初夏の道東へ

〜5泊6日、道東いいとこどりで早回り〜

PART1 北海道上陸

サラリーマン生活において、北海道というのは非常に縁遠い土地だった。夏休みが一週間あったとしても、往復のフェリーだけで3日位消費してしまう。残りは3日か4日。

昔、北海道を旅したときは1ヶ月でも回りきれなかった。あの広い北海道を3日や4日で回る事はとても出来ないだろう。次に北海道に行くのは定年後だな。そう思って、北海道の旅は封印してきた。

ところが昨年脱サラし、定年を待つこともなくなってしまったので、晩秋の道内を2泊3日(+フェリー2泊の計5日)の駆け足で回ったのだが、これが意外にも良かったのである。まあ、一日中ひたすら走ることになるのだが、それもまた北海道の大きさを実感することになる訳で、密度が濃くて満足感の高い旅となった。

なあんだ、短い日程(と緊縮財政)でも結構楽しめるじゃん!一週間程度の旅ならツーレポの題材としてもピッタシだし。ということで、今度は夏の北海道を目指すことにしたのである。

北海道までのフェリー

とりあえず前日に八十二銀行に行って預金を下ろす。5万円下ろして残高を見ると・・・残りは800円しか無かった。脱サラして1年。ヤバイ、来る時が来たか・・・(汗)。しかし、これでは今月の電気代の引き落としが出来ない。まあ虎の子の定期預金には残高があるはずだが、川崎の自宅に帰らないと引き出せない。やむなく1万円をATMに戻す。ロッジに帰って釣銭用の千円札を何枚か失敬し、所持金4万円+αの旅が始まった。

ちなみに関東甲信越に居住している場合、フェリーは次の4つのいずれかを選択することになると思う。

1.大洗−>苫小牧(商船三井フェリー・東日本フェリー):バイク15300円/乗用車23000円
  多客期:バイク17800円/乗用車29000円
   

2.新潟−>小樽 (新日本海フェリー):バイク10500円/乗用車16100円
  多客期:バイク12000円/乗用車17000円

3.仙台−>苫小牧(太平洋フェリー):バイク12500円/乗用車23000円
  多客期:バイク14900/乗用車29000円

4.八戸−>苫小牧(東日本フェリー):バイク7950円/乗用車17170円
  

長野からなら新日本海フェリーが一番安い。北海道までのフェリーは新日本海フェリーの新潟〜小樽航路を利用することにした。

(注)バイクは400CC以下、乗用車は4m以下の閑散期の旅行当時の料金です。運行時間もその当時のものです。季節などによって料金は変わります。繁雑季は値段がかなり上がる場合があります。参考程度にしてください。

蓼科〜新潟〜フェリー

朝3時に蓼科を出発。R17で北上、早朝の内に長野市内を抜け、上越からR8、R116と乗り継いで新潟市内に入る。

新潟港のフェリー乗り場でチケットを購入。日程厳守なので、自分としては珍しく往復券を買う。往復割引は2等運賃部分にしか適用されないとのことで560円しか安くならず。ちょっとガッカリ。
バイクと2等運賃で20440円。万札が2枚出て行ってしまった。サヨウナラー。

財布を覗くと、万札は1枚だけ。まあ、何とかなるさ。

10時30分新潟港出航!
小樽到着は翌朝の4時10分だ。

昼の洋上では何もすることがない。持ってきたツーリング雑誌を眺めて明日からのルートをじっくり考える・・・寝る・・・考える・・・寝る・・・を繰り返すが、2回寝て起きてもまだ夕刻の秋田沖だった。ヒマだ。夜になったら、また寝なきゃ。

小樽〜札幌

寝すぎて頭がボーっとなった頃、小樽に到着。早朝の街を走り出す。時刻は朝の4時だが、思ったほど寒くない。といっても、中綿入りジャケットを着ているわけだが。(東京都心なら真冬に走れる格好だ。)

 

