春の九州縦断の旅

PART4 3日目 ミルクロード〜通潤橋

阿蘇みんな森キャンプ場


天気は快晴!阿蘇山が良く見える。

一晩あけた「みんなの森キャンプ場」である。朝は氷点下の冷え込み、真冬の鹿児島より寒かった。私は冬用のダウンシュラフだったのでちょい寒位で済んだが、日本一周青年は寒くて眠れなかったとのこと。GWに阿蘇を訪れる方は防寒に注意していただきたい。
サイトは芝生で広く、料金は確か1000円位だった。管理は近隣の「いこいの森キャンプ場」と同じかもしれない。

ちなみに、後で近隣の「いこいの森キャンプ場」のHPを覗いてみたら、敷地が広大なので泊まれない事はなく予約不要です、と書いてあった。頼もしい。困ったら使えると思う。

ミルクロード
R57で今度は外輪山の東側に挑む。つづら折れの道を経て台地の上へ。
外輪山の北側の稜線上をぐるっと辿るのがミルクロード。名前の通りひたすら牧場の間を縫って走る道だ。
延々と緑の絨毯。こんな風景がずっと続く。
ミルクロードの東側は通行量が少なく、気持ちよく走ることが出来た。

西側は通行量が多くなり、車がひっきりなしで走るようになる。残念ながら休日はかなり混雑するようだ。

外輪山の縁から阿蘇山を望む。これで阿蘇ともお別れだ。印象深い地だった。
阿蘇〜通潤橋
今日の最終目的地は鹿児島県の霧島である。九州縦断だ!ワクワクするぜ!さて、どう行くか?

国道445号線は、平家の落人伝説が伝わる秘境「五家荘」を通過する道だが、ツーリングマップルを見る限り、峡路で時間がかかりそう。

国道265号線は、九州最深部の秘境「椎葉」を通過する道だが、やはりツーリングマップルを見る限り、峡路で時間がかかりそう。

高千穂峡経由というプランもあるが、遠回りで今日中に霧島までたどり着けないかもしれない。

・・・と、実は昨晩から悩んでいるのだが、マップで見る限り、どのルートも秘境を通過するだけに道がウネウネしていて、異様に時間がかかりそうな気がする。かといって海沿いの市街地は混雑しているだろうし・・・。

さんざん悩んだ揚げ句、考えたのが左の地図上のルート。市街地を避けつつ、出来るだけスムーズに走れそうな道を選んである。ただ、細かく道を繋いでいくので、ルートのトレースには神経を使いそうだ。ナビ無しだし、ちょっと不安に思いつつ、出発!

 

西原村広域農道(仮称)〜県道57号線〜R445
西原村広域農道に入る。ツーリングマップル上では県道57との接続部分が山の中の極めて細い線で描かれており、通過が危ぶまれたのだが、今回はバイクだから最悪「押し」てでも通れるだろうと思って突っ込んでいったところ、果たしてオール2車線の快速ロードだった。

 


押して進む覚悟で来てみれば、こんな道がずっと続いていた、ホッ。

この道、入ってしまえば豪華な高規格道路なんだが、入口は狭い路地の様になっていて標識も無い。通行量は僅か。たまに軽トラが通る程度では、投下資本の回収もおぼつかないだろう。いったい広域農道って(税金の使い道として)何なのよと思ってしまうのよ、この現状を見る限り。幸いこの道は熊本県にとって阿蘇〜通潤橋の観光ネットワークを形成するのに重要な役割を担いうる存在な訳で、観光道路として整備したら良いと思うのだが。・・・などと思いながら通過。
通潤橋
通潤橋にやって来た。周囲は花が咲き乱れる公園になっていて、道の駅が併設されている。駐車場は道の駅にあるので、観光客から見ると勝手の良い観光地といえる。

通潤橋は矢部町の中心的存在として、また観光資源として大切に扱われているようで、あこがれて来た者にとっては嬉しい。

実は、この九州旅行で最も見たかった物の一つが、通潤橋だったのだ。小学生の時に通潤橋の物語を教科書?で読んで以来、ずっと見たいと思っていたのだ。

橋は水路になっていて、孤立したシラス台地に水を導いている。両側の台地は橋よりも高く、そのままでは水が流れない。では、どうするか。この石橋はサイホンの原理を使って水を流しているのだ。

果たして、江戸時代に、石造りで、九州の山村で、そんな事業が出来るものなのだろうか?。信じ難い気持ちで物語りを読んだのを覚えている。

その気持ちは、実物を前にしてより一層強まった。橋は巨大で、それだけに建造の困難さが想像された。これだけの規模のものを造って、はたして本当に水が流れるのか。技術的にも精神的にもかなりの冒険だったはずで、よっぽどの人物でないと出来ない事業だったと思う。

と、その時、橋から水が噴き出した。周囲から歓声が広がる。

通潤橋の放水である。

放水は導水管のゴミ抜きの為に行われるもので、通常は必要ないらしいが、観光目的で休日に一定の時間だけ実施される。一旦開始すると貯水池が空になるまで止められないので、そうそう出来ることではないと思うのだが(渇水期は当然不可)。希望の方は1回5千円で実演しますと掲示してあったので、誰かが5千円払ったのだろう。観光バスの団体さんあたりかな。
う、美しすぎる・・・。

写真撮りながらダッシュで階段を駆け上がる。橋の上から放水口を眺めて・・・うわぁー!大迫力だ。

橋の上に立っている人と比較すれば、橋の大きさが、そして放水がいかに迫力有るものか解っていただけると思う。勿論放水が無くても通潤橋の価値に全く変わりは無く、100%満足したと思うが。しかし、あまりにも見事な放水だった。感動にちょっと目が潤んだ。

まだまだ続く九州縦断。PART5を、どうぞ!

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