自己主張のレッスン(3)

05 1.前回のふりかえりと、本時の目的を説明する。  1)「voice」を配布する。
2)前々回は、消極的なディフェンシブ、攻撃的なアグレッシブ、自分 も相手も大切にしたアサーティブの3種類の自己主張について学ん だ。
 前回は、自己主張すべき場面、しなくてもいいする場面、するのが 難しい場面について学んだ。
3)今回は、アサーティブな自己主張の仕方について学ぶ。
10 2.アサーション権について考える




1)アサーティブな対応ができないのは、偏った思い込みがあるからで あることを説明する。
2)みんながどんな思い込みを持っているのかを考える。
3)『アサーション・チェック』を配布する。
4)回答させる。
5)『アサーション権』を配布する。
6)10個のアサーション権について説明する。
 ・第10条から考えると、チェックが「5」になっているのはアサー  ティブになれないが、「1」になっているのもいつもアサーティ  ブにならなければいけないと思い込みがちである。
10 3.アサーティブな自己主張の仕方を説明する
1)『アサーティブな自己主張』を配布する。
2)ポイント、テクニックを説明する。
3)「頼む・断る」ケースで説明する。
4)「怒る・謝る」ケースで説明する。
20 4.アサーティブな自己主張のロールプレイをする
1)『自己主張シナリオ』と『ポイントシート』を配布する。
2)シナリオから場面を4つ選ぶ。
3)ポイントシートにポイントを書き込む。
4)4人組になる。
5)相手を代えながら、ロールプレイをする。
 ・相手役は、最初はアグレッシブな対応をし、途中で納得すればア  サーティブな対応に変える。
 ・納得しなければ最後までアグレッシブでもかまわない。
 ・1セッション終わるごとに、感想とアドバイスを話し合う。
05 5.授業のふりかえりをする。
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。
生徒の満足度&感想
10
 9  8  4  6  2  0  0  0  0  1
1)目的は達成できても人間関係は危うくなりそうなトークでした。2)自分が思っていることと相手が感じている気持ちを考えて発言したらまとまった。3)会話で言うのもすごく相手のこととかを分かろうとできて面白かったです。4)途中で折れてしまうことが多いので、そういう所を直したいけれど、なかなか難しい。5)アグレッシブ過ぎずディフェンシブ過ぎず、アサーティブな感じでできたと思う。けど、セリフを考えてからだからこんなうまくいった。6)強引に納得させる時が多くてポイント押さえるとよい気分で納得させれることが分かってよかったです。7)自分がどれぐらい自己主張できるかわかった8)要求されるけれど、自分の気持ちも考えたら承諾してしまうようになる。それがなるほどなぁと思った。9)すごく消極的だと、逆に相手が譲ってしまうことがあると思った。10)相手の気持ちを考えつつ伝えるのは難しいと思った。11)相手が自己中であればあるほど、相手の気持ちを考えて発言できないなぁと思った。12)自己主張できませんでした。日本人みんな優しすぎる。断りのパリエーションもさまざまで、人の考え方って違うんだなぁと思いました。13)今日は粘れるように心がけたから強く断れたが、本当にそういう事があったら、人間関係がこじれるぐらいなら引き受けてしまうと思った。14)頼まれると断れなかった。逆に頼む方は罪悪感いっぱいでそれも心が苦しかった。15)何か遠回しな言い方にも思った。16)相手の気持ちも尊重しながら自分の気持ちも言ったら相手も分かってくれるだろうなぁと思った。17)もっといろいろなパターンでもやりたかったです。

研究授業でしたが、一部学校行事も入っていて、参観者は少なく残念でした。せっかく、本校の先生に国語表現の生徒のすばらしさを見てもらおうと思っていたのに残念でした。実際相手も納得してくれるように主張しようとすれば、何時間も、何日もかかることもある。短時間でアサーティブになれるのは難しいけれど、こんなふうにやればいいのだなぁと感じてもらえたら成功です。じょくりとアサーティブな対応を身につけてもらおうと思えば、時間をかけて繰り返して体験する必要があるが、時間的にも、興味の継続の面でも難しい。この体験を日常生活に生かしてくれたらベストなのだか。相手の気持ちを尊重すればうまくいくということを体験してくれた生徒もいてよかった。                  



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