話を組み立てるわーく(4)
 
犬飼康弘著「聴解・発表ワークブック」(スリーエーネットワーク)を使用して、まとまった文章を聴解して、メモを取り、組み立てを理解する。
 
1.聴解「食中毒」をする。
 1)「聴解『食中毒』メモ」を配布する。
 2)CDを聴いて、メモをとる。
  ・メモのとり方を体験する。
 3)「聴解『食中毒』ポイントチェック」を配布する。
 4)メモをもとにして、ポイントに答える。
  ・何を聞けば良かったのかを省みる。
 5)前後左右の人とメモやポイントチェックの埋まり具合を比較する。
  ・ポイントチェックの多く書いている人のメモを参考にする。
 6)もう一度CDを聴きながら、ポイントチェックを補充する。
 7)ポイントチェックの正解を口頭で言って、聞き取らせる。
  ・これも聴解の練習の一環。
 8)「聴解『食中毒』文図」を配布する。
 9)文図の書き方を説明する。
 10)ポイントチェックをもとにして、文図を書かせる。
  ・文図にすると、論理の展開が明確になり、聴きやすくなると同時に、話す時に論理的な話し   方ができるようになる。
 11)文図を見ながら、もう一度CDを聴く。
 
2.「論理的な話し方」を説明する。
 1)配布する。
 2)教師が口頭で説明し、聴解して、ワークシートに書き込ませる。
  ・聴解の練習を兼ねながら、論理的な話し方を説明する。


生徒の感想
1)何もない状態で聞き取るのと、文図を使って聞き取るのでは大分違うんだなと思った。論理的に話すのは難しそうだけど、今日習った方法を生かしてやっていこうと思います。▼2)聞き取りは早くて聞き取りにくかった。保健の授業とかで発表したけれど、早口で言っていたし、みんな聴きづらかっただろうと思った。今日学んでことを次は生かせるようにしたい。▼3)話を聞き取るのも、メモをとるのもすごく難しい。でも、ちょっとしたメモのとり方や工夫をするだけで分かりやすくなるんだなぁと納得できたし、自分が言う立場でも今日習ったことは生かしたい。▼4)論理的に人に伝えることは相手にとってもわかりやすいし、自分にとっても自分の評価を上げることができる大切なことなので、しっかり学習して身につけたいと思う。▼5)聞くことは思っていたより難しいし、最後まで集中するのがたいへんだった。自分が今まで発表したりした時に、相手にはあまり伝わっていなかったのかもしれない。▼6)人の話していることをメモするのはとても難しくて苦手です。もっと聞きながら、メモをしっかりとれるようにしたいです。後半もう何を言っているのか全然わかりませんでした。▼7)正確に言うのも聞くのも難しいことだと思った。▼8)授業の内容はよく分かったけれど、書く方にばかり熱心になった。聞く作業と書く作業を同時にすると疲れると思う。▼9)最初にメモをするのに自分がわかればいいかと思い当たったことをひたすら書いていましたが、ポイントチェックはきちんと書けたので、自分って案外要領がいいのかなと思いました。メモは本当に自分がわかればいいと思う。▼10)聞き取るのもいっぱいいっぱいやったのに、自分が話すのはもっと難しいやろうと思った。▼11)こういうのは本当に苦手で何をメモったらよいのかわからないし、とり方も下手くそだし、全然できなかったけれど、すくし説明を加えてある方を見ながらやると分かりやすくて、ちょっとすっきりした。▼12)リスニングの勉強にも、脳を働かすのにもよかった。この授業じゃないとできないと思った。おもしろかった。▼13)聞き取るのは結構難しかった。何が大事なのか聞きながら判断していかなくてはいけなかった。うまくメモが取れるようになりたい。▼14)初めメモを取って聞いている時、自分が書いた簡単なメモを見ながら聞いているのとでは理解度が全然違っていてビックリしました。▼15)話すのが下手だと思っていたから解決策がわかってよかった。人の言うことをちゃんと聞いて中身のある会話をしていきたいと思う。勉強になった。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
テキストのCDを十分に生かして、カッチリした授業ができた。題材は市販の教材だが(と言ってもなかなか見つけにくい逸材です、それをうまく利用できるように展開を考えたり、ワークシートを工夫するとさらに生かすことができる。普段のレクチャーをしっかり聞かせるのにも、ワークシートなんかを作ってやると役立つ。ただ、あまりカッチリした授業は、パターン化してしまう危険性がある。



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