話を組み立てるわーく(3)
  
前回の道順案内を発表させ、ワンワードで即興で話を組み立てて体験した後、論理的な話し方ができているかどうかチェックする。
 
1.『日本文章能力検定5〜7級問題集』検定問題III(七)の道順の発表させる。
 1)5人組×3グループを作る。
 2)それぞれの説明を口頭で発表させ、一番わかりやすい物を選び、その理由も考える。
 3)各グルーブの代表作を発表させる。
 
2.ワンワードをする。
 1)「ワンワード」を配布する。
 2)目的を説明する。
 3)ランダム・ワンワードをする。
  ・自由な発想でする。
 4)ストーリー・ワンワードをする。
  ・「いつ、どこで、だれが、何を、どうした、なぜかというと」の順番でする。
  ・やや論理的な展開を意識してする。
 
3.「論理的な話し方チェック」をする。
茂木秀明『論理的な話し方が面白いほど身につく本』(中経出版)より
 1)配布する。
 2)チェックをさせる。
 3)24点以上は要注意。
 4)一つずつ対策を説明する。


生徒の感想
1)人に説明したり相手の言葉をつなげて言うのは難しいなぁと思った。パッと思い浮かぶようになりたいです。▼2)自分で文を作っていくことの難しさを改めてわかった。日頃の会話の仕方も改善した方がよいなぁと思った。▼3)めっちゃ難しかった。自分は説明するのが下手だと実感した。話し方は大事だと思う。話し方でその人の本質がわかってくる。きれいな言葉を使えるようになりたい。▼4)道の説明はそれぞれ個性が出ておなじ道でも同じ説明がなかった。論理的に話す時が少ないので、これから話せるようにしっかり学んでいこうと思う。▼5)道案内はみんなに一番分かりやすいと言う称号をもらいましたが、正確ではありませんでした。ワンワードでは話のつながり方が異様ですぐ変な方向に進んでしまいましたが、とても楽しくできました。▼6)話し方一つでまとまった言い方ができるんだなぁと思った。論理的に話すことってすごく難しいと思いました。▼7)説明するのは苦手なので案内はたいへんでした。ほんとは、「北口を出て交番があるのでそこで聞いてください」って言うのがいいと思います。▼8)道案内の発表ではさすが班の代表だけあって説明もすごくわかりやすかった。ワンワードでは自分の思ったことがスラスラ言えている時は楽しかったです。すごい話の展開になるのがおもしろかった。▼9)道順の説明は面白かった。ワンワードで楽しむことができました。1つの言葉が次々と発想していくのは意外と時間がかかりました。▼10)みんなの発想がおもしろかった。考えることがバラバラなのにちゃんと文がつながっているからすごいと思いました。▼11)道案内は分かりにくく説明してしまった。ワンワードは面白かったのでまたしたい。すぐに文を終わらせてしまうのでもっと話を展開できるようにしたい。▼12)道順を説明するのはとても難しかったです。みんなの考えを聞いて納得することが多かったです。ワンワードは面白かったけど、なかなか筋の通った話にするのが難しかったです。▼13)道順案内は上手に説明する人は本当に上手だった。皆で話をまとめるのはすぐ変な方向に話がそれてしまっていたけど、面白かった。▼14)最初の発表でみんなに分かりやすいといってもらった時はうれしかった。一つの言葉からつなげて行く時、つながりやすい言葉とつながりにくい言葉があると言うことに気づいた。▼15)話すのが下手だと思っていたから解決策がわかってよかった。人の言うことをちゃんと聞いて中身のある会話をしていきたいと思う。勉強になった。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
道案内一つでもいろいろな言い方があることを再認識した。発表を前回やり残したのだが、かえって落ち着いてできたのでよかったと思う。ワンワードはインプロのプログラムで、本邦初であるが、なかなか面白かった。はじめは戸惑っていたが、何度かしているうちに順調に回るようになり、さまざまな工夫というか遊びが出てきて、発想が広がって行ったようだ。ランダムなものから、ストーリーのあるものへ、段階的に論理的になったと思う。アンコールがあったので、次回はワンセンテンスをしよう。インプロは使えます。



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