話を組み立てるわーく(2)
 
音声で、必要な情報を、的確に伝え、路線や道順を説明する。
 
1.『日本語力測定試験問題集上級編2004年度版』「話すこと問16」。
 CDを聞いて、JR新宿線駅からJR西浦和駅までの電車の乗り方を電話でわかりやすく伝えたものを選ぶ。ポイントは、冒頭でおおよそのことを述べてから細部に及ぶ。冒頭で、乗車駅と下車駅、所要時間、路線名(路線の数)、乗り換えの有無を告げる。
2.『日本語力測定試験問題集上級編2004年度版』「話すこと問28」。
 CDを聞いて、初めて大学を訪ねてくる友達に、正門から研究室に入る建物まで電話で案内するのに最もよいものを選ぶ。全体から細部へ。大きな要素は方向と距離。
3.『日本文章能力検定5〜7級問題集』検定問題II(七)の道順を選択させる。
 地図を見て、学校から中央図書館までの道順をわかりやすく説明できるように、選択肢の中から5つ選んで並べる。ポイントは、説明を受ける人の身になって、目印になるものを示し、できるだけ近い道順を、地図では上が北として、道を歩く人にとっての左右に注意する。
4.『日本文章能力検定5〜7級問題集』検定問題III(七)の道順を説明する文章をつくる。
 地図を見て、駅からコンサートホールまでの道順をわかりやすく説明させる。


生徒の感想
1)今日はすごく集中できた。難しかったけどいっぱい考えることができた。▼2)道順を説明するのも難しいと思った。特に方向音痴の私には東西南北がわからないので、建物で説明されるのが一番分かりやすいと思う。▼3)最後にやった道案内では自分で文章を作っていて悩むことが多かった。相手の立場になって考えることが大事なんだと改めて思った。▼4)実際に道順を言葉にして説明するのはすごく難しかったし苦労しました。的確に情報を伝える事か大切だと思いました。▼5)人に伝えることは難しいと思いました。▼6)自分で道順を説明するのはどう表現したらいいか混乱してしまって難しかった。▼7)相手の立場に立ってやるってこんなに難しいんだなぁと思った。▼8)言葉はすごいって思いました。説明するにはまず自分がきちんと理解しなければならないと思いました。▼9)言い方一つで相手に伝わらなかったり分かりやすくなるんだなぁと思ったし言葉の力はすごいと思った。▼10)道案内は教える側がよいと思っていても、聞き手がわからない場合かあるので、分かりやすく話をまとめるのが重要だし、すごく難しいと思った。▼11)相手が知らないことをいかに詳しく説明し、伝えることができるか、ということがとても難しいことなのだなぁと思いました。自分の目線ではなく、相手の立場で考え、伝えることが大切だと思いました。▼12)楽しかったです。人に道順や踏切のことを説明するのがこんなに難しいとは思いませんでした。これから人に説明する時はまとめてから、話していこうと思います。▼13)道案内ってすごく難しいなぁと思った。伝えたいことを相手にとって一番分かりやすい道順を言わなくちゃいけないし、たいへんだと思う。自分が説明を受ける側に立ったら、方角より「右」とか「左」の方が良いなあぁと思いました。▼14)何も知らない状況にならないとわからなかった。どこまでがその人にとって必要な情報か知り、ちょっと勉強になった。人に伝えるのは難しいなぁ。▼15)自分が知っていることを伝えることは難しいと思った。道案内では自分の目線で道を見るんじゃなくて、相手に目線を合わせることが大切だと思った。道案内は相手が安心して向かえる道筋をたてることが大切だと思った
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


教師の感想
 1時間に教材を4つやるのは無理がある。せっかちなので、ついつい時間が空くのが嫌で、詰め込んでしまう。生徒が振り返る時間や、交流する時間をしっかりとって、少し遅い目ぐらいがいいのかもしれない。大きな反省点である。それでも生徒は、相手の立場になって言葉で説明する難しさを感じてくれた。退屈しているのかなぁと思っていたけれど、意外であった。教師の方に、生徒の反応をしっかり見極める時間の余裕が必要だと思った。



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