冬の中部山岳地帯横断ドライブ Part2

九蔵峠と御嶽山

R361に戻って北上を開始しました。ほどなく九蔵峠にさしかかります。ちょうど道幅が4倍位に広がっていて、車を停めることができます。
道の脇に張り出す形で展望台がありました。

展望台からの御嶽山です。裾野が新緑で萌え出したら、凄い眺めになると思います。

国道361号線 木曽路から飛騨路へ

R361からは乗鞍岳を望むことも出来ました。開田村は、2つの3000メートル級の山に挟まれた珍しい村なのです。

木曽路から飛騨路へ・・・。
長嶺峠を越えて、いよいよ岐阜県に突入です。人口が極端に少ない地域だけに、道の状況がちょっと心配です。
R361を初めて走ったときは、夏でもこの先どうなっちゃうんだろうと不安だったものですが・・・
(十数年前の話で、今とは道路状況が大分違いますけど)。
・・・やっぱり。峠を越えたとたん、路面は圧雪路に変りました。しかも一度溶けてから凍った感じ。試しに強めにブレーキを踏むと、ツーッと滑っていきます。

暫らく圧雪路が続きました。慎重に進みます。
R361は水と戯れる道です。渓谷とダム湖が交互に現れて風景を眺めていても飽きません。
夏の景色も美しいところですが、冬も意外に美しいところでした。
高山市街に入ると、道路はドライに変りました。古都高山の街の散策は楽しいものですが、何度か訪問したことがあるので、今回はパスして先へと進みます。

高山から白川郷へ

高山から白川郷へ行くには、山脈を一つ越えなければなりません。その山脈を越えるのがR158の小鳥峠です。気温は+3度。路面は圧雪が融けてベチャベチャのシャーベット状になっており、日が暮れて凍結したら、スケートリンクになってしまいそう。
さて、R158は、飛騨路でも最も奥に位置する、渓流と緑の美しい道だったはずですが、今では・・・、

ドーンと東海北陸自動車道の高架橋が空を覆う道になってました。ここ何年かの、情け容赦無く山を崩す超大規模土木工事から予想はしていたものの、予想以上だニャ。

や、でも今でも美しい道ではあります。

高架橋のオンパレード。それにしても、いろんな形式がありますねぇ。実は、今回のドライブは山奥にこだわってルート選択したつもりだったのですが、山中で目にしたのはこんな巨大な道路構造物の光景ばかりでした。

御母衣湖

庄川のほとりに出て、R156で富山へ向かうことにしました。暫らくダム湖である御母衣湖の湖岸を走ります。世界遺産の白川郷ブームのせいか、観光バスや観光客の車列が続きます。

この湖が夏は素晴らしく美しいところでして、冬はどうかなぁと思っていたのですが、やっぱりきれいでしたね。うんうん。

暫らく走ると、水をせき止めている巨大な白く輝く堤が見えてきました。御母衣ダムです。雪が積もって白く輝いちゃうあたりが、ロックフィルダムです。

世界遺産の村

白川郷はライトアップ期間中で、集落を通過することは出来ませんでした。10数年ほど前に始めて訪れた時は、深い感銘を受けたものでしたが・・・。
今回印象に残ったのは、村の上空を通過する東海北陸自動車道の高架橋でした。
世界遺産の古い村がライトアップされた姿を想像して、ふと心に浮かんだ言葉は「未来都市」だったりして。
とはいえ、合掌造りの集落は、雪の中で素朴で美しい姿を保っています。写真は菅沼集落です。静かな集落・・・

ではなくて、観光バスが到着すると、人で一杯になる村なのでした。ご苦労様です。
重文の村上家を訪れてみました。入園料は確か400円です。

ハシゴを伝って登る2階と3階は、煤に染まった古道具や民芸品が展示されていました。この辺りでは米作が殆ど出来なかったはずで、蚕が主力産業だったと思います。生活は大変だったと思いますが、驚いたのは、煙に燻され、黒光りしている柱の太さと手間のかかった造り。寒村というイメージとはかけ離れた立派さでした。

R156 姫川沿いに富山へ

さあ、道路が凍結する前に富山市街へと脱出しましょう。大規模な橋梁とトンネルとスノーシェードが連続するR156を、北へ急ぎます。

道幅も十分にあり、気持ち良い線形の道が続きます。好きな道です。
トンネルとスノーシェードが連続し、まるでジェットコースターのよう。結構、楽しいです。

それにしても、断崖絶壁の連続には驚くばかり。
先ほどから、対岸の山腹に一筋のラインが入っているのは気づいていました。とはいえ、道路を通せるような傾斜で無いのは明らかです。何だろう?
車を道端に停めて、ズームアップしてみると・・・
ええっ、あんなところに道?登山道でさえ作れそうにない断崖絶壁に車道が通っているではありませんか。しかも、こちらと同じようにスノーシェードで覆われている区間もあって現役っぽいです。人間って凄いことするなあ・・・。冬は無理だけど、夏になったら、行って見ます?
古い橋脚が見えてきました。歴史を感じさせる光景です。

