つながりのわーく(1)

グループワークを通じて他人の中の自分を知る。
 
1.ジョハリの窓を思い出して、セルフリサーチは自分の知っている自分であり、今日するわーく は他人の中に自分をさらして、他人の知っている自分、他人の中の自分について考えることを説 明する。
2.「にぎやか商店街」を配布する。
 ・自分の持っている情報を出し合いながら問題を解決するグループワーク。
 ・30枚のカードに課題と情報が書いてあるのを、口頭だけで情報交換して、課題を解決する。
 ・カードには5軒の商店街の店の名前、商売、位置、家族、飼い犬、好きなプロ野球球団に関する情報が書いてある。
 ・自分の意見がなくても、カードの情報を読むだけ話し合いに参加することができるし、全員が参加しなければ問題は解決できない。一人一人の存在が重要になる。
3.ゲームのルールを説明する。
4.カードとメモ紙を配布する。
5.カードをメンバーに配り、ゲームを始める。時間は20分にする。
 ・できなければ5分延長する。
6.正解を板書し、問題解決のポイントを説明する。
 ・全体の条件を表す大切なカード、単独で役立つカード、他の情報との関連が必要なカード、問題解決には関係のないカードがある。
 ・「商売」「位置」「家族」「犬」「野球」の5つのジャンルと5人の情報を分類する。
 ・地図を書く感覚的な方法と、マトリックスという表を作る論理的な方法がある。
 ・生の情報と操作の必要な情報がある。
 ・確定している情報と未確定な情報がある。確定している情報から未確定な情報を補う。
 ・解決にはすべての情報の解明を必要としない。
8.各自記入させ、グループで発表する。
9.本日のふりかえりシートを書かせる。


生徒の感想
1)おもしろかった。1つの考えだけにとらわれずいろいろな視点から見て、いろんな意見を取り入れて考えることが大切だと思った。▼2)今日は難しかった。お互いのカードが見れないので未知な感じがした。うちらのグループは答えが出せなかったけど、もし出し合っていたならすごい面白かったんだろうなぁと思った。▼3)見せたらあかんというのがすごくたいへんだった。口だけで情報を集めてメモして整理するのは難しいと思った。▼4)問題を解決することができて良かった。問題を解いていく過程が楽しかった。▼5)難しかった。今度の課題はクリアしたい。▼6)今日はいっぱい頭を使った。あまり役には立たなかったと思うけど、皆で考えたり発言することができて楽しかった。▼7)今回はすごく楽しかった。またこのメンバーでやれるみたいだから次も楽しみ。ファジーな部分を持たないと物事は解決しないと思った。▼8)問題を解いていくのが難しかった。道筋を立てて考えることの大切さを改めて実感した。▼9)役に立つかはいまいちだけど、とても楽しく考えることができました。わからなくて少しイライラしたこともありましたが、何とか答えまでたどり着けて良かったです。▼10)情報処理がうまくなったかも知れません。ファジーさが大切だと思いました。▼11)今日やったゲームは面白かった。協調性と自己主張と、どちらも必要やなと思った。でもファジーにできたから良かった。▼12)今日は意外と頭を使いました。解決できなかったけど、次には1番になってやろうと思いました。▼13)わたしの持っている情報は他のみんなが持っている情報と少しずつ重なりなっていて、それ全体のものを作り上げるのがパズルみたいで楽しかった。▼14)考えるのが楽しかったし、皆で話をしながら埋まっていくのもよかった。またやりたい。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
 つながりのわーくの1回目、何から入ろうか迷った。当初の計画では対人関係マップから入ろうと思っていたが、つかみが肝心。まず面白いことをやってじっくり考えていこうと方向展開をしました。予想通り、生徒は盛り上がって楽しんでくれました。楽しいだけでなく、いろいろな気づきや、考えることが楽しいと感じてくれたことが大収穫です。情報はすべて明確にならないこともあるし、曖昧な部分も残して考える方が解決につながることを勉強しました。「ファジー」という言葉は生徒は知らなかったが、復活しました。良い言葉です。



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