社会理解のレッスン(8)
03 | 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。 |
1)「voice」を配布する。 2)前回は2度目のlifeRPGをした。 3)今回は「社長ゲーム」をする。 |
10 | 2.社長ゲームの説明をする。 |
1)ねらいを説明する。 ・組織のチームの中で、協力して仕事を達成するとはどういうことか。 ・チームで課題を達成するために、情報がどのように伝達され、共有されるか。 ・リーダーのあり方が部下に与える影響を考える。 ・組織における立場の違いと、チームワークについて考える。 2)チーム分けについて説明する。 ・5人組(やむを得ぬ時は6人組)になる。 ・社長1人(A)、部長2人(BC)、部下2人(DEF)を決める。 ・座り方を指示する。 部長(B) 部下(D) 部下(F) 社長(A) 部長(C) 部下(E) 3)トランプで、5〜6人組にわけて、座らせる。 ・その間にカードを分ける。 4)封筒を社長に取りに来させる。 5)ルールを説明する。 ・ルールは封筒に入っている指示書の中に書いてある。 ・作業は無言でする。伝達は封筒に入っているメモ用紙をしようする。 ・メモには何を書いてもよい。 ・伝達は隣同士しかできない。社長は部長と、部長は社長と部下と、部下は部長と。部下が二人いる時はFはDと。社長は部下と 直接伝達できない。 |
05 | 3.ゲームのふりかえりをする |
1)ふりかえりシートを配布する。 2)記入させる。 3)書いたことを交流する。 4)ポイントを説明する。 ★課題は共有できたか。 ・課題(カードを4枚揃えること)と社長しか知らない。 ・社長は、全員が知っていると思い込んでいなかったか。 ★情報は共有できたか。 ・指示書は、社長と部長部下では内容が違う。 ・カードは何種類あるのか、何枚あるのか、誰がもっているのか。 ★コミュニケーションの質はどうだったか。 ・指示は的確に出されたか。 ・指示されるだけでなく、分からない指示には質問したか。 ・一方向ではなく、双方向のコミュニケーションだったか。 ・無言の作業は、最近はコンピュータのメールのやりとりで仕事をする。 ・メモに、情報だけでなく、励ましなどの感情があったか。 ★役割を果たしたか。 ・組織には上下関係がある。 ・社長は、最高責任者として、課題達成のためにどんな指示を出したか ・部長は、中間管理職として、社長の意向を理解し、部下に指示を出したか。 ・部下は、上司の指示を的確に理解し実行したか。 ・部下は、課題がわからないと勤労意欲(モラール)は低下する。 ・部下は、上司の指示を待つだけでなく、自分から問いかけたか。 |
05 | 3.ふりかえり |
1)『ふりかえり』用紙を配布する。 2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。 3)今日の授業の感想を書かせる。 4)回収する。 |
10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
14 | 6 | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
初めてする「社長ゲーム」でした。星野欣生著『職場でできる人間関係トレーニング』(金子書房)の『マネージャーゲーム』の名前を変えて実施しました。2年前の研修会で体験していたのでできたけれど、当日の人数によってセットが変わるので、準備が大変でした。かなり難しいゲームなのでできるかどうか不安でしたが、生徒の能力が高かったせいでしょう、予想以上にうまくいきました。社長だけが会社の方針や仕組みを理解していても、部下が理解していないとうまくいかない。部下のやる気が低下する。部下も指示を待っているだけではうまくいかない。メールのやりとりで仕事をする職場が増えているが、直接言葉を交わせば簡単にすむ問題も、メールでは複雑になってしまう。まさに、現代の会社の縮図のような素晴らしいゲームでした。 |
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