傾聴のレッスン(3)

03 1.前回のふりかえりと、本時の目的を説明する。  1)「voice」を配布する。
2)前回は、言葉を使った傾聴技法について学習した。
3)今回は、言葉を使った質問技法について学ぶ。
15 2.傾聴のロールプレイ
1)3人組になります。
2)1回目の話し手・聴き手・観察者を決めます。
3)話し手と聴き手は、話しやすい位置や距離に座ります。観察者は2 人がよく見えるところに座ります。
4)話し手は、趣味や特技、マイブームについて話す。
5)聴き手は、次の指示に従って聴く。1分×3
 1)「うなずき」「あいづち」だけ。
 2)「うなずき」「あいづち」+「はげまし」+「繰り返し」
 3)「うなずき」「あいづち」+「はげまし」+「言い換え」
6)観察者は、二人のやりとりを観察する。
7)各ラウンドが終わるたびに、感想を交流します。
8)役割を交替してする。                    
10 3.「星と家」の実習をする。   1)まず、質問せずに、次の指示通りに絵を描く。
 1)画面の右上から左下に線を引く。
 2)線の端に星を描く。
 3)星の上に雲を描く。
 4)雲の下に鳥を描く。
 5)鳥の下に建物を描く。
 6)右端に木を描く。
2)完成した絵を見せ合う。
3)同じ指示に対して、その都度わからない点を質問しながら描く。
 a)画面の右上から左下に線を引く。
  「用紙は縦に使うのか、横に使うのか」
  「線は何本引くのか、どこまで引くのか引くのか」
 b)線の端に星を描く。
  「星の数は」「大きさは」「形は」
 c)星の上に雲を描く。
  「雲の位置は星の真上か」「雲の種類は」「大きさは」     d)雲の下に鳥を描く。
  「鳥の種類は」「何羽か」
 e)鳥の下に建物を描く。                     「建物の種類は」「個数は」
 f)右端に木を描く。
  「木の種類は」「本数は」
4)完成した絵を質問せずに描いた絵と比べる。
05 4.質問技法を説明する。
1)「質問技法」を配布する。
2)質問のメリットを説明する。
3)質問のポイントを説明する。
4)質問のポジションを説明する。
5)質問の種類を説明する。
6)疑問を表す言葉を説明する。
05 5.授業のふりかえりをする。
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

 
生徒の満足度&感想

10
 3  8 11  4  1  1  0  0  0  0  0
1)聞くことが上手になれば話し上手になるかな。2)つい自分が話したくなって、うなずきじゃ我慢できなくなってきたので、自分って結構おしゃべりなのかなと思った。3)相手に真剣に聴いて貰えると気持ちよく話せた。4)質問の仕方によって話が続くかが変わる。5)ただ単に聞いてもらえるのはすっきりする。普段は相手の気持ちを考えながらしゃべるから自分だけが勝手に話せるのはいい機会だった。6)うまく喋れるか不安があったけど、相手の聞こうとしているのが伝わってきたので自然に喋れた。7)本人は伝えているつもりかもしれないが、あまり伝わっていないことがわかった。勝手な思い込みがあることに気づいた。8)うなずきだけでは寂しかったが後半はすごく話しやすかった。9)話す方より聞く態度が重要。10)話を聞いてもらうのは楽しい。11)ふだん何気なくしている質問だけど、会話の中でとても重要な役割を果たしているんだなと思った。12)質問するのは大切だと思った。一方的に聞くだけでは何も分からない。13)自分ばかり話すのは申し訳ない気もしたけど、ちゃんと返してくれたり聞いてくれていると安心できた。

普段、一方的に聞いてもらえることなんかなかなかない。話に割り込んで来られたりして、もっと話したいのにと言う不満が残ることが多いだろう。聞いてもらっている方は気持ちよかったでしょう。話が盛り上がるかどうかは、話し手より聞き手によります。うまく聞いてあげると話が進みます。「情けは人のためならず」。じっくり話を聞いてあげると、いい人だなぁと思ってもらえて、巡り巡って自分にいいことが降りかかってきます。人の話は、途中で腰を折らずに、じっくり聞きましょう。



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