こちら側の橋脚はこんな感じ。重みがあって、いい雰囲気だと思います。ところで、写真の一番上に当る崖の部分に、一筋のラインが入っているのが判りますか。あれもどうやら道の跡の模様です。凄いところに作るものです。

夕暮れ、富山平野に出てきました。市内には寄らず、山の際を東へ向かって走ります。

次第に暗くなり、白い立山連峰がボオッと空に浮かび上がります。迫力があって、ちょっと幻想的な光景です。

せっかく富山まで来たので、氷見系の高級回転寿司に入ってみることにしました。寒ブリはマアマアおいしかったです(写真はまぐろですが)。人気のある店の某支店ですが、高価格の割りに回転のデメリットが目立っていた気がします。本店じゃないとダメなのかな。おまけに皿数も間違えるし。240円余計に取られた・・・、寿司を除いた今回の旅の2日分の食費とイコールじゃん_| ̄|○。枚数確認しないで会計するのも高級店ならではなのかもしれません。(貧乏人は来るなって?ヽ(`Д´)ノ)

富山〜上越〜長野

日本海に到達したのは、夜でした。
日本海沿いに国道8号線を北上していきます。海岸沿いに明かりが点々と続きます。妙な暴走トラックが多いのが難点ですが、それにさえ避けられれば、海沿いを走る国道8号は、夜間でもとても気持ちの良い道です。

 

上越市からは日本海を離れてR18で南下することにしました。さすがに、雪が多いです。写真には写せませんでしたが、闇に新井や妙高の雪山が白く浮かび上がって、幻想的でした。

途中、警官が交通整理してると思ったら、2台の車が正面衝突で大破していました。こういう道って、地元の人はスピード出すけど、いざという時に止れないんだよなあ・・・。普通に走れるように思えても、うっすら霜が降りた様な道は制動距離が長くなりがち。注意したいものです。

夜の善光寺

長野市に入ったのは午前0時でした。長野といえば牛にひかれて善光寺。先週見たTV番組でいつでも出入り自由なことを知り、深夜の善光寺にお参りしてみました。
(実は、駐車料500円が捻出できなくて夜間参拝したというのが本当のところですが)

深夜の善光寺は静まり返っていて、見事に一人にも会いませんでした。

広大な境内にいるのは私一人だけ。なんか、いい感じでしたね。(人には勧められない行動カモシレナイケド)

戸隠

15分程深夜の境内を散策したあと、深夜の戸隠ループラインを駆け上がり、戸隠へと向かいました。途中、何も無い山中で2回目の車中泊となりました。自分は現在実質失業中なわけでして、宿に泊るお金はありません。今夜の蓼科は氷点下20度の世界だし。

早朝、戸隠神社の中社を訪れてみました。いや、あたしゃ無宗教な人なんですけどね。雪に埋もれた早朝の神社は厳かでステキではないかと思って。
朝の戸隠バードラインを走ります。長〜い直線が、バードラインの特徴です。

戸隠バードラインから戸隠ループラインへ乗り継いで長野市内へと下っていきます。
今回のドライブでは、こんな巨大な道路工作物を沢山見たのが、印象に残りました。地形に沿わない構造が、今の道路建設の流れなのかもしれません。ただ、数十年後に老朽化した時に、補修に回せるお金はあるのか?。

旅の終わりは雪

朝のうちに蓼科へ移動しました。意外なのは浅間山の積雪が僅かだったこと。前の週に軽井沢が50センチ以上の大雪でしたから、真っ白な浅間山が見れると思っていたのですが・・・。強風で着雪しないというのもあるんでしょうが、もしかして、火山活動の影響で雪が融けてるのでは?。
(ちなみに冬季に浅間山が噴火すると、融雪により泥流が発生する可能性があって、危険です)

蓼科のピラタスの丘に寄って、半日お仕事。夕方には雪が降り始め、ドライ路面だったビーナスラインも20分程でこの通り。山の天気は変りやすいと思う一コマでした。

 

午後9時川崎着。雪道を無事走り終えてホッ。走行距離約1100km、消費ガソリン約50L、燃費は22km/lでした。今回はスタッドレスタイヤで走行抵抗が大きいこと、車中泊のアイドリングが長かったことを考えると、夏タイヤでの実際の燃費は24km/lくらいかな。アルトは経済性最重視で選択したのですが、間違っていなかったようです。ソフトすぎて普段は頼りない足回りも、低温ウエットではネガが目立たず安定していました。

木曽路、飛騨路の幹線道路では、1月下旬にも関わらず路面の雪が殆ど融けていました。走る前はR361なぞ、どうなっちゃうんだろうとドキドキだったんですが、雪路は行程の半分程にとどまり、割りとあっけなく走破してしまいました。天気さえ選べば、意外に走れるなというのが、今回の旅の感想です。もっとも、気温が低い山中では降り始めて10分もあれば路面は真っ白になってしまいますし、このレポを執筆している現時点での北陸は大雪のようです。2日後だったら、立ち往生していたかもしれません。

冬道は満足したので、次はバイクで南の方を目指したいと思います。また次のレポでお会いしましょう。

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