声のレッスン(3)

03 1.前回のふりかえりと新しいレッスンのねらいを説明する。
1)ミドルボイスで挨拶する。
2)「voice」を配布し、読ませる。
3)前回は、基礎トレーニングといい声のレッスンをした。
4)今回は、滑舌についてレッスンする。             
10 2.体調べをす る。
1)親指と人指し指で円を作り、隣の人にこじ開けてもらい、力の具合を確かめる。(開かない場合は、親指と中指・薬指で)
2)椅子に正しく座り、腹式呼吸をする。
3)前に倒れて息をするのか、後に倒れて息をするのか、どちらがしやすいか確かめる。
4)右に倒れて息をするのか、左に倒れて息をするのか、どちらがしやすいか確かめる。
5)右ひねりで息をするのか、左ひねりで息をするのか、どちらがしやすいか確かめる。
6)前後、左右、左右ひねりの、息のしやすい方を総合した姿勢で息をする。
7)親指と人指し指で円を作り、隣の人にこじ開けてもらい、力の具合を確かめる。
8)後の方が硬くなっているはずである。
9)なぜなら、体に息が通りやすくなり、酸素が末端まで行き届いたから。
10 3.基礎トレーニングをする。






1)腹式呼吸。
 1)8拍分、上下の歯を閉じた間から「スー」と吐く。
 2)4拍分、お腹をゆるめるように吸う。
2)口のトレーニング
 1)口を大きく開けたり、閉じたりを繰り返す。
3)唇のトレーニング
 1)唇を閉じたり、突き出したりを繰り返す。
 2)唇を閉じて「ブルルルル」と響かす。
4)舌のトレーニング
 1)口の中で、左右、大小、ぐるぐる回す。
 2)「ルルルルル」「ラララララ」と舌を振動させる。
5)のどのトレーニング
 1)大きなあくびをする。
6)首のトレーニング
 1)首を前後に倒す。
 2)首を左右に倒す。
 3)首を左右に回す。
7)肩のトレーニング
 1)肩を耳につくぐらい上げ、力を抜いてストーンと落とす。
 2)肩を左右の肩甲骨がつくぐらい開き、力を抜いて元に戻す。
 3)肩を前回し後ろ回しする。
20 4.滑舌のレッスンをする。
1)『滑舌のレッスン』を配布する。
2)口と唇と舌を使い分ける。
3)声帯を振動させない無声音と、振動させる有声音がある。
4)CD(白石謙二著『言葉と声の磨き方』パワフルボイス)を聞きながら、ア行からレッスンをする。
 ・CD26)〜39
ア行
 *口を大きく開けたり、前に突き出したり、動かしながら。
カ行
 *一語一語、音がきちんと出るように。
ガ行
 *強すぎると耳障りになるので、丁寧に。
サ行
 *歯の隙間から息が漏れると聞き苦しくなるので、丁寧に。
ザ行
 *強すぎると耳障りになるので、丁寧に。
タ行
 *一語ずつ音がきちんと出るように。
ダ行
 *強すぎると耳障りになるので、丁寧に。
ナ行
 *舌をはじくように。
ハ行
 *息漏れしないように、一語一語音をきれいに立ち上げる。
バ行
 *唇をはじくように。
パ行
 *唇を弾くように。
マ行
 *唇を弾くように。
ヤ行
 *「イ」と「エ」が入るので注意する。
ラ行
 *舌を弾くように。
5)総合のレッスンをする。
1)CD19)を聞きながら。
 1)「おはようございます」
  「こんにちは」
  「ありがとうございます」
  「よろしくお願いします」
  「お疲れさまでした」
 2)「宝くじが当たったんだって?」
  (嬉しそうに)「そうなんだよ」
 3)「飼っていた猫が死んだんだってね」
  (悲しそうに)「そうなんだよ」
 4)「あいつまた同じ失敗したんだって?」
  (あきれて)「そうなんだよ」
 5)「まだお金返してもらえないんだって?」
  (ムッとして)「そうなんだよ」
6)隣の人と。                         
02
5.ふりかえり  1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

生徒の評価と感想
 
10
 3  9 10  6  0  1  1  0  0  0  0
 
1)同じ一言でも、声の大きさやトーンで全く違う一言になると思った。2)終わったあとで舌が疲れた。普段いっぱい使っていないから筋肉痛になりそうです。3)滑舌がいいと早口言葉も正確に言えるようになりそうだと思った。普段からハッキリ分かりやすく話そうと思った。トレーニングは槍応えがありそうに思った。4)息を通したりリラックスするととても眠くなった。5)今日はいっぱい声を出して楽しかった。滑舌は練習したらよくなると思うので家で練習しようと思った。6)人体の不思議って感じられた。肩に手を置かれているのがなくなるだけでリラックマになれた。カンド〜した。7)文化祭の練習をしている感じがした。普段しゃべっている時と全然違って舌が疲れた。8)1つ1つ言葉をこんなにハッキリ喋ったのは久しぶりで、これだと相手も聞き取り易いだろうなと思った。9)人に伝える時、相手に伝えられるようにやっぱりハッキリ言える大切さがわかった。
声を出すと疲れます。金曜日の5時間目なので余計です。しかし、意外なヒット教材です。うまく乗らなかったらどうしようと別メニューも用意していたのですが、3時間続けてやれました。生徒の力です。でも、20分間CDについて発声するのは少し無理のある生徒もいまし た。あ行からら行まで、単純な流れだった性もあるでしょう。このあたりは反省点です。次回は、練習の成果を発表する試験です。
  



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