言葉のレッスン(4)


03 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。
1)「voice」を配布する。
2)前回で単語の勉強は終了した。
3)今回から文について学習する。
10 2.ワンワードをする。


*文を作るウォーミングアップとして実施する。
1)『ワン・ワード』を配布する。
2)「ランダム・ワンワード」のやり方を具体的に説明する。
3)近くの席の人と4人組を作る。
4)順番を決める。
5)ワークをさせる。
 ・1分間で2回する。
6)「ストーリー・ワンワード」の説明をする。
7)ワークをさせる。
 ・1分間1回、2分間1回。
10 3.おかしな文について考える。  *文について考えるポイントを押さえる。
1)『おかしな文』を配布する。
2)目的を説明する。
3)4人組で考えさせる。5分間。
4)解説する。
1)私は彼女が悲しんでいるだろう(と思う)。
 ・述語がない。
2)昔は、少女マンガ(の読者)はほとんどが女性で、男性は読まなか った。
 ・主語が不十分。
3)ヤンキーの兄ちゃんが近づいてきて、(私は)「茶、飲まへん」と 誘われた。
 ・主語が省略。
5)ここが近鉄小倉駅ですか。いいえ、ここが(は)JR小倉駅です。 近鉄小倉駅が(は)むこうです。
 ・「は」と「が」の使い方。
4)あるヴォーカルは、ギターも(弾けるし)ドラムも叩ける。
 ・述語が省略。
6)私は昨日レストランで(何を)食べた。
 ・目的語がない。
7)喫茶店に(で)コーヒーを飲みましょう。
 ・助詞の間違い。
8)面白いの(×)本はありませんか。
 ・修飾語のつくり方。
9)たとえ雨なら(でも)、行かねばならない。
 ・副詞の対応の間違い。
10)私は(、)去年死んだ、(×)友だちとよく遊んだ。
 ・読点の打つ位置。
10
4.文の構造を考える。



*主語・述語・目的語・修飾語、文の骨組みについて考える。
1)『文の構造』を配布する。
2)目的を説明する。
3)例題を解説する。
1) 姉は 部屋で 本を 読んでいる。(単文)
  主  修   目  術
 ・単文の説明をする。
 ・主述の関係が1組しかない。
2) 姉は 本を 読むが 弟は テレビを 見ている。(重文)
  主  目  述   主  目    述
 ・重文の説明をする。
 ・主述の関係が2組以上あり、それらが対等に並んでいる。
3) 姉は 夏目漱石が 書いた 本を 読んでいる。(複文)
  主  修(主   述 ) 目  述
 ・複文の説明をする。
 ・主述の関係が2組以上あり、文の成分の中に入り組んでいる。
4) まぁ、すばらしいわ。この眺め。
  読  述      主
 ・独立語がある。倒置法。
5) 火事だ。
  述
 ・述語だけの文。
6) 僕は カレーライス。君は。
  主  目      主
 ・述語が省略されている文。 
7)定義をする。
*主語は、述語が表す動作や状態の主体を示す文の要素。
*述語は、主語の動作や状態を示す文の要素。
*目的語(補語)は、述語の重要な内容を補う要素。
*修飾語は、主語や述語や目的語について、「時間・場所・場面・手 段方法・目的・原因理 由・条件・相手・程度・数量・様子・評価」を詳しく示す要素。
*独立語は、右以外の、感動や接続や呼びかけを表す要素。
05 5.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

 
生徒の評価と感想

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 4  7  9  4  5  2  1  0  0  0  0
 
1)外国の人が日本語が難しいと思う意味がわかった気がする。2)普段何気なく話している文も、分解してみると多くの要素から成り立っていることが改めてわかった。3)今日は真面目な授業だったけど普通楽しかった。文章って一つ一つ言葉が1つの言葉になってできていることにすごいなぁと思った。言葉って不思議だなぁと思った。修飾語の中に主語と述語があることにビックリした。4)文法が昔から大嫌いだったのでラストはちょっとつらかった。拒否反応が出ます。5)言葉のつなぎ方によって意味が違ってくるんだなぁと思った。6)普段から自分が間違ってる部分があるのかなと思いました。7)生まれた時からずっと話している日本語だけど間違いを正すのは思ったより難しかった。きっと日常生活で間違った日本語をたくさん話していると思った。8)ワンワードは簡単に見えて次に来る言葉が思い浮かばなかった。ストーリーワンワードになると、結構同じ言葉が続いたりしてしまった。9)いつも日本語を使っているけど、細かく分析してみるといろんな構造から成り立っていることがわかった。深いと思った。10)まさに国語表現!という感じで、楽しみながらも真剣に考えられた。今まであいまいだった文法も復習できたので為になりました。11)日本語は1文字違ったり足りなかったりするだけで、正しく意味が通らなくなってしまうんだなと思った。
 
今日は生徒の評価が予想通り大きく分かれた。前回よりも一層勉強っぽくなった。楽しくて為になる、楽しいだけでは駄目なので、今日のような勉強もアリだと思います。できるだけ楽しくしようと工夫をしますが、大事なことは楽しくなくても勉強しなければならないこともあ る。正しく、分かりやすく、豊かな日本語を目指して。                 
 



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