R5からR337を経由してR231に入り、海沿いに北上、石狩川を渡る。

いくら雄大な北海道といっても、札幌市街の道路は、東京都心の道と何ら変わりない。朝は結構渋滞するし。正直、札幌通過は気が重かった。

ところが石狩湾沿いを走る道は全くといっていいほど市街地を通らないのだ。信号も少なくて、あっという間に市内を通過。ホッ。


北海道1日目のルート 約600kmはさすがに長かった

札幌〜R231〜R451〜R38〜富良野
フェリーを降りて1時間程で、もうこんな景色の中を走っていた。海が見えてきた。北海道、最高だねっ!
オホーツク海沿いをR231で北上していく。険しい断崖絶壁が続くが、道はいい(良すぎかもしれないけど)。

浜益から内陸のR451に入り、道央を目指す。北海道にしては珍しくタイトなワインディング区間もある。といっても、アクセルさえ開ければいくらでもスピードが出ちゃう道。自制自制。80〜90位で流す。

早朝に札幌を通過したこともあるし、交通量の多い札幌〜旭川のR12やR275を避けたこともあって、ここまでは非常に交通量の少ない道を走ることが出来た。このルートは成功だった。

美瑛の丘
富良野、ついで美瑛を訪れた。写真集やポスターで有名な丘の町だ。

R237を走っていたら「パッチワークの道」の看板が目に入ったので、左折する。標識に従って「セブンスターの木」や「ケンとメリーの木」を訪れると、観光バスや乗用車から降りてきた観光客がいっぱいいた。みんなカメラを構えている。

ということで、それっぽい写真を撮ってみたり。しかし、この畑はえらくフォトジェニックだなあ・・・。

丘陵地帯の伸びやかな曲線は美しいけど、正直言って、まあ畑である。写真集を撮影した有名写真家の腕が良かったのは間違いない。

とはいえ、季節と光の加減によっては、写真集を遥かに凌ぐ心を揺さぶる風景に出会えるだろう。風景とはそういうものだと思う。

層雲峡

美瑛を後にし、R39で大雪山方面へ向かう。次第に平坦な地が狭まり、高い崖が迫ってくる。残念ながら天気は曇りがち。
大雪山系の中心部を削り取って出来たのが層雲峡だ。R39はトンネルでバイパスしてしまうが、旧道部分は渓谷沿いにあって、駐車場や遊歩道になっている。昔はここを走った気がする。

バイクを降りて、しばし散策。新緑が美しい。
北海道を走っていて魅力的に思うのは小川の姿だ。緑が川岸まで覆い被さり、水面に濃い影を映している。

本州と違った姿に見えるのは、農業形態の差が大きい気がする。本州では水田に併せて用水路化されてしまっているが、牧草地の多い北海道では、護岸が固められずに、自然の姿が残っているのだろう。

まあ、北海道の大きな河川に関しては、徹底的な蛇行改修が行われてきたし、釧路湿原を流れる釧路川など、問題が提起されたり(本田勝一とかね)もしてきているわけだが。


写真は小川ではないが・・・層雲峡を流れる石狩川だ

R237〜三国峠

R39から分かれて、R237で三国峠へと向かう。大雪湖のほとりの樹海トンネルを抜けると、目の前に大量の残雪を抱える大雪山が広がった。もう6月下旬だよ。凄いなあ。
しばらくダム湖を取り巻く様に走る。北海道らしくカーブは大ざっぱだが、交通量も少なく景色も良い。R237は走って楽しい道だった。

R237に入って2つ目のトンネル:三国トンネルを過ぎると視界が開けた。とてつもない展望の予感!左側が展望台になっていて駐車場がある。バイクを停めて下を見下ろす。

ヒャッホー!絶景である。
眼下に広大な樹海が広がっている。
そして、その中を貫く一筋の車道。
これからあの中を通るのか。
カ、カッコイイ!

景色に十分満足して、バイクに乗って走り出す。と、すぐに巨大な橋が姿を現した。
樹海を渡る橋だ。カッコイイ!あんな橋を渡ってみたい!
って一分後には渡れちゃうんだなこれが。
クゥー、痺れるぜ!三国峠!

樹海の中へと降りて行く
しばらく下ると、あとは延々とストレートが続く。森は途切れない。広い森だ。

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