初夏の道東へ

〜5泊6日、道東いいとこどりで早回り〜

PART3 霧多布経由で納沙布岬へ

鶴居〜標茶〜厚岸
目が覚める。テントの中が明るい。しまった、寝過ごしたか。飛び起きて時計を見ると・・・AM2時50分だった。道東の朝は早い。3時にはすっかり明るくなってしまうのだから、だいぶ東に来ていることが判る。

このキャンプ場がある鶴居村は、その名の通りタンチョウツル飛来地として有名だ。毎年10月下旬〜3月末まで、鶴見台や鶴居伊東タンチョウサンクチュアリーでタンチョウを見ることが出来るそうだ。タンチョウ見てぇー!!

さすがに今回は見ることが出来なかった。詳しくは鶴居村HPをご覧いただければと思う。

6時出発。道道53号線を北上、途中からR274に入り標茶へ向かう。

R274がまた良かった。鶴居〜標茶は車の通行がほとんど無い。

広大な牧草地の間を縫って、道は続いている。対向車もほとんど無い。2車線で路面状態も良好。クゥーッ、堪らん!

標茶(しべちゃ)からは道道14号線で厚岸(あつけし)へ向かう。この道が、やっぱり空いていた。

北海道の道は道道に尽きるという人がいるが、こんな道を走っていると納得である。

もし鶴居〜厚岸を釧路経由で走ったら、市街地をトラックの排ガスにまみれながら走ることになるだろう。信号が多いので、釧路市内の通り抜けは時間もかかりがち。地図上では大差ないルートだが、実際に走ると全然違う。

地平線の果てまで、広大な牧草地が広がっていた。

霧多布・・・道道123、142号線を走る

厚岸からは道道123号線で海沿いを走り、霧多布まで行くことにした。道道123は海沿いのワインディングロード。しかし海に近づくと、あっという間に霧に包まれてしまった。そして寒い。

道の両側の植生はトドマツやダケカンバといった高山帯の様相を示している。信州なら標高2000メートル級、東北なら1500メートル級の植生だ。いかに寒い土地か判る。

暫らく走ると、開けた高台に出た。琵琶瀬展望台だ。観光パンフレットには、ここからの写真が必ず載っているほど有名な展望地だ。

バイクで走っているときは霧の合間からチラッと湿原を見下ろすことが出来て、「ラピュタは本当に有ったんだ」などと思ってしまったのだが、駐車場にバイクを止めた時には、既に霧に包まれてしまっていた。残念。

高台から霧多布湿原まで下りてくると、霧が少し晴れてきた。ほんの20〜30メートル丘へ吹き上がるだけで、海風は霧に変ってしまうようだ。

 

湿原の遊歩道を少し歩いてみる。小さなワタスゲが一面に咲いていて、きれいだった。

霧多布岬は、タンポポが咲き乱れていた。
駐車場から岬までは徒歩1分程だった。海鳥だけが舞っていた。

霧多布を後にし、道道142号線で根室へと向かった。
最果ての郷愁を誘う道。切ない。いやまあ、何が切ないんだか、良く判らんが。

名も無いけれど、美しい地が続く。

馬がのんびりと暮らしている。ここは夢の中か、御伽の国か・・。

霧が出来るのを見た。まるで絵のようなシーン。海からの風が、霧となって、大地を覆っていく。
気流の流れが、視覚化された瞬間。ラピュタ発見!

納沙布岬は馬の国だ。子馬カワイイ!抱きしめたいよョ

何気に、美しい風景があふれている。
フラットな大地と、青く輝く海。

その先に、納沙布岬は有った。と、それまでの雰囲気ぶち壊しでパンをかじる俺。

ちなみに周囲にはお土産屋さんが並んでいて、カニ料理が名物となっている。

・・・15年前にここで食べたカニラーメン美味しかったなー。根室といえばカニ。美味しかったなカニ・・・10分迷って食べないことにした。うーむー、俺、22歳の時より貧乏になってる?

相泊
とりあえず最東端を制覇してホッ。
後はのんびり観光しながら帰るだけだ。R244で知床へ行こう。

R335、そして道道87号線で北上していく。羅臼から30分程走ると道が途切れる。相泊だ。

先端の知床岬までは、まだ十数キロ有るのだが、ここから先は、道が無い。

人が立ち入ることの出来ない原生の森が、ここには有る。それもかなり広大な面積の森が。

こんなところが、日本に一つくらい有ってもいい。奇跡だと思う。

行き止まりの数百メートル手前に、相泊温泉がある。お湯は熱め。地元の方々が共同で管理、利用している無料の温泉だ。

夕方になると地元の漁師さんが入りに来るので、旅人が利用するなら早めの時間に行くべし。道道沿いに標識と駐車スペースと公衆トイレがあるので、場所は判りやすい。

 

ちなみに、車で2.3分のところに瀬石温泉があり、こちらは海の中にあって満潮になると水没してしまう、ワイルドな露天風呂。

昆布販売店さんが管理している無料の風呂だが、お土産でも買わなければいけないような気がして、金欠の私は遠慮しました。

 

羅臼にて
今夜の宿営地は「国設羅臼キャンプ場」。北海道有数の有名キャンプ場だ。

人気があるところだが、今回はあまり快適ではなかった。下は石が多いし、混んでいるし。まあ無料という事を考えると十分過ぎるほどだが、7月から有料化されるとのこと。

15年前に来た時は混んでいて早々に「羅臼町立林間キャンプ場」に避難したのだが、今回も平日なのに混んでいて、駐車場も満車に近かった。夏休み中は避けた方が無難だろう。

 

この「国設キャンプ場」のいいところは、国道を挟んで向かいに、これまた有名な無料の温泉「熊の湯」があること。

ただし、これも有名な事だが、すっごく熱い。入れないくらい熱いので、入れないかも。

水でうめると地元の方に怒られるらしいが、地元の方も、サッと浸かってすぐ出る状態だった。(おかげで人が多かった割りにクリアーな写真が撮れたョ)。私は熱いのに慣れているので、いいお湯に感じた。脱衣所と逆サイドが多少ぬるめ。

 

つるいキャンプ場で会ったカブの兄ちゃんと再開して立ち話で情報交換。宴会三昧ではないけれど、仲間意識はしっかりある。今時のライダーの形かも。

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