話を組み立てるわーく(5)
 
ワンセンテンスで即興で話を組み立てさせる体験をしたあと、論理的な考え方について方法を説明する。
 
1.「聴解『言葉と文化』テスト」をする。
 1)配布する。
 2)CDを2回聞いて、メモをとる。
 3)メモをもとにして、10分で文図を作る。
 4)回収する。
 
2.ワン・センテンスをする。
 1)「ワン・センテンス」を配布する。
 2)ランダム・ワンセンテンスをする。
  ・ランダム・ワンワードと同じ要領で、1文ずつ、自由な発想で話す。
 3)ロジック・ワンセンテンスをする。
  ・サイコロを振って、出た目の接続詞で話を続ける。
  ・論理的な展開を意識する。
  ・サイコロは、100円ショップで売っているフエルトの大きなものを使って、興味をだす。
 
3.「論理的な考え方」を説明する。
 1)配布する。
 2)左脳と右脳の働きの違いを説明する。
  ・左脳=理性脳、デジタル、論理・理性・整合性、順次・連続、定型・狭い視野
  ・右脳=感情脳、アナログ、ランダム・ひらめき、自由奔放、広い視野
  ・左脳と右脳の情報のキャッチボールをうまくする。 


生徒の感想
1)最初のテストが難しかった。話がうまくまとまって来た時に、「ところで」を使うと違う方向に話が向いてしまったりして、なかなか大変だった。話を考えるのは難しいと思った。▼2)一文になるとすごく大変だった。「ところで」が入ると振り出しに戻ってまた1からやり直さないといけなくて困った。▼3)今日のサイコロはよい感じに言っても「ところで」が出ると一気にころっと変わるので、「ところで」は何か特別なのかなぁと思った。▼4)サイコロの出た目によって次第に展開がずれてしまう。でも、キレイに文がつながっていくと気持ちよかった。▼5)いきなりテストだったのでビックリしました。ワンセンテンスでは話が盛り上がって楽しかった。ロジックワンセンテンスの「ところで」が出るのが嫌でした。話が急に変わって何を言いたいのかわからなかったです。▼6)テスト難しかったです。もっと時間ほしかったです。ワンセンテンスは相変わらず面白かったけど、文は長くて大変でした。長くなった分だけ今まで言っていたような話を大きく変えることができる力があると思いました。▼7)テストの時間が足りなくて悔しかった。みんなで話を作るのは楽しかったけど、うまくつながらなかった。▼8)せっかく文が続いていたのに「ところで」が出た時に直ぐにひらめいて文を考えることができなかった。右脳の働きをもっと活発にしたい。▼9)今日のサイコロを振って話を展開するのはとても難しかったし、考えさせられた。▼10)文を考えて回すのは面白かった。途中何を言っているのか自分でもわからんこともあったけど、楽しくできて良かった。よい文を思いついた時の何とも言えない達成感を感じた。▼11)今日は一文を言い合ったけれど、この前より難しく感じた。ひらめきの力を発達させるために,左手をよく使うようにしようと思います。▼12)一文を考えるのが難しいなぁと感じた。でも話を頭に思い浮かべながらするのは楽しい。私は右脳と左脳と両方を鍛えた方がいいと思った。▼13)自分の脳の中身を見たくなりました。日頃どんなことを考え、脳に刺激を与えているのかなぁ。▼14)最初のテストはメモが取れても文図にまとめるのが難しかったです。ワンセンテンスでは一文をつなげるのは面白かったけど、接続詞で次の文を言う時はなかなか難しかったです。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
いきなりのテストでしたが、メモや文図は是非とも身につけてほしいので敢えてしました。次の時間はみんなのをそのままプリントして配布して、評価し合って見たいと思いました。ワンセンテンスはワンワードの応用ですが、インプロのワークです。サイコロで接続詞を加えたのは僕のアイデアです。前の人の話を聞きながら、論理の展開を意識して話す練習になったと思います。そのあと小講義で右脳と左脳、ワンセンテンスのランダムは感情の右脳、ロジックは理性の左脳だと説明づけました。



コメント

ホーム