言葉のレッスン(2)


05 1.前回のふりかえりと今回の目的を説明する。
1)「voice」を配布する。
2)前回は、言葉の体系について考えた。繰り返して復習する。
3)今回は、さらに深く理解する。
25 2.例題をしながら詳しく説明す る。
1.上位語・同位語・下位語の説明をする。
 1)文字 →(漢字・ひらがな・カタカナ・ロ マ字)
 2)芸術 →(美術・音楽・文学・演劇・映画)
 3)音楽 →(クラッシック・ロック・フォーク・ジャズ)
  ・「芸術」の下位語である「音楽」にさらに下位語がある。
 4)(あいさつ)→(おはよう・さよなら・ただいま・やぁ)
 5)(単位)→(メ トル・匹・ペ ジ・ダ ス)
 6)(災害)→(地震・雪崩・火事・洪水)
 7)(自然現象)→(地震・雪崩・オ ロラ・蜃気楼)
 8)(犯罪)→(泥棒・すり・放火・殺人)
 9)(職業)→(泥棒・すり・教師・八百屋)
  ・下位語の組み合わせで上位語が変わる。
2.対義語の説明をする。
 1)問題は結果ではなく(原因)だ。
 2)理性ではなく(感性)に訴えるべきだ。
3.類義語の説明をする。
 1)川の水は寒かった。→(冷たかった)
 2)して良いことと悪いことぐらい差別しなさい。→(区別しなさい 3)リンゴの皮を(むく)。【無理なく本体の一部を分離して中身を出す】
 4)シールを(はがす)。【多少無理に本体についているものを分離  する】
 5)頭の皮を(はぐ)。【無理に本体の一部を分離する】
 6)本のペ ジを(めくる)。【無理なく回転運動で分離する】
4.語種を説明する。
 1)和語を漢語に。
  1)彼女は多く観客の前でピアノをひいた。(演奏した)
  2)正当性を証明するために多くの例をひいた。(引用した)
  3)犯人が警官にひかれて建物の中に入った。(連行されて)
  4)王家の血筋をひく者が断絶しないようにする。(継承する)
  5)戦況が悪化してやむを得ず兵をひく。(撤退させる)
 2)漢語を和語に。
  1)迎賓館の周囲の取り間締まりを強化する。(強める)
  2)迷宮入りしそうだった事件の真相が判明する。(わかる)
  3)今後の日本の進むべき方向を示唆する。(ほのめかす)
  4)公園からホームレスのテントを撤去する。(取り去る)
  5)相次ぐ不祥事で株主総会が紛糾する。(もめる)
 3)和語や漢語を外来語に。
  1)この事件は衝撃が強かった。(インパクト)
  2)彼の普段着は感じがよい。(カジュアル・ウェア)
  3)あの会社の宣伝は効果的だ。(コマーシャル)
  4)たえず生徒とつながりを持つよう心掛けよう。(コミュニケーション)
  5)彼はいつもよい成績をとる。(コンスタントに)
15 3.言葉のパズル 1)『言葉のパズル』を配布する。
2)書き方を説明する。
3)書かせる。
 ・残れば宿題にする。
05 4.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。


生徒の評価と感想
 

10
 5 13 10  2  1  0  0  0  0  0  0
1)ほんまにこれはカタイ頭を柔らかくする脳トレ。2)1つの言葉だけでいろんな言葉が出てきて面白いなと思った。3)言葉の対義語を考えたり漢語にしたりするのは結構むずかしかった。でも、楽しかった。考えてみると面白いなと思った。4)一つの言葉からたくさん下位語につながって行って面白かった。こうして言葉が成立しているんだなぁと思った。5)下位語の組み合わせによって上位語が変わるのが面白かった。6)言葉って本当にいろいろな方向に広がっていくし、その広がり方も人によって全く違った。それがとても面白い。
今回も言葉の学習。かなり複雑で込み入ったことまで勉強したのに、それでかえって面白味が発見できたということは、これって、本物の学問の面白さかもしれない。としたら、すごい体験を生徒たちはしていることになる。                         
     



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