意外に良かった小豆島&冬の四国 Part1 2005.2下旬訪問 2005.3.3UP

2月末に、小豆島と四国を旅して来たのである。実を言うと、自分にとって、今まで「島」というものにあまり関心は無かった。なんか、小ぢんまりして風景もスケールが小さいのではないか、走り回ってもすぐ飽きてしまうのではないか、と思っていたからだ。
ところが、小豆島を訪問してみると、意外にも良かったのだ。一番気象条件の悪い季節に訪れて(雪に降られた、トホホ)、そう感じたのだから、春〜秋なら、もっと素晴らしかったに違いない。皆さんにも、ぜひ足を運んで欲しいと思うのである。
箱根を越えて、ひたすら西へ

2月下旬、快晴の国道246号線をVTR250に乗って走り出した。前方に冠雪した丹沢の峰々が見えてくる。もしかして、バイクで走るには未だ寒かったか?
と思いつつ箱根越え。さすがに風は冷たく、一気に体が冷える。2月に山岳地帯をバイクで走るのは無理な気がしてきた。やっぱり暖かいところがいいや。目指すは南国の海かな?・・・。

蓬莱橋
静岡県内の国道一号線バイパスは軒並み有料なので、旧一号線を走ることにした。

大井川を長い鉄橋で渡りながら、ふとギネスブックに載っているという木橋のことを思い出した。こんなに河川敷の広い大井川に木橋で存在するとは、ちょっと信じがたい。どんな橋か見てみたくなって、一旦渡った橋を引き返し、島田市側の堤防上の道路を下流へと向かった。

1キロ程下ると、大井川の渡し場があった。側には島田宿の宿場町が復元整備されていて、木曽で言えば馬篭宿みたいな感じだろうか。

更に1キロ程下流に蓬莱橋はあった。袂付近はオール木製だが、さすがに水に浸かる部分の橋脚はコンクリート製に変更されている。とはいえ、構造は極めて簡素。普通に考えれば小川を渡す程度の造りに見える。

極めて簡素なのに、向こう岸の様子がよく見えないほどの長さがあるのが変だ。増水して流されないのだろうか?だいたい、この程度の構造で済むなら、こんな橋が各地にもっとあってもいいような気がするのだが。
通行料は50円で、駐車場は無料だった。
それにしても・・・長い。
蓬莱橋の行く手には人家も見当たらず、ただ牧の原台地が広がるのみ。この橋は明治期の東海道かと思っていたが、そうではなく、茶畑の開墾に伴って設けられたらしい。

夜の名古屋〜大阪
日が暮れた国道1号線をひたすら西へ向かう。豊明からは国道23号線に入る。国道1号、23号線、伊勢湾岸道、名古屋高速、知多半島道路の5つが交差する豊明〜名古屋南JCTの工事もすっかり完成していて、幅広のコンクリート製架橋が複雑に頭上を交差する様は圧巻だった。そういえば、伊勢湾岸道もその規模において東京の湾岸をはるかに凌ぐ。道路の規模と交通量の多さが、名古屋圏経済の好調さを表している気がする。

しかし国道23号線は大型車の多過ぎ。出来れば名古屋市内通過は伊勢湾岸自動車道(豊明〜みえ川越1250円)を使いたいところだ。ちなみに、伊勢湾岸道路は昨年12月に東名高速と繋がったそうで、東京から伊勢方面へのアクセスは格段に良くなったといえるだろう。

四日市でR23からR1に戻り、亀山から名阪国道に入る。さすがに寒くて、手足が凍傷になりそう。名阪国道の針テラスに駆け込むが、休憩室が夜間閉鎖されていてガックリ。飲食店も全て閉鎖されていた。

仕方なく自販機コーナーに椅子を持ち込んで、暖をとる。自販機が十台もあると、結構暖かくなるものだ。1時間程かけて凍て付いた体を溶かす。体が温まったところで、再スタート。この時点で、目的地を小豆島に定める。陽光とオリーブの島だ。暖かいに違いない!
奈良の夜景が眼下に見えてきた。名阪国道は山の上から奈良市街の夜景に向かって、一気に駆け下りていく。他地域に住む人間にとっては、かなりインパクトのある光景だと思う。

