言葉のレッスン(1)

03 1.前回のふりかえりと新しいレッスンのねらいを説明する。
1)「voice」を配布し、読ませる。
2)今回から、言葉のレッスンになることを告げる。
3)自分を知り、社会を知った。そこで必要になる能力について学習していく。
4)まずは、コミュニケーションの基本である言葉について学習する。
15 2.言葉を連想する。
1)『言葉のリレー』を配布する。
2)太枠に思いつく言葉を書く。
3)3分間で次々に連想する言葉をつなげていく。
4)隣の人に説明する。
 ・他の人のを見て刺激を受ける。
5)もう一回する。
★後で使う。
20 3.言葉の体系を説明する。
1)『言葉のネットワーク』を配布する。
2)「辛い」を例にして、上位語、下位語、同位語を説明する。
 1)上位語は、意味の広いまとまったものを表す言葉。
 2)「辛い」の上位語は。
  ・何の種類かを考える。
  ・「味」。
 3)同位語は、同じレベルやジャンルの言葉。同じ上位語を持つ言葉。
 4)「辛い」の同位語は。
  ・他の「味」を考える。
  ・「甘い、酸っぱい、苦い、渋い」
 5)下位語は、意味の狭い具体的なものを表す言葉。
 6)「辛い」の下位語は。
  ・カレー屋の辛さの種類を考える。
  ・「駄々辛い、ピリ辛、ゲキ辛、中辛」
3)「辛い」を例にして、対義語、類義語を説明する。
 1)対義語も類義語も同位語の中にある。
 2)対義語は、反対の意味の言葉。
 3)「辛い」の対義語は。
  ・「甘い」。
 4)類義語は、似た意味の言葉。
 5)「辛い」類義語は。
  「塩辛い、しょっぱい、塩っぽい、醤油っぽい」
4)類義語の補足説明をする。
 1)語の出身によって、和語・漢語・外来語の「語種」に分けられる。
 2)使用する場面や語感の違いによって、日常語・文章語の「文体」に分けられる。
5)関連語を説明する。
 1)それ以外の意味の関連する語。
 2)「辛い」の関連語は、辛いもので、「醤油、塩、カレー、からし」           
10 4.言葉のリレーをふりかえる。  1)『言葉のリレー』を取り出させる。
2)連想した語が、言葉の体系の「上位語・下位語・対義語・類義語・関連語」のどれに当るか、間に書かせる。
3)隣の人と交流する。
02
5.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。


生徒の評価と感想

10
 5 13  7  6  1  0  0  0  0  0  0
1)一つの言葉からいろいろ言葉が出てきてなんか楽しかった。言葉って不思議だと思った。2)言葉一つ一つにはいろいろな意味やとらえ方がある。3)言葉に対する考え方が少し変わった。4)最初は全く思いつかなかったけど、その言葉だけを頭の中にポンと置いてみると、不思議とスラスラ書けるようになったので、自分でも普段気がつかなかったけど、言葉にはこんなイメージを無意識の内に持っていたんだということがわかった気がしました。5)人によって関連しているものが違うから面白いと思った。6)一つの言葉からあんなに沢山の言葉につなげるのは面白いと思ったし、言葉って不思議だと思った。7)コミュニケーションを上手くするには、うまく言葉を使うことが大切なのかな。8)言葉の勉強なのに楽しくできて、どの授業もこんなふうにできたらいいなと思いました。9)同じ言葉で始まった人と全然違うものになっていて面白かった。10)言葉についてこんな深く考えたことがなかったので、いい経験でした。この言葉どういう風につながっているんだろうと思いながらつなげて行ったから、上位語とか下位語とか知れてスッキリした。11)こういう考えをすると、もっと詰まっている言葉をうまく表現できると思った。12)何気なく使っている言葉が、こんなにもいろんな体系からできていてビックリした。13)楽しかった。脳トレみたい。
 
言葉の勉強になるのでどうかなと思ったが、楽しみながらやってくれてよかった。感想にも楽しいというものや、考えが変わったというものがあった。日常的に意識していないものを整理して体系立ててみると、思わぬ発見があるし、そういうことを勉強するのを楽しいと感じてくれれば、本当の学問の面白さにつながるのではないかと思う。
 



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