自己主張のレッスン(2)

05 1.前回のふりかえりと、本時の目的を説明する。  1)「voice」を配布する。
2)前回は、3つの自己主張の仕方と自分のパターンを考えた。
3)今回は、アサーティブになれない理由と、自己主張するべき場面について考える。                        
10 2.席替え
1)前回の席替えはいろいろ問題があったので、教師の一存でくじ引きによる席替えをする。
10 3.主人と召使をする。
★激しい自己主張と、それを受け入れる強烈な体験をする。
1)4人組になる。
2)1人がプレーヤー、3人が召使になる。
3)主人はインド旅行に行くことになりました。お供に召使を1人連れて行くことにした。
4)主人は3人の召使にあれこれ命令する。新聞紙を丸めた棒を持っ て、召使が失敗したり、自分が不機嫌な気分にさせられたら、棒で床を叩く。
5)3人の召使は、主人に気に入られるようにあれこれ行動する。主人に怒られたら反抗しないで、すぐに膝をついて「申し訳ございませ ん」と謝る。
6)90秒間行い、交替する。
7)感想を話し合う。
10 4.自己主張しやすい場面としにくい場面に気づかせる




1)『自己主張チェック2』を配布する。
2)それぞれの場面について、合計が10点満点になるように点数を入 れ、縦に合計させる。
3)4つの場面に分けて説明する。
 1)不利になるので当然自己主張すべき場面。
 2)自分に不利になるが必ずしも自己主張しなくてもいい場面
 3)自己主張した方がいいが、仕方が難しい場面
 4)敢えて自己主張する必要はないが、積極的にした方がいい場面。
10 5.自己主張を交流する
1)4人組になる。
2)『サイコロ自己主張』を配布する。
3)サイコロを振って、出た目の話題について、最近どんな自己主張をしたかを話す。
 1)ほめられたこと。
 2)ほめたこと。
 3)人にものを頼んだこと
 4)人にものを頼まれたこと
 5)怒ったこと
 6)怒られたり批判されたりしたこと
05 5.授業のふりかえりをする。
1)『ふりかえり』用紙を配布する。
2)今日の授業の満足度を10点満点で記入させる。
3)今日の授業の感想を書かせる。
4)回収する。

生徒の満足度と感想
10
 9  7  9  2  1  2  0  0  0  1
1)自分がSかMかよくわかった。2)どSを発信しまくった。3)自分は人に指示するのはできても命令は苦手だと思った。4)新しい自分を発見。Mの悲劇。5)命令するよりされる方が楽だと思った。命令する側は何も目的がないと何をしていいかわからなかった。6)ディフェンシブになった時とアグレッシブになった時の自分の気持ちの違いがよくわかった。意外と命令するのは難しい。7)最近ほめられたことはあってもほめたことはなかったなぁと思った。8)いろいろな人が頑張った。生徒が学んでいると言う感じでとてもが面白かった。9)人に指示して楽しいけど、考えるのがたいへん。相手を傷つけないようにアサーティブに生きたい。10)人に命令するのは楽しいけれど、若干を使うなぁと思った。11)うまく命令できなかった。あまりそういう事に向いていないのかなぁ。なかなか自己主張できなかった。12)私はアグレッシブに動くことがほとんどないなぁと思った。たまにはそれも必要かもしれない。13)いろんなみんなのエピソードを聞けて楽しかったです。

迷っていましたが、席替えをやり直しました。よかったという生徒と前のままでよかったという生徒と。いずれにしても両方の意見が出るでしょう。これも自己主張です。気持ちを考えれば半々だとしたら、後は理屈で判断しました。僕のミスで正しくできなかったのだから、僕がまず謝ってやり直しを決断する方を選びました。その反応はすべて引き受けなければ。いくつかプランがあって成り行きに任せて組み換えました。結果的にはよかったと思います。ヒヤヒヤしますが、この感覚を楽しむのもグループワークの醍醐味です。「王様と召使」は過激なゲームですが、普段は滅多に体験できない設定なので、その中での自分を確かめてもらえたらと思いました。その後、自己主張の場面別にどのパターンで自己主張をするか、微妙な違いを考えてもらいました。サイコロ自己主張は、生徒の自由度を広げました。生徒は楽しそうに自己開示してくれました。これは、生徒の持っている力と、今日の授業の雰囲気だと思います。 



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