地図を見ずに大阪府内をさ迷い、気が付いたら通天閣の側まで来ていた。川崎〜大阪を下道で14時間程かかった計算になる。うち休憩は2時間ほど。
大阪府内をさ迷いながら、さらに西へと向かう。
姫路城
世界遺産だし一度は見ておかねばということで、姫路城にやってきた。城内の姫路市立美術館に単車置場を見つけて、バイクを止める。
ちなみに赤レンガ造りの建物が市立美術館で、とってもお洒落。後世に残る建物になりそう。

姫路城が現在の姿になったのは、1601年に池田輝政が始めた大改修以降とのことだ。白鷺城とも言われる美しい城は、築城から400年間戦火に遭わずにいる。
驚くべきは、この城の規模の大きさと豪華さで、日本の他の城とは「別物」と言っていい程だ。幕府は西国を抑える要として、江戸城に次ぐ地位を姫路城に与えていたに違いない。お殿様気分を味わうのに最適な城かも。
小豆島急行フェリー 姫路港〜小豆島

姫路港からフェリーで小豆島へ渡ることにした。一日の便数は8本で、ほぼ90分に一本の割合で出航している。料金は2360円だった。(車だと4m未満で6520円)

四国フェリーHP

航海時間は100分。いよいよ小豆島が見えてきた。山裾が海岸に迫り、へばりつくようにして集落が点在している。いかにも瀬戸内の島って感じだ。天気が悪いのが残念だが、本来は温暖少雨な島なのだという。

小豆島のシーサイドドライブウェイ

フェリーを降りて最初の風景がこれだった。結構、ひなびた感じ。観光が売りものの島の玄関口としては少しショボイ?

小豆島観光協会

と、そんなことは、走り出してすぐに忘れてしまった。想像以上に変化に富んだ風景に圧倒される。こんなゴツゴツした岩山が連続する山岳路の様相を示す一方で、

海側には瀬戸内海の雄大な景色が広がる。快適なシーサイドドライブコースだ。
道は入り組んだ海岸線に沿ってワインディングが続き、道幅も広くて走りやすい。天気が悪いのと冬枯れて寂しいのが、少し残念だが。

小豆島の山岳ドライブウェイ

小豆島きっての観光地が寒霞渓だ。シーズンオフではあるが、とりあえず山に向かって登ってみることにした。
この道がまた、凄まじく激しい道で、急峻な山肌に強引に道が取り付けられている。

険しい自然に反して、路面も良くて走りやすい。どうやら昔の有料道路だったようだ。
そして、景色がまた秀逸なのである。海岸から山が急峻に立ち上がり、しかも険しい山肌を這うようにドライブウェイが設けられているのだから、景色も抜群である。

関東で言えば妙義山のような切り立った崖が続く。
ブルーウェイの終点付近にあるのが、寒霞渓だ。ロープウェイが奇岩絶壁の間を通り、紅葉の名所として全国的にも有名な渓谷だ。長年の侵食でグランドキャニオンの様になっている。天気が悪いのが難だが・・・。

と思っているうちに、雪が舞い始めた。昼を回ったばかりでちょっと早いが、キャンプ場を探すことにしよう。
路面が白くなり、県道31号線で慌てて山を降りる。海に近づくにつれて雪も止み、ホッと一息。

島東北部の吉田キャンプ場にやってきた。夏は海水浴で賑わうと思われるが、さすがに誰もいない。管理人と表示されている商店に行ったら、テントを張っていれば地元の人間が料金を集めに来るでしょうと言うので、とりあえずテントを張る。キャンプ場の看板さえ無かったのだが、設備は綺麗。
テントを張ったら温泉だ。500メートルほど上流の吉田温泉でマッタリ浸かることにした。川崎を出てから27時間経過し、体はすっかり冷え切っている。暖かい湯船に浸かると、凍て付いた体がシュワシュワと溶けていく・・・。あー極楽だあっ。

吉田温泉:キャンプ場の小豆島オートビレッジYOSHIDA内の施設だが、実態は地元の人が集う共同浴場のようだ。料金300円、営業時間15〜20時。ちなみにオートビレッジの方のキャンプ料金は3000円近く。

温泉を出ると・・・ガーン、雨は雪に変っていた。マ、マジですか。まさか小豆島で雪とは・・・。これはチョット想定外だった。さ、寒いョー。
とりあえずパスタなどを作ってかっ食らい、シュラフにくるまって寝ることにした。テントに雪が積もっていく。明日天気が良ければいいなあ。

PART2

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