フレンド・サポートのわーく(7)
問題解決のブリーフ・カウンセリングの基本を学習する。
 
1.自己形成わーくのふりかえり
 1)「自己形成わーくのふりかえり」を配布する。
 2)1年間の学習の軌跡を振り返る。
 3)この中から2つわーくを選んで、学んだこと、より深く考えたことを書くように指示する。
 4)1月18日を締切とする。
 5)次の時間に、このプリントをもとにして、2分30秒で発表することを予告する。
 
2.ブリーフ・カウンセリング
 1)「ブリーフ・カウンセリング」を配布する。
 2)3つのルール、5つのプロセス、9つのスキルを説明する。
  3つのルール
   1)もしうまくいっているなら、それを直そうとするな。
   2)もし一度うまくいったなら、またそれをせよ。
   3)もしうまくいっていないのなら、何か違うことをせよ。

  5つのプロセス
   1)
問題をつかむ
   2)ゴールをきめる
   3)
解決方法をさぐる
   4)
計画を立てる
   5)
結果を評価する
  9つのスキル
   1)スケーリング・クエスチョン
   2)ミラクル・クエスチョン
   3)例外探し
   4)コーピング・クエスチョン
   5)リフレーミング
   6)スモール・ステップ
   7)情報提供
   8)自己開示
   9)原因帰属

 3)「ブリーフ・カウンセリングの演習」を配布する。
 4)各自で回答する。
10
理解ができたか
興味が持てたか
役に立ちそうか


生徒の感想
1)とりあえず宿題をやり遂げる。▼2)いろいろと課題の提出があってとても困っています。次の技術をマスターして聞き上手の仲間入りをしたいと思います。▼3)問題解決を促すのはさらに難しそうだなと思った。▼4)今日は書くだけだったけど、それだけで少し自分の気持ちが整理できたのはすごいと思った。やっぱり答えは本人が持っているんだと思った。▼5)まだ実際にやっていないからよくわからないけど、ブリーフ・カウンセリングは人の温かさが少ないような感じがする。問題を直ぐに解決したいクライエントなら良いかもしれないけれど、とりあえず話を聞いてほしいと思っているクライエントには少し物足りない感じがありそう。▼6)ブリーフ・カウンセリングなら答えが導き出せそうだなぁと思った。自己形成のワークをふりかえるのプリントを見ていたら、本当にもうすぐ終わりなんだなと思ってさみしくなった。▼7)悩みを書いていろいろ考えていく内に自分で答えを出してしまった気がする。相手の話がどう言うか楽しみです。▼8)セルフカウンセリングをしみても、自分の中でちょっと解決策が見えてきた。自分でゆっくり考えることが大切なんやなぁと思ったし、良い時間だった。▼9)最初は大きすぎて解決策も何について悩んでいるかも確信的なものがいまいちパッとしなかったけど、具体的にいろんな方法で表すことでより明確になった。▼10)悩みが解決した後のこととかあま想像したことがなかったから、質問されて困ったけど、考えていると楽しくてそのためにも何とか悩みを解決したいと思った。▼11)プリントを埋めていく内に考えが明確になってきて、最後には解決方法答えがでた。というより最初から自分の中に答えがあったんだと思った。▼12)宿題が大変そうでできるかどうか心配です。ふり返ってみると結構いろいろやったんだなぁと思った。▼13)カウンセリングはもうやったのでまた新たな演習は興味深いです。自分の悩みが明確になりました。▼14)まとめのプリントは正直困ります。頑張って書きます。今は受験のことだけが悩みです。

教師の感想
傾聴から問題解決へ。確かに、いきなりブリーフ・カウンセリングで質問したら冷たい感じがするでしょう。鋭い指摘です。ベースは傾聴してラポールをつけることが前提です。その上で、いろいろな質問をすることで相手の中から答えを引き出すことを促進します。プリントに書き込んでセルフカウンセリングするだけで問題が解決したという感想が多いようにかなり優れたスキルです。これを音声に乗せて実習すると、より効果的です。次回が楽しみです。



コメント

ホーム