ハイキングレポート

5月 新緑と展望の那須登山

5月の那須高原は、新緑が素晴らしい。東京からほど近い場所ではあるが、森に覆われたフラットな高原が延々と続く景色は、全国的にみても珍しいと思う。その思いは、山の上から眺めることにより、一層強くなる。

那須高原を車やバイクで走るとなると、ボルケーノハイウェイ〜那須甲子道路の有料ラインがメインルートとなるわけだが、これだけでは大した距離にはならないし、料金が高すぎる。動物○○などのレジャー施設を利用するならともかく、ただ自然の中を走りたいだけの自分にとっては、少々物足りない場所だという印象もあった。まあ建設中の甲子峠が開通すれば、楽しみも広がるのだろうけども、開通はいつになることやら。そんな訳で、しばらく那須から遠ざかっていたのだが・・・。

ある登山系サイトを見ていたら、那須岳登山が楽しそうに出ていたのである。お手軽な割りに、アルペンムードも有るみたいだし。新鮮な感動を求めて、久々に那須に向かった。

5月下旬の、ある晴れた日に。

新緑をかき分けて、ボルケーノハイウェイを登っていく。ニョキっと、わりと唐突にゴツゴツとした厳つい山が姿を現す。こういう出現の仕方って、好きだな。
とりあえず駐車場にバイクを停める。開放感抜群!ここからの眺めだけでも、相当なものだ。

これが本日のメインターゲットの茶臼岳である。

ロープウェイ終点から茶臼岳山頂までは徒歩50分。いざ、お手軽登山に出発!

・・・と思ったのだが、乗り場に行ってみると、強風で運行中止だった。さあ、どうする?

那須登山

・・・仕方ない、歩いて登ろう。

とりあえず登山道に取り付く。新緑に彩られた登山道の登りは気持ちいい。

暫らく登ると、視界が開けてくる。横を見ると、緑に覆われた山肌がきれい。なんとなく、アルプスの少女に出てくるような牧場的雰囲気・・・。
・・・は次第に遠ざかり、険しい岩肌が姿を現す。風が強く、立っていると吹き飛ばされそう。

ごろごろとした岩肌を登っていく。寒くて頬が凍り、耳がちぎれそうに痛い。
振り返ると、荒涼とした岩肌の向こうに、穏やかな景色が広がっている。その対比が不思議な感じ。

出発から50分ほどで、峰の茶屋が見えてきた。
茶屋といっても、売店は無くて、ただの避難小屋である。風速20メートル、気温は0度、体寒温度は-15度位か。しばらく小屋の中で体力の回復を待つ。

尾根筋に立つと、剣が峰と、その向こうに朝日岳が見える。気分はすっかりアルペンムード。

尾根の向こう側には緑溢れる会津の山並みが続いていた。そしてよく見れば・・・

おおっ!白銀の山々が見えるではないか。越後から朝日連峰にかけての山並みかな?しかし、この時期に、あの雪量というのが凄い。

峰の茶屋から茶臼岳までは、硫黄臭ただよう荒涼としたガレ場を登っていくことになる。視線の方向によって、景色がコロコロ変るのが珍しい。
息絶え絶えで、這うようにして登っていく。休憩の間隔が次第に短くなり、最後には5分歩いて5分休む、みたいな感じになった。

登山を開始してから2時間、山頂に立った。

やはり、上からの眺めは素晴らしい。風を避けるために岩陰に体を潜り込ませ、静かに休憩しながら、景色を堪能する。

30分程山頂で休憩した後、下山を開始。昼を回ると登山者の姿も見えなくなった。ゆっくりゆっくり歩いて来たので、置いてきぼりを食らったようだ。

景色を独り占めするのはいいのだが、この荒涼とした景色の中に1人では、さすがに心細くなる。取り残された気がして、つい早足になる。

降りてくると、ロープウェイが動いていた。

徒歩の全行程は3時間半ほど。ちょっと苦しかったが、ロープウェイを使わなかったおかげで、いろいろな風景を見ることが出来た。

ボルケーノハイウェイ〜那須甲子道路
ボルケーノハイウェイを下っていく。

実は、この辺りの道からの眺めも相当にいい。
さらに西へ向かって下ると、那須甲子有料道路に接続する。

那須甲子有料道路。全長12.1km、普通車料金930円。

・・・告白すると、料金所の手前で引き返しました。ちょっと、手が出なかったです。

その後は、鹿の湯でまったりして、帰路につきました。
鹿の湯についてはこちら「今月の風景 那須湯元鹿の湯」をご覧ください。

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