レベル1.問題を聴く技法 |
傾聴的態度 |
距離・角度・姿勢・視線・話す速さ・声の大きさ |
始まりの言葉 |
「よく来てくれたね・どうですか」 |
うなづき |
相手の話を理解したことを伝え、最小限の励ましをする。 |
短い言葉 |
「ええ・そう・それから・他には・もっと続けて話して下さい・具体的には」 |
短い繰り返し |
キーワードを1〜2語、そのまま繰り返し、何を聴き取ったかを伝える。 |
開かれた質問 |
相手に自由な発言をうながす質問。
「どんな・どのように・なぜ・〜してくれませんか」 |
閉ざされた質問 |
相手の応答が限定されていて、「はい・いいえ」で答えられたり、1語か2語で答えられる質問。 |
レベル2.問題を明らかにする技法 |
内容の明確化 |
相手の表現しようとした内容を的確に自分の言葉で言い換え、事実内容に焦点を当てる。話の内容を明確にし、問題に気づかせたり、内容を整理させたり、話が具体化するのを助けたりする。
「言い換えると、〜となるのかなぁ」
〔例〕生徒「今、まったくやりたいことがわからないんです。何か別のことをやりたいとも思うんですが、まず、クラブを続
けるかどうか決めなければならないと思うんです」
教師「君が今決めなければならないのは、何をやっていくかだと思っているのですね」
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感情の明確化 |
相手の話や態度の中で、感情に関わる部分に焦点を当て、最もよく言い表している言葉を選んで伝え、自分の感情に気づかせる。
「私には、あなたは〜と感じているように見えるけど」
〔例〕生徒「いつも明日から絶対に勉強しようと思うんですよ。でも結局全然やらないんです。意志が弱いというか、手につかないんです」
教師「私は、あなたが、いつもやらなきゃと思って焦っているように感じます」
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要約 |
相手の長い話や話題の終わりに、話の要点を簡潔に表現する。
「今までの話をまとめると〜」 |
レベル3.解決をはかる技法 |
ゴール・セッティンイグ |
相手に直接、どういう状態になれば問題が解決したことになるのか、その感じも聞く。解決像は、小さく、具体的に、肯定形で。
「どうなっていればいいんだろうなぁ」 |
スケーリング・クエスチョン |
さまざまな事柄を数値に置き換えて表現させる。
「最高の状態を10点、最低の状態を0点として、今の状態は何点ぐらいかなぁ」
「今の状態から3点上げると、どんなふうに違う状態になるかなぁ」
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例外探し |
すでに起こっている解決の一部や、例外的に存在している解決の状態を探す。
「すでに起きていることはありますか」「最近こうした事がなかったのはいつですか」 |
サバイバル・クエスチョン |
問題がさらに悪化していくのを食い止めている何かを探す。
「こんな状態の中でどのようにしてやってきたのですか」 |
ミラクル・クエスチョン |
解決した未来の状況を具体的に描写させる。
「もし、奇跡が起こって問題が解決したとして、どんなことから問題が解決したことがわかるのでしょうか」 |
説得 |
非論理的な思い込みを、論理的な考えに改めさせる。(論理療法) |
ビデオ・トーク |
ビデオで見ているように具体的な形でありありと写実させる。 |
スモール・ステップ |
具体的で小さな目標を1つずつ解決し、その結果大きな目標を達成させる。 |
系統的脱感作
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簡単なことから始めて徐々に難しくしていくプログラム化した刺激を与え、過度の不安を軽減したり除去したりする。 |
行動契約 |
生徒の責任と決意を確認させるために、目標の達成や実行を約束させ、結果を報告させる。 |