社を後にして、近くの本屋で「まっぷるワンダードライブ関西」を買い求めます。いつもの土日なら、翌週の体調も考えて無理をしない私ですが、来週は火曜日が休みです。土日2日間フル出動して月曜の早朝に帰ってきたとしても、一日我慢すれば翌日は休み。何とかなりそうです。月曜日に有給をとって4連休にすれば?いやいや真面目だけが売りのサラリーマンツアラーとしてはそれは出来ません。

駅の売店で東京新聞夕刊40円也(安い!安すぎ、でも安い割には他の新聞より面白い。コストパフォーマンス高し。駅売りなら東京新聞だね。でも時々50円取られちゃうんだ。気にしないけどネ)を買って天気予報を見ると・・・ガーン雨マーク。心の中も大雨さ。でも、一度点いた心の火は消えやしない。紀伊半島へレッツゴー!

と思いつつ帰宅。快晴ならそのまま出かけてしまうとろこだが、様子見で一晩眠ることにする。翌朝起きると・・・・・午後3時だった。寝過ぎだぜお茶目な俺。外は雨。それでも一応出発の準備をしていると、土曜出勤を終えた友人から電話がかかってきた。丁度会いたいなあと思っていたところ。旅はいつでも出来る。ここは旅情より友情。いそいそと出かける。

出発は遅れに遅れて日曜日の零時過ぎ。一日で紀伊半島一周は30才過ぎの俺には無理(若い頃は2、3回やったけど)。カプチのコックピットで、しばし行き先を再考する。この季節、山の方はまだ雪だし、平野部も冬枯れている。名所旧跡を訪ねるにしても緑があった方がイイ。近場で緑が残っているところというと・・・・・やっぱ伊勢志摩のあたりか。とにかく遠くへ行きたいのだ。

東名に乗るのはもったいないので、しばらく夜の国道246号線を南下する。ガラガラでいいペース。学生時代はお金が無かったので、いつも246で富士や箱根に行っていたことを思い出す。

いつもなら時間ばかり掛かって全然進まない国道246だが、信号にもほとんど引っかからず快調にとばす。少しだけのこる山北のワインディング区間でもトラックに引っかからず快調にとばす。直線区間で暴走トラックに遭遇することもなく、程々のマイペース。楽しい。

2時頃沼津IC到着。眠くなってきた。一晩中走るのは無理無理。さすがにこのペースだと目的地にはたどり着きそうもないので、高速に上がって距離を稼ぎ、どこかで休もう。
沼津ICから東名を走る。30分程走って日本平PAで就寝。起きると7時半だった。しかし俺も狭いカプチーノの中で良く寝るねー。
浜名バイパス

晴れてきた!浜松ICで降りて、浜名バイパスを抜け、国道42号線へ。渥美半島の伊良湖崎に向かう。

渥美半島は初訪問。このあたりは地図で見る限り起伏も少なく走っても面白そうな感じはしないので今まで敬遠していたのだ。最近愛読しているツーリングGOGO4月号の読者アンケートで岬部門10位に入っていたので、それならばと行ってみることにしたのである。それに伊勢湾をフェリーでショートカットすれば案外遠くまで行けそうな気がするし。

春にはまだ早いせいか空いていて、丘陵地帯の緩やかなアップダウンが続く道はなかなか快適。海はほとんど見えないが、道の右側に続く小山の照葉樹林は、緑の葉がもこもことした外観をつくっていて楽しい。やっぱり緑を見ながらのドライブはいいねぇ。夏みたいだ。ふとオープンにしたい衝動に駆られるが、風はまだ冷たいし、花粉症(泣)なので止めておく。
半島の先端近くで道は僅かに高度を上げ、海が見通せるようになる。距離がとっても短いのが残念。でもでも青い海、快晴のすんだ空、黄色い菜の花。絶好のドライブ日和だ。
道路右側の森がいい感じ。後で調べたらこの森の奥の方は宮山原始林といって天然記念物に指定されていた。「海岸暖地性常緑広葉樹林」なのだそうだ。

伊良湖崎

想像していたよりずっといい景色。
緑のある風景は冬を感じさせない。夏は混雑すると思うので、今の季節が一番いいんじゃないかな。

 

時間があればゆっくり散策したいところだが、本来なら帰路についても良い時間のような気もする。とりあえず先は急ぐとして、時間については夕方まで考えないようにしよう。

道の駅クリスタルボルト

伊勢湾フェリーのフェリー乗り場と兼用になっていて、フェリーのチケットもこの中で売っている。

伊勢湾フェリー 伊良湖〜鳥羽

フェリーの料金は4m未満で4610円。一人旅にはちょっと高い気もするが、素敵に青い海を目の前にすると、大海原に出てみたくなるのが人情ってもの。10時50分発。1〜2時間毎に出ているようだ。最終は17時台と早いので、帰りに利用できるかは分からない。
(伊勢湾フェリーhttp://www.isewanferry.co.jp/)

伊勢の鳥羽まで55分。デッキで大半の時間を過ごす。心地よい潮風に吹かれて快適。乗客の大半は船室にこもりっぱなし。勿体ないなぁ。

「潮騒」で舞台となったという神島を船上から眺める。その火を飛び越えてこい!なんてね。船内はカップルがやたら多かった。しかも皆、手を繋いでいてやけに楽しそうである。一組に頼まれて写真をとる。微笑ましい。ここはデートコースにいいみたいだよ。俺様も今日は下見に来たということで・・・・・。(と自分を納得させる俺様なのであった)

フェリーの中でガイドマップを広げて行き先を考える。紀伊半島は静岡在住時代に結構走り回ったのだが、頭の中の地図は既にボケボケで頼りにならん。のでここはてっとり早くガイド本のお世話になるのだ。

さてさて、伊勢志摩のメジャーな観光地というと、伊勢神宮、鳥羽水族館、志摩スペイン村、志摩のリアス式海岸、伊勢志摩スカイライン、パールロード、といったところのようだ。普通ならまずはお伊勢参りだとは思うが、今日は日帰り(笑)で時間が限られている。わざわざカプチーノで来たからには、走る楽しみと開放感を味わいたい!&&&自然を満喫したい!

というわけでワインディングロードへ向かうことにする。このあたりでは伊勢志摩スカイラインとパールロードだ。伊勢志摩スカイラインの方は経験済みなので後回し。フェリーを下りてパールロードに向かう。

パールロード

料金所を過ぎると道はぐっと良くなり、高度をあげ、海沿いの山の尾根筋を走る。カーブは緩やかだがアップダウンがあって眺望も良く、走って楽しい道路だ。オフシーズンなので交通量も少ないのが効いている。道なりに走るとスピード出しすぎになるので70km位をリミットにセーブして走る。

途中の高台には鳥羽展望台があり、海と森を一望できる。海の青さと照葉樹の緑のコントラストが心地よい。

  
的矢湾大橋

パールロードの終点近く、尾根筋から下ってきたところに大きな橋があった。橋のたもとの駐車場に車を止めて橋の下をのぞき込む。まるでヨーロッパの大河の様だと思ったが、本当はリアス式で陸に入り込んだ海。的矢湾である。それにしても川みたいだ。

 

周囲に人工の建造物が無いと、景色に対する印象は全然違ってくる。のどかだ。森に囲まれた海面にボートハウスでも浮かべてのんびりしたい(ってそんなことしたら、景色が台無しやんけ)。という訳で、ここはパールロードで最も魅力的なところだ思ったのだが、出会った観光客は女の子2人のみ。頼まれてシャッターを押す。女の子達が残念ながら立ち去ると、自分一人。しばらくのんびりと過ごす。しかし、今日は日曜なのになぁー、みんな志摩スペイン村あたりにいるんやろうか。
パールロードは尾根筋を十数キロにわたってワインディングが続くダイナミックな構成が持ち味。ちょこちょこ寄り道などせず、最初から最後まで一気にワインディングをクルーズする方が楽しい気がする。もちろん鳥羽展望台では車を止めてのんびりしたい。的矢湾大橋も要チェックだ。

的矢湾を過ぎ志摩スペイン村を横目で見ながら通り過ぎるとパールロードは終点だ。南下して英虞湾や岬の先端の方へ行こうとするが、さすがに日曜日の観光地らしく渋滞気味。あきらめて西の方へ向かうことにする。

途中、海沿いにちょっと走ったところで偶然にも横山展望台という小さな看板を見つけた。あわてて引き返し、登ってみることにする。確かガイド本に英虞湾を望む名所と紹介されていたと思う。1車線のかなり狭い道。本当にこんな細い道でいいのかなあと思いながら7〜8分ほどソロソロと走る。
横山園地

駐車場に車を止め、森の中を歩いて登る。かなり整備されている。スダジイなど常緑樹主体なので、3月でも緑のトンネル。気分がよい。植生が多様なわりに若木が多いと思ったら、近年大火がありその後に生まれた若い森と解説板にあった。数年後にまた来てみたい。木が生長し様子が変わっているだろう。

横山展望台

パーッと展望が広がった。海と陸が複雑に入り組んだ不思議な風景。志摩に来たらぜひともこういう景色を眺めて見たいと思っていたのだが、実現しました。ありがとう!

 

横山を下りて、再び国道260号線を西に向かう。海沿いにアップダウンが続き楽しい。浜島の砂浜は人影も少なく美しい。なぜか交通量が極小なのも嬉しい。しばらく走ると未整備区間に突入。道は狭くカーブミラーも無い。なるほどこの道のせいで交通量が少ないのかと納得。でもまあ、この程度の道幅なら軽自動車にとっては許容範囲、っていうか結構楽しい。3ナンバーの車だったらちょっと遠慮したい道。

快適なドライブ。このまま真っ直ぐ進めば南紀だ。真っ直ぐ行きたい!明日が休みだったら真っ直ぐ進むのにと思うが、そうも言ってられない。時計を見ると3時を回っている。そろそろ引き返さなくては。よし、最後に伊勢志摩スカイラインだ。

伊勢志摩スカイライン

渋滞気味の伊勢市内を抜け、伊勢志摩スカイラインへ。料金所を過ぎるといきなりタイトコーナーが連続。カプチーノにぴったりのコース。夕方のせいか有料のせいか空いている(人気が無い)のが嬉しい。

 

スピード取り締まりをやっている可能性も考え(だいたい年も年なので)スピードは控えめに。登りでも直線ではアクセルは半分位までしか踏んでいない。平地と下りは惰性に任せ、コーナーでも前後のグリップをしっかり確かめながら。
それでもカプチーノはタービンの過給音を軽く響かせて、ひらりひらりとコーナーをクリアーし軽快に走っていく。

前後に車はいない。多分(走り屋でも出現しない限り)早い車に追いつかれることはなさそうだ。前方に車が見えてくる気配も無い。このまま自分のペースで走れたら至福の時間を過ごせるのに・・・。

上り詰めると、アップダウンを繰り返しながらしばらく尾根筋を走る。冬枯れした落葉樹の森、杉の植林、自然の照葉樹林と、植生がころころ変わっていく。展望台からは伊勢湾を一望できる。

夕景の伊勢湾を眺めながら道を下っていく。
結局、前方に車は出現せず、最後まで自分のペースで走れた。
伊勢志摩スカイラインは俺だけのものだった。なんという贅沢!

再び伊勢湾フェリー

鳥羽発伊勢湾フェリーの最終便の出航時刻は17時40分。なんとかギリギリで間に合う。行きに使った乗船券を見せると帰りは1割引になる。片道券を買っても割引いてくれるのが嬉しい。
まあ往復で8760円はちょっと痛いが、おかげで充実した旅が出来た。さすがに眠くなり30分ほど仮眠をとる。仮眠している間に移動出来るのも嬉しいものだ。

伊良湖から国道42号、浜名バイパス、国道1号と乗り継いで磐田ICから東名へ。帰宅は11時頃。

日帰りのドライブだが、充実した一日だったと思う。日帰りでも充実感が得られたのは伊勢湾フェリーのおかげ。シーズンオフで空いていたのも良かった。GWや夏場のパールロードや伊勢志摩スカイラインはかなり混雑すると思うので注意されたし。

次回は是非!紀伊半島の南端まで行ってみたい。夏になったら大台ヶ原も良さそうだ。まだまだ日本にも楽しみがいっぱい残っている